14店舗目 新大久保ブデチゲ駅前店

今回のイベントに出店している全42店舗を見渡すと、新大久保界隈のお店が多く出店しているような気がする。
詳しく調べたわけではないので「印象」にすぎないが、イベント会場に近いところに実店舗があるほうがなにかと出店しやすいのかもしれない。
イベント期間中であっても、本来のお店は営業を続けているはずだ。厨房スタッフが二重に必要なわけで、お店としては人員確保が大変だ。デパートの催事場でやってる「大北海道展」みたいなのに出店しているお店は、それ専用のスタッフを確保して全国行脚ができるかもしれない。でも、「激辛グルメ祭り」はここでしかやっていない。ニッチだ。
そんなことを考えながら、次のお店は「新大久保ブデチゲ駅前店」。

プルダック、ブデチゲとメニューがあるなかで、チョイスされたのは「チュクミ」(辛さ4)。
へえ、聞き慣れない料理だ。見ると、小タコを炒めたものだった。辛いっちゃあ辛いんだけど、タコのうまみが感じられて美味しい。
辛さをごまかす食べ方として一つアイディアがある。下品な食べ方だとは思うが、口をできるだけ閉じないで食べると、辛さを感じづらくなる気がする(おかでん調べ。普遍的真理かどうかは不明)。クチャクチャ食べろ、という意味ではなく、歯を磨くように唇を開け、口角を上げつつ歯でターンターンターン、と料理を噛み砕いていく。つまり、できるだけ辛い料理を口の粘膜に当てず、できるだけ歯だけで咀嚼するやり方だ。
15店舗目 謝朋酒樓

謝朋酒樓。
初めての出店かな?と思ったけど、このサイトを調べてみたら2019年にも出店していたし食べていた。これだけ毎年膨大な数の激辛店舗が出店していると、どのお店がこれまで食べたことがあるか、忘れてしまう。
このお店はよだれ鶏と麻婆豆腐があったので、麻婆豆腐をチョイス。よだれ鶏は先週食べたから。

本場四川陳マーボー豆腐(激辛)。
なんの変哲もない麻婆豆腐。丸美屋の麻婆豆腐的な外観だ。本場と謳うにしては、色がジャパニーズ麻婆豆腐的だし、にんにくの芽ではなく青ネギが乗ってるし。
それにしてもこれが1,200円って高くなったなあ。物価高のご時世柄、しかたがないんだけど。今回の激辛グルメ祭りは、各店舗ごとのキャッシュレス決済になっているものの、値段は一律「800円、1,000円、1,200円」の三択となっている。(これまで会場入口にあった、自動券売機は廃止された)
昔は1,000円が多かったと思うけれど、今回は「辛いやつを一発頼むぜ!」ととびきりの料理をチョイスすると1,200円になることが多い。なかなかの負担感だ。
そんな話をしていたら、かめぜろさんが教えてくれた。
「昔って600円の食券がありましたよね」
あっ!それを言われて思い出した。これまで完全に忘れていたけど、そういえば初期の頃(2013年頃)は600円、800円、1,000円の3種類だったんだ。あの頃は牧歌的だったな。
で、この本場四川陳マーボー豆腐(激辛)。完全に油断して食べてみたら、これがやたらと辛かった。いや、辛いというより、痛い。
「いてててて!」
みんな一気に神妙な顔つきになって黙る。辛いものを食べると、人間は素の顔に戻り、痛みに耐えるためにぐっと言葉数が減る。
「なんだよこの辛さ!」
「山椒も効いてますね、これ」
言われてみれば花椒が入っている。しかし、言われないと気づかないくらい、この花椒はしびれや香りよりも、「辛さに重低音を加えるため」に存在しているように感じた。とにかく、重たい辛さだ。そしてそれがズーンと響いたまま、全然消えない。

「ちょっと飲み物買ってきます」
とみんな席を立つ。
僕は、残りの料理が1品なので飲み物を買わないで済ませたかった。だってここの自販機、ペットボトルが180円で高い。もちろん会場内に飲み物の持ち込みは禁止だ。買わずに済むなら買わないで起きたいけど・・・駄目だ!我慢できん!
結局、三人が自分の席に戻ってみると、みんなカルピスを買っていた。しかも三人とも違う種類のカルピス。
みんな、ふうふう言いながら、このカルピスをちびちび飲む。
「これはひどい。本場四川ではこれが食べられているのか」
何故か四川に対するとばっちりが口をついて出る。
16店舗目 ナングロガル新大久保店

この日最後の料理、「ナングロガル 新大久保店」。
ネパール蒸し餃子
チャウミンネパール伝統焼きそば
チョイラセット
の3種類があって、選ばれたのはチョイラセット激辛。「ラム肉をポップライスとともに」と書いてある。

何のことだ?とおもったら、なるほどラム肉の竜田揚げみたいなものの下に、ポン菓子っぽい米が見える。これがポップライスか。へえ、こんな食べ物があるんだな、ネパールの方には。
激辛といっても、先程の麻婆豆腐でほうほうの体となった僕らにとっては平気だった。

最後、「配信ブース」のパネルを前に一緒に激辛を食べた仲間たちと記念写真。これで16店舗食べたことになる。かめぜろさん、ゆうどんさん、どうもありがとう!
食べ終わったお皿やカップを片付けようとしたら、会場内に大勢いるスタッフの方から「こちらで片付けますので、そのままにしておいてください」と言われた。
「すごいですね、気が利いてますね」
と一同びっくりした。これまで、こんな待遇あったっけ?
どうしたんだろう?と思っていたら、なるほど理由がわかった。ごみを片付けた後、その場をアルコールスプレーとふきんで拭き掃除をはじめたからだ。
ああ、むしろ客がごみを置いていってくれたほうが、「ここには人が座っていました」という目印になって、コロナ対策がしやすくなるということなんだな。よく考えられている。
さて、次回は9月14日(水)に第三区間。7店舗を予定している。
9月13日時点で参加表明者はいないので、また僕一人で頑張ってくることになる見込みだ。しかし、前週弊息子タケが罹患した手足口病が今度は僕に伝染し、熱が出るやら手足に発疹が出るやら喉が痛いやら、現在進行形で闘病中。熱はともかく、喉が痛いというのは激辛にとって致命的であり、さてどうしたものかと思案中。食べずにお持ち帰りだけしようか、などと対策を検討しているところ。

(つづく)
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