おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
長崎 みかわち焼展 江戸の美、明治の技、現代の匠 @8/ Cube1,2,3
まったくのノーマークだったけど、無料で入場できるっていうし展示規模が小さくお手軽だったので見た。 「みかわち焼」なんて聞いたことがなかったが、「平戸焼」と聞いたらなんとなく・・・聞いたことあるようなないような。 磁器なのだが、薄く、繊細な... -
爆発した芸術を散歩する
三宅信太郎展「Sitting on a Chair, Eating Bread」@8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
パン屋の看板になる絵が並ぶ。 描かれている人物は、小学生が書くかのような幼稚性を含んだもの。何も知らずに訪れた僕は、この絵を見て「えっ!?」と驚いてしまった。なんだこれは、と。 でも、もちろん絵が下手なわけではなく、ヘタウマでもなく、明ら... -
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モニカ・モギ “HATSUYUME”@Gallery ROCKET
青山の裏道に入ったところにあるギャラリーでの個展。 民家の脇を入っていくというディープさ。 ロフト付きの一軒屋で、20点程度の作品を展示するのにちょうどいい広さ。 何人か来客があったら、人であふれてしまう。 でもこのときは誰もおらず、一人で作... -
爆発した芸術を散歩する
齋藤陽道写真展 宝箱@ワタリウム美術館
この人の作風は好きではないと思った。 「気に食わない」という表現がより正しい。 理由はいくつもあるが、割愛。 こうやって僕が拒絶反応を示した展示会はこれまでで初めてだと思う。 でも、それで良いと思う。嫌いなものがあるからこそ、好きなものがで... -
爆発した芸術を散歩する
「赤塚不二夫のココロ」展 -2015年は生誕80年なのだ!-@スパイラルガーデン
スパイラルガーデンには、ワコールの機能性ウェア「CW-X」のショップが常設されている。 その延長として、赤塚不二夫とCW-Xのコラボイベントが開かれていた。 赤塚不二夫は、日本におけるギャグ漫画史において最重要人物なのだとは思うが、僕にとってはさ... -
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青木良太展@ROPPONGI HILLS A/D GALLERY
溶岩をイメージした陶器を多数展示している。 ざらざら、ぼこぼこした器たちは派手過ぎないインパクトがある。 ただ、一輪挿しだけど口はふさがっているとか、器の底が細く、地震が起きたら倒れそう、と、「用の美」というよりは鑑賞専用といったものが多... -
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天上の舞 飛天の美 平等院鳳凰堂平成修理完成記念@サントリー美術館
平等院鳳凰堂といえば10円玉でおなじみだが、大改修が今年終わる予定。 その改修中のタイミングを利用して、国宝となっている仏像や飛天を展示しちゃおう、というのが今回の企画。 阿弥陀如来の背後にいて、笛を吹いたりしている飛天はそれぞれが精緻で唸... -
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吉岡徳仁ークリスタライズ 自然から生み出される。@東京都現代美術館
クリスタルを使った作品が展示されている。 「白鳥の湖」を聴かせながら結晶を成長させた絵とか、クリスタルだらけ。 若い女性だらけ。 一体どこでこの展覧会を聞きつけたんだ、と不思議に思うくらい、来場者が多かった。 女性はスワロフスキーを好む人が... -
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DOMANI・明日展 建築 × アート@国立新美術館
文化庁が奨学金を出して海外に送り出したアーティストたちの作品を展示する会。 8名の作品が展示されているのだが、一人一人広い独立したスペースが与えられており、空間全体を使って作品を楽しむ事ができる。 金曜夜の訪問で、客が少なかったこともあって... -
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大塚国際美術館
徳島が誇る地元企業、大塚製薬がボンカレーやポカリスウェットで儲けた金を注ぎ込んでこしらえた美術館。 陶板に絵をプリントしたものを展示する、という変わったスタイルをとっている。 つまり、ホンモノは何一つ存在しない、コピー品だらけの美術館。 そ... -
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「日本工房」が見た日本 ―1930年代―@JCIIフォトサロン
「写真雑誌の軌跡」を展示している同じ建物で、無料公開されていた展示会がもうひとつあった。 せっかくなので、ノーマークだったけどこちらも見ていくことにした。 土門拳らによる、報道写真を撮影する製作集団「日本工房」の作品を紹介する展示。 ちょう... -
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写真雑誌の軌跡 PartⅡ-写真企業誌編-@JCII クラブ25
日本カメラ博物館の隣にある建物で、何か展示をやってる・・・ それだけの情報で行ってみた。 「日本の写真関連企業によって発行されていた写真雑誌の展覧会」 ということだが、さっぱりわからない。 行ってみて納得。 つまり、キヤノンだとかコダックだと...