おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
森山大道 作品展 遠野物語@JCIIフォトサロン
うーん。特にコメント無し。 遠野物語といえば、日本民俗学の基礎となった柳田国男の作品名と同じ。 遠野の風景や人を白黒写真で収めているのだが、うん、コメントないわ。 (2014.11.03) -
爆発した芸術を散歩する
モダン都市 銀座の記憶―写真家・師岡宏次の写した50年―@江戸東京博物館
はっきりいって、写真がうまいとは思わない。 構図も、ピントも、いまいち。 「あー、当時はカメラを持っていること、写真を撮ること自体がステータスシンボルだったし、技術なんて二の次なのかね」 と見ていて思った。 しかし、そういう時代だからこそ、... -
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ミシェル・ゴンドリーの世界一周@東京都現代美術館
なんか会場のチケット売り場からして激混みなのでびっくりしたら、この日はイベントがあったらしい。 本人降臨?? ミシェル・ゴンドリーなる人物は見たことも聞いたこともない。 「ウォーリーを探せ」的な、架空の人物名?と思ったくらいだ。 単に現代美... -
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青磁のいま 受け継がれた技と美 南宋から現代まで@東京国立近代美術館工芸館
近代美術館は竹橋の近くにあるが、そこから少し離れた千鳥ヶ淵の近くに、その分館として工芸館がある。 建物自体が古めかしくて、味がある。 しかし、元々美術館用に作られた建物ではないので、狭いし動きにくいという欠点はある。 今回初訪問。 青磁をじ... -
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東京アートミーティング(第5回) 新たな系譜学をもとめて ー 跳躍/痕跡/身体@東京都現代美術館
能楽師野村萬斎をフィーチャリングした展示で面白い。 これまでの芸術が、一瞬を切り取る形で静止したものを作ってきたのに対し、今回の企画は身体性、つまり動きに重点を置いたものだ。 しかも、野村萬斎を通じて、数百年の時を経て受け継がれていく所作... -
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TRANS ARTS TOKYO 2014@旧東京電機大学11号館
神保町の東京電機大学11号館は、今や取り壊されてしまい広大な空き地が出来ている。 そこで展示をやっているというので、行ってみた。 工事用のフェンスの中は、都心とは思えない広い空き地。 スタッフの人がやってきて、「今朝までテントで泊まるっていう... -
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ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで@東京都美術館 企画展示室
フィレンツェのメディチ家が蒐集していた、絵画の展示。 1500年前後のものなので、時期的に宗教画が多い。他に描く事ないんか、と思うくらいだ。 当時の人たちは、十字架から下ろされるキリストの絵とか見て、宗教的に気持ちを新たにしたものなのだろうか... -
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菱田春草展@東京国立近代美術館
美術館、アートギャラリー巡りは常に新しい発見との出会いだ。 しかし、「う、ううむまあ、そういうことね。」と無理矢理自分を納得させて会場を後にするということも結構ある。 知的好奇心を満たす、ということは往々にして異物を飲み込むことでもあるか... -
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ウィレム・デ・クーニング展@ブリヂストン美術館
抽象画の大家。 抽象的過ぎて、絵のタイトルを見て、ようやくそこに描かれているのが女性ということに気づく有様。 いきなりこういう絵を描いて鮮烈デビュー、ってのは無理だよなきっと。 ピカソが若い頃はきっちりした絵を描いていたように、若い頃「そこ... -
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平成26年秋の有隣荘特別公開 満谷国四郎~倉敷にひらく~@有隣荘
近代倉敷の礎を作った地元の偉人、大原孫三郎の別邸「有隣荘」は、年に二回公開されている。 緑色の瓦を使った、特色ある家なので「緑御殿」と呼ばれているが、春と秋以外は中をうかがうことは出来ない。 現在は大原美術館に寄贈され、個人宅としては使わ... -
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フェルディナント・ホドラー展@国立西洋美術館
国立西洋美術館の企画展はここ最近殆ど見ているような気がする。 特にノルマを課しているというわけではないのだけど、上野駅からほど近く、金曜夜は20時まで開館しているという利便性のよさからついつい通ってしまう。 そんなわけで、「誰それ?」という... -
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天明屋尚「原画に至る道程 -画稿-」展@ROPPONGI HILLS A/D GALLERY
初めて聞く作家さん。 原画を描くにあたっての下書きのような絵が飾られ、完成されたリトグラフも展示されていた。 絵は、ふんどし一丁、もんもんが全身にある角刈りのアニキたちだらけ。やくざもの、というとそうではなく、アニメ「サムライチャンプルー...