おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
没後50年 藤田嗣治展@東京都美術館
若手作家のアートショー「Independent Tokyo」の帰りがけに立ち寄った。 さっきまでギラギラした意欲的な作品を見た後なので、フジタの作品の大御所感が際だって感じられる。 あまりの猛暑のせいか、日曜日なのに客があまり多くないのはありがたかった。 ... -
爆発した芸術を散歩する
Independent Tokyo 2018@浅草橋ヒューリックホール
インターネットでも現代アート作品の販売を行っている「ギャラリータグボート」。僕自身、ここで作品を購入したことがある。さまざさまな作家さんの作品をざーっと見ることができて、同時に値段も確認できるので、便利だ。 そんなタグボートから招待状が届... -
爆発した芸術を散歩する
野口哲哉「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」@ポーラミュージアム アネックス
例のごとく、東京メトロ銀座一丁目駅を利用する機会があったので、なんの前情報もなく訪れた場所。本当に駅前だし、無料だし、さほど広くないのでざっと作品鑑賞できるし、とても意欲的な作品が並んでいるし、大好きなギャラリーだ。 今回もその期待に100%... -
爆発した芸術を散歩する
建築の日本展: その遺伝子のもたらすもの@森美術館
しまった。作戦大失敗。 美術館訪問のあとに別の予定を入れていたため、滞在時間は40分。しかし、その時間では半分も見ることができなかった。 「斜め読み」状態で、数多くの美術館やギャラリーを訪れている僕。必然的に、一つ一つの作品を見る時間は短い... -
爆発した芸術を散歩する
朝倉彫塑館
わずか二週間程度の間隔で二度目の訪問。 今回は上京してきた友人を案内する形となった。 三連休の日だというのに、あまりの暑さからかお客さんは我々だけ。おかげで、畳の間一つ一つに座り込んで、そこから見える庭の景色を楽しんだ。 自分一人で、そっと... -
爆発した芸術を散歩する
縄文―1万年の美の鼓動@東京国立博物館 平成館
東京国立博物館で時々企画展として展示される、古代インドやインダス文明とかマヤ文明とか、そういうのを見るたびに感じることがある。 「それに比べて当時の日本は・・・。」 この一言に尽きる。 緻密かつ写実的なものが紀元前●世紀から作られれていた諸... -
爆発した芸術を散歩する
NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」@東京藝術大学美術館
ドラマは殆ど見ない。時間がかかるからだ。幸か不幸か、いつも多忙に暮らしている僕にとって、ドラマはしんどい。特に日本のテレビドラマはなおさらだ。 そんなわけで、毎年NHK大河ドラマがわーわー話題になっても、「ふーん」としか思っていない。馬鹿に... -
爆発した芸術を散歩する
ゴードン・マッタ=クラーク展@東京国立近代美術館
1970年代に活躍し、わずか35歳で亡くなったゴードン・マッタ=クラークの個展。 なんなのこの人。古い建物の壁や床にに穴を開けるという作品をたくさん世に発表している。写真だけでなく、ドキュメンタリー映像とセットになっているものもある。また、切り... -
爆発した芸術を散歩する
ねぎし三平堂
台東区の書道博物館は、中村不折が蒐集した作品が展示されているのだという。駅を降りたら目の前がホテル街、という下世話な街・鶯谷を歩く。 ホテルだらけの街だけど、路地裏にはしれっと民家があったりする。欲望渦巻く街の印象だったけど、案外生活感が... -
爆発した芸術を散歩する
度會保浩|Eagduru@HAGI ART
古長屋「萩荘」をモダンにリノベーションした複合施設「HAGISO」。その中にあるHAGI ART。久しぶりの訪問。 相変わらず隣のHAGI CAFEはお客さんでいっぱい。大繁盛している。谷根千巡りのついでに立ち寄ったというより、ここが目的でやってきました感が感... -
爆発した芸術を散歩する
朝倉彫塑館
谷中にある薬膳カレーのお店を訪れた際、目の前にあった建物。 そういえば、日暮里駅近くにこういう名前の建物がある、というのは以前から知っていたけど、中に入ったことはなかったし殆ど意識したことがなかった。 すぐ近くに「岡倉天心記念公園」という... -
爆発した芸術を散歩する
ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館
さすがに巨匠ミケランジェロの作品はわずか2点(だったと思う)で、それ以外の露払いとなる作品がたくさん並ぶ。 僕はこれまで、あまりギリシャ風の全裸大理石彫刻っていうのは良いと思ったことがない。特に首から上だけのやつ。白目を剥いていて、無表情で...