2020、2021と新型コロナウイルスの影響によって開催が見送られてきた夏の祭典、「激辛グルメ祭り」。東京都新宿区の区立大久保公園で毎年1ヶ月以上のロングランで行われている。
今年(2022年)はそろそろ再開するんじゃないか・・・と思って様子を伺っていたら、案の定再開の兆し。公式サイトに出店するお店がちょろっと載っていたので、「ああ、今年は規模を縮小してやるんだな。まあ、どれほど感染が急拡大するかわからないし、それでいいんじゃないか」と思った。
むしろありがたい、とも思った。
激辛グルメ祭り再開の一報を知ったとき、「オフ会をやるしかあるまい。」と思ったけれど、それでも腰が重いったらありゃしない。最近、オフ会なんてすっかりご無沙汰で、いろいろ段取るのが面倒に感じたからだ。そもそも、家族や職場以外の人と会う、ということ自体がコロナ以降すっかり疎遠だ。
それでも僕らはオフ会をやらなくちゃいけない。なにせ、このイベントが初開催された2013年から毎年、ほぼ全店舗を食べ続けてきた息の長いオフ会だからだ。今年も、主催者が開催するというからには、僕らもそれに呼応するしかあるまい。「見なかったふりをする」という選択肢はどこにもなかった。
そんなわけで、小規模での再開は大歓迎だった。こっちは1歳の子どもがいる身分なので、足繁く新宿に通うなんて無理だ。「2022年は時節柄小規模の開催でした。お陰で今年もちゃっかり、全店舗制覇できました!」と言いたい。そうやってちょっとした達成感を味わいたい。
しかし、後日改めて公式サイトを見てみて仰天した。出店リストが出揃っていたのだけれど、それが画面をグイグイスクロールしても出てくるわ出てくるわ。えっ、嘘だろ?規模、かなりでかいじゃないか。
後で数えてみたら、お店の総数は42店舗だった。過去最大じゃないか。「のべ42店舗」じゃないぞ、実店舗として42店舗だ。えー。こんなん、これまでと同じように「全店舗制覇!」って無理じゃん。こっちを殺す気か。
毎年、このイベントが発表になる都度、拡大される規模に恐れおののき、「殺す気か!」とボヤいている僕だが、今年もまた全く同じムーブになった。一体どこまで拡大すれば気が済むんだ。やめろやめろ、やりすぎだ。もうそれだったら、常設会場をどこかに構えて営業すればいいんだ。「新横浜ラーメン博物館」みたいな感じで。
「期間限定イベント」という体になっているからこそ、僕も相変わらず「だったら全店舗制覇」という対抗措置に出てしまう。そもそも、最初っから数十店舗も出るようなイベントだったら、「全店舗制覇」なんて思いつかなかった。たまたま、第一回目が「9店舗」での開催だったので、「だったら僕一人でも3日がかりで訪問すればイケるな」という背伸びをしただけだ。それが2013年の出来事で、それ以降どんどんイベントは規模が拡大して僕らはすっかりゆでガエルになった。
これまで2013年~2019年までのこのイベントは、ざっくりと「6日開催して1日お店入れ替え、そしてまた6日営業して1日お店入れ替え・・・」という規則性のあるパターンだった。なので、「毎週水曜日夜をオフ会開催日とし、その週に出店しているお店を全店舗制覇」ということを僕らはやってきた。
直近の2019年は6週開催となり、「もういい加減にして欲しい」と愚痴りながらも、みんなで手分けして毎週オフ会を開催することができ、全店舗制覇することができた。主催者である僕が不在の日があっても、他の人が穴埋めをしてくれた。
この「激辛グルメ祭り全店舗制覇オフ会」を「激辛グルメ駅伝」と呼んでいるのは、「不特定多数のみんなで協力しながら、長丁場のこのイベントを乗り越えよう。全店舗制覇しよう。」という考えがあるからだ。全ての週に会場に顔を出すのは個人では難しい。ましてや、全店舗なんて無理だ。だからこそのチームプレイだ。
「今週は私たちが全店舗制覇したよ!来週は参加できないけど、あとの人、任せた!」
「任された!今週は参加できなかったけど、来週は会場に行くので後を引き継ぎます!」
というタスキリレーをやっていきたい。そういうオフ会だ。
ただ今回、出店リストを見ていて戦慄したことがあった。
どうも各店舗、出店日がバラバラなのだ。これまでのように、「最初の週に出店するのはこの9店舗!」「次の週はこの9店舗!」みたいにわかりやすい構造になっていない。お店の都合によって、期間が長かったり短かったりバラバラだ。
その全容を知るためには一旦スプレッドシートに店名と出店日程を書き出してみる必要がある、と思ってわざわざ作ってみた。公式サイトではそういう資料がないから。
でも作っている最中に後悔した。ちゃっちゃとすぐにできると思ったけど、さすが42店舗。面倒くせえ!
