美術館、博物館、アートギャラリーなどに関する話題。
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至上の印象派展 ビュールレ・コレクション@国立新美術館
スイスの実業家・ピュールレさんが心血注いで集めていた個人的絵画コレクションを一挙公開、という展覧会。 個人コレクションの展覧会というのはたまに行われるが、一般的な展覧会と比べて当たり外れが大きい。どうしても個人の趣味が色濃く反映されるので... -
Tokyo Rumando 写真展 「S」@禪フォトギャラリー
さすがに最近、無知無学のままギャラリー巡りをするのがキツくなってきた。 頭でっかちな、「自分がインテリであることを自慢するための美術」に対して強い反発を持っていた僕は、むしろ全く情報を持たない状態でギャラリーを訪れ、そこで感じる直感こそが... -
キム・チョンハク@小山登美夫ギャラリー
シュウゴアーツと同じフロアに、小山登美夫ギャラリーがあった。 小山登美夫は日本を代表するギャラリストで、僕はこの人の本を持っている。 「"お金"から見る現代アート」という本で、何故こんな作品に高値が?という疑問に対して、ギャラリストとして解... -
MAMプロジェクト024: デイン・ミッチェル@森美術館
「アイリス、アイリス、アイリス」という作品。 「植物としてのアイリス(あやめ)、目の虹彩としてのアイリス、ギリシャ神話における虹」という同じ言葉で違う意味を持つ「アイリス」をキーワードにした展示。 コメントできるほどの記憶が残っていない。 日... -
ハガタカシ写真展「Layer」@富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1
毎年、盆と暮れのコミケシーズンになると、大量のコスプレイヤーの写真がネット上に出回る。 露出度の高い、美人のおねーさんの写真にも気が惹かれるけど、アイディア勝負で「よくこのコスプレをしようと思いついたな!」というレイヤーたちのトンチに毎回... -
田中 晋写真展「Crimson Altron is Forever~中国蒸気列車の旅~」@富士フイルムフォトサロン 東京 スペース2
鉄道写真というのは、周囲の自然や田畑といった人工建造物、そして金属の塊である鉄道というコントラストが美しいものだ。 よく撮れた写真というのは、ハッとさせられることがある。 また、「鉄道が走る」ということは、その背景にある沿線住民の暮らしや... -
Miriam Cahn "photographs"@ワコウ・ワークス・オブ・アート
スイス人アーティストのミリアム・カーン個展。 写真を中心とした展示だけど、絵も展示してある。 反核を意識した絵の方がインパクトがあり、写真はさほど記憶に留まらない。 ワコウ・ワークス・オブ・アートは、六本木森ビルのすぐ近くにある「ピラミデ」... -
グループ展「シュウゴアーツショー」@シュウゴアーツ
complex665、という建物の中にあるギャラリー。 六本木ヒルズのすぐ脇の、路地を入ったところにある。 比較的新しい建物で、まだできて1年ちょっとなのだという。 建物はアートギャラリー向けに作られたとでも言えるもので、入居オフィスはずらりとギャラ... -
レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル@森美術館
僕はよく知らなかったのだけど、マスコミで取り上げられたっぽくて大人気の展覧会だった。 子連れもいるし、カップルでの来場が特に多い印象。森ビルの展望台ついでに訪れたにしては客が多い。あと、インスタ映えを狙っていると思われる若い女性集団も多か... -
MAMコレクション006: 物質と境界- ハンディウィルマン・サプトラ + 千葉正也@森美術館
森美術館は、メインの展覧会の傍らで、「これからの作家」の作品を展示するスペースを設けている。レアンドロ・エルリッヒ展と併設で開催されていたのが、これ。 千葉正也の作品は、つい小一時間前にシュウゴアーツで見て解説を受けたばかりなので、ちょっ... -
トミオカホワイト美術館
新潟出身の異色の画家、富岡惣一郎の美術館。 出身地・越後の雪景色を描くために、絵の具を独自配合した白色を多用する。その特徴的な白色を、人は「トミオカホワイト」と呼ぶそうだ。 自分の名前を冠した色があるなんて!とこのことを知った時には驚いた... -
現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展(前期)@原美術館
全国でも珍しい、私設の現代美術館。御殿山の、豪邸や大使館が並ぶ一角にある。 品川駅から歩くと結構遠く、微妙に面倒くさい場所にあるけども、その展覧会は独特で、ついつい見に行ってしまう。 今回は原美術館がこれまで収蔵してきたコレクションの選り...