おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
トミオカホワイト美術館
新潟出身の異色の画家、富岡惣一郎の美術館。 出身地・越後の雪景色を描くために、絵の具を独自配合した白色を多用する。その特徴的な白色を、人は「トミオカホワイト」と呼ぶそうだ。 自分の名前を冠した色があるなんて!とこのことを知った時には驚いた... -
爆発した芸術を散歩する
現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展(前期)@原美術館
全国でも珍しい、私設の現代美術館。御殿山の、豪邸や大使館が並ぶ一角にある。 品川駅から歩くと結構遠く、微妙に面倒くさい場所にあるけども、その展覧会は独特で、ついつい見に行ってしまう。 今回は原美術館がこれまで収蔵してきたコレクションの選り... -
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特別展 仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-@東京国立博物館 平成館
入場30分待ち。 東京国立博物館の平成館で開催される特別展は、「さすが国が威信をかけて手がけると半端ないなぁ」と思わせる内容であることが多く、その分待ち行列が長くなる。 普段信仰心なんてこれっぽっちも持っていない人であっても、博物館での展示... -
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日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展ベラスケスと絵画の栄光@国立西洋美術館
スペインのプラド美術館に収蔵されている作品のうち、ベラスケスを軸とした17世紀の絵画70点集めた展覧会。 「プラド美術館展」は2002年、2006年、2011年、2015年と立て続けに開催されていて、今回が5度目。よっぽど日本人はプラド美術館が好きなのか、そ... -
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ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜@東京都美術館
16世紀から17世紀にベルギーで活躍した、ピーテル・ブリューゲル1世とその子孫たちの作品を集めた展示。 「工房」というかたちで長い間作風が受け継がれるのではなく、代々(時には兄弟)で受け継がれていく。 画風は共通性があるところもあるし、全然違うも... -
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アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝@東京国立博物館表慶館
中国3,000年の歴史だとか4,000年の歴史、って言うけど、アラビアの話を聞くと「そんなもんちゃんちゃらおかしいわ!」という次元だ。 なにしろ、桁が一つ、いや、三つも違う。 恐るべきことに、「100万年前」の石器があるのだから。 これ、単なる石じゃな... -
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写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−@21_21 DESIGN SIGHT
ウィリアム・クラインの作品をはじめとした写真展。 デザインを主体とした展示を行う21_21 DESIGN SIGHTにしては珍しい。 ウィリアム・クラインは「20世紀を代表する写真家」とのことだけど、初めて知った。 ウィリアム・クラインの作品をプロジェクターで... -
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ルドンー秘密の花園@三菱一号館美術館
19世紀から20世紀にかけて活動したフランスの画家、オディロン・ルドンの個展。 誰ですか、それ。初めて聞く作家。 ロベール・ド・ドムシー男爵の城の食堂のために描いた16点の壁画が一同に会している。もともとこの16点のうちの1点、「グラン・ブーケ」は... -
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物流博物館
品川高輪口を出てしばらくまっすぐ歩いた先にある、小さな箱形の建物。 こんなところに博物館があるとは知らなかった。 なんで唐突に、こんなところに「物流博物館」? 建物内では、貨物列車のジオラマがるので、てっきりJR貨物が手がけているものだと思い... -
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茶懐石のうつわ 併設 季節の書画@畠山記念館
初訪問の美術館。 最寄り駅が高輪台で、そこから住宅街の中に潜り込んだ路地の奥にある。「何かのついでに」立ち寄ることはまずないエリアだし、扱っているテーマが「茶道に関するもの」という施設なので、ますます縁遠かった。 僕はやたらと様々なジャン... -
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個展 Endless Beginning@OVER THE BORDER GALLERY
恵比寿にある、初訪問のアートギャラリー。 雑居ビルの一角にあり、おっかなびっくりで中に入る。 作家「オートモアイ」による、顔のない女性の絵。 エキサイティングな絵だとは思わないけど、結構印象に残る作品群。 顔が描かれないことで、見る者の想像... -
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APAアワード2018 第46回公益社団法人日本広告写真家協会公募展@東京都写真美術館
広告作品部門の最高位「経済産業大臣賞」を受賞したのは、JR東日本の「行くぜ、東北。」ポスターに使われた写真。 ああ、これは駅構内のあちこちで見たことがある。 実際に僕自身が街中で見かける広告ポスターのうち、どういったものがプロにおいて高い評価...