調べてみたら、一番短い店で5日、長い店だと18日も出店していることがわかった。そんな期間の長短が入り混じった出店日程で、42店舗がテトリスのようにひしめいている。「どうすれば最短最楽で全店舗巡れるか?」と作戦を考えるだけでうんざりした。
いやもう、マジで全店舗制覇は今年でやめよう。きりがないにも程がある。茹でガエルを自認しながらこれまでやってきたけど、完全に茹で上がっちゃったよ。もうこれ以上無理、というかそこまでして続けるこたぁないだろう?
今年が最後だから有終の美を飾ろう、という考えすらあまり起きない。でも、オフ会という枠組みだけはちゃんと作っておいて、もし人が集まるようだったらなし崩し的にやっちゃおうかな、という風任せな態度をとることにした。
オフ会の企画はこちら。
「オフ会(的)」という表現にしたのは、このコロナ時代のなか、わざわざオフ会形式にして参加する人はほぼいないだろう、と考えたからだ。人と会食をするのは相変わらずリスキーであり、積極的に参加者募集するのもどうかと思う。
なので、今年は「みんなで集まらなくても、個人で食べた場合はこのサイトに報告してほしい。いろんな人からの食べたよ!という情報を積み重ねて、最終的に全店舗制覇としたい」という方針にした。これまでの「毎週水曜日に集まってわーっと食べる」のもやるけれど、それと別で個人的な食事もオッケー、というわけだ。
果たしてどうなるのだろうか。この文章を書いているのは第一回目の会場訪問を終えた後に書いている。ひとまず好スタートを切ることはできたし、来週(9/7)の第二回目までは見通しが立った。それ以降は気持ちが続くかどうか、僕自身まったくわからない。
なお、開催日程は以下のとおり。変則的な出店に対応するため、5thと6thは水曜日ではない変則的な曜日になっている。
No. | 日程 | 時間 | 対象とするお店 |
第1区間 | 2022年08月31日(水) | 11:00~12:00 | 7店舗 |
第2区間 | 2022年09月07日(水) | 19:00~20:30 | 9店舗 |
第3区間 | 2022年09月14日(水)・15日(木) | 12:00~13:00 | 8店舗 |
第4区間 | 2022年09月21日(水) | 19:00~20:30 | 8店舗 |
第5区間 | 2022年09月26日(月) | 12:00~13:00 | 4店舗 |
第6区間 | 2022年09月29日(木) | 19:00~20:30 | 7店舗 |
おそらく今年に関しては、全店舗制覇を真剣に考えるなら僕が全部の週に出張るしかないと思っている。コロナのご時世だし、そもそもこのサイトの読者数が非常に少ないので、オフ会に人が集まらないのは目に見えている。僕が現地に出撃できなくなったらその時点で「全店舗制覇」は終わる、という覚悟でいる。もちろん、誰か助っ人が来てくれるのを待ち望んでいるけれども。
(つづく)
コメント