おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
「大相撲」の幕開け―土俵・番付・化粧廻しの誕生―@相撲博物館
両国国技館の一角にある、相撲博物館。 一部屋しかないので、あまり展示物は多くない。なので、テーマに沿って時期ごとに展示内容を変えているようだ。相撲なんて歴史があるのだし、一つの建物として博物館が建っていてもおかしくないのに、勿体ない話だ。... -
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第63回重要刀剣等新指定展@刀剣博物館
ひたすら刀が展示されているという、特殊な博物館。 これまで、名湯と呼ばれる温泉を巡るのは好きだったけど、名刀を鑑賞する趣味は全くなかった。ギラリと妖しく光る刀の迫力はさすがのものだ。しかし、何をもって「名刀」なのかは、目が肥えていないので... -
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セイコーミュージアム
東向島にある、時計メーカーSEIKOのミュージアム。 時計の歴史、そして自社製品の紹介を2フロアのこじんまりとした建物内で行っている。 東京都内とはいえ都心からは離れており、時計好きでもないと訪れづらい場所にある。しかし、外国人が何組か見学に訪... -
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東武博物館
東武スカイツリーライン東向島駅に隣接する、東武鉄道の博物館。 鉄道高架の下に作られているので、細長い作りになっている。 鉄道シミュレータが豊富にあるので、訪れるなら客が少ない平日に限るだろう。おそらく、休みの日になるとお客さんがシミュレー... -
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TDC 2018@ギンザ・グラフィック・ギャラリー
東京タイポディレクターズクラブ、略してTDCによる優秀作品の表彰。 文字を使った独特の表現が面白い。 文字の表現というのは、過去長い歴史の中で出尽くした感があるかもしれない。でも、こういう作品を見ると、まだまだ可能性があるということに魅入って... -
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写真発祥地の原風景 長崎@東京都写真美術館
その名の通り、江戸末期の長崎の風景写真。 芸術的な意味合いの写真ではなく、資料価値が高いものだ。 なので、せっかくなので、写りこんでいる建物の構造とか、道路の作りとか、人のみなりとか、身につけている装飾品とか、そういう一つ一つのパーツにつ... -
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桜 さくら SAKURA 2018 ―美術館でお花見!―@山種美術館
桜、という花を「表現方法のための素材」として使うことについて、僕は結構懐疑的な目で見ていた。もちろん桜は僕も好きだ。春になると、必ず何らかの形で桜の花を見に行くようにしている。 しかし、特にJ-POPの世界で顕著だけど、「桜」をテーマにした楽... -
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『光画』と新興写真 モダニズムの日本@東京都写真美術館
「光画」は、1932年から33年まで、わずか2年弱の間刊行されていた写真雑誌。そして、「新興写真」とは、当時のシュールレアリスムや新即物主義の影響を受けた写真の流行を指す。 それまでは「絵画主義」と呼ばれる、ありのままの光景を写真として切り取る... -
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古伊万里 華やぎのうつわ@松岡美術館
白金台の高級住宅街の中にある私設美術館。貿易商をはじめ手広く商売をやっていた松岡清次郎氏の個人的コレクションを一般公開した美術館だ。 私設で、なおかつ一世で蒐集したものなので小さな場所なのだろう。しかも、白金台というハイソな場所だから土地... -
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清里フォトアートミュージアム収蔵作品展 原点を、永遠に。-2018-@東京都写真美術館
山梨県の清里フォトアートミュージアムに収蔵されている作品のうち、写真家が35歳のときまでに撮影したものだけを集めた展覧会。 荒木経惟や植田正治といった日本の作家だけでなく、ロバート・キャパやアンセル・アダムスといった世界の巨匠の作品もある。... -
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日産グローバル本社ギャラリー
みなとみらいから横浜駅方面に歩いて行くと、広がる空き地の先に急に立派な建物が見えてくる。そこに日産グローバル本社がある。 日産グローバル本社の1階部分が、自社の車の展示会場となっていて、賑やかだ。 GTR、フェアレディZをはじめとし、日産の車が... -
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寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽@サントリー美術館
最近、ヘレンド窯とか色絵とか、派手で繊細な作品の陶磁器ばかりを見て、若干食傷気味だった。 僕はどうしても、「これが家にあったらどう飾るだろう?どう使うだろう?」という実用的な観点で作品を見てしまうので、どうもしっくりこなかったからだ。 そ...