食わずに死ねるか!【東京下町食べ歩き】

2018年07月16日(月) 3日目

まるごとにっぽんで買った昆布

ばばろあ上京3日目、最終日。

今日は谷中の探検をする予定だ。その道中、とても有名なかき氷のお店「ひみつ堂」に立ち寄り、さらに台湾のスイーツ、「愛玉子(オーギョーチー)」を食べる計画にしている。

前日、夜遅くまでサッカーW杯の中継を見ていたのだけど、朝寝はしていない。7時半すぎに起床。

というのも、ばばろあが寝ているところは窓際で、遮光カーテンではないバーチカルブラインドのため、夜が明けるとまぶしい。おちおち朝寝ができないというポジション取りだったからだ。

さらに、「ひみつ堂」は常に行列ができるお店として有名で、整理券が配られるとはいえ5時間待ち、といったこともある。早めにお店に行くにこしたことはない。

この日は、かき氷屋にあるまじき「朝8時」から営業を開始している、ということが公式Twitterで告知されていた。なので、我々もそれにあわせて朝早くからかき氷スクランブルだ。

写真は、一昨日に浅草の「まるごとにっぽん」で買った、昆布。「おつまみ板昆布」というもので、向こうが透けて見えるほど、薄い。ちょっと食べるにはいいかな、と思って買ってみたんだけど、結局殆ど食べないまま野ざらしにされ、数ヶ月後に変色したので廃棄された。勿体ないことをした。

酒飲みだったら、こういうのをつまみにして飲むんだろうけど、酒を飲まない人にとっては食べるきっかけがない食料品だった。

にゃっぽり

08:29
日暮里駅に到着。ここで、「おさんぽMAP」を入手する。

壁面には、へたくそな猫の絵が描かれ、日暮里にやってきた人をお出迎え。これは、日暮里駅のマスコットキャラクター、「にゃっぽり」だ。胸には「N」のマークが入っている。

聞いた話だと、日暮里を盛り上げるために、ということで絵心が特にあるわけでもない駅員さんが描いたものだという。それが案外味がある、ということで今やいたるところでこの絵が見られる。

駅構内の手ぬぐい屋「濱文様」では、にゃっぽりのハンカチなどが売られているくらいだ。

ちなみに、5歳になる姪にこの「にゃっぽりハンカチ」をプレゼントしたら、「??」という顔をしていた。子供心に、この微妙なデザインの奇妙さに気がつくらしい。

でも、こういうのこそ、ゆるキャラの本分だと思う。「作られた、一般ウケの良い」ゆるキャラではなく、「狙っていなかったんだけど、真面目に作ったんだけど、どこか抜けていてどこか緩い」というキャラ。

谷中方面に向かう

谷中方面は、お墓とお寺のエリア。駅の東側が繊維街や住宅街になっているのと、全く風景が違う。

江戸時代の頃、この辺りの高台は「ピクニック」の場所として賑わったらしい。ここまでやってきて東を見やると、広大な関東平野と、その先に見える筑波山。逆を見ると富士山。

「日暮里=ひぐらしの里」という奇妙な地名が付いているのは、日が暮れるまで過ごしてしまう、というその風光明媚さからきた名前だという。歌川広重の錦絵に、この界隈で月見をしながら鈴虫の音を楽しんでいる絵がある。

本行寺

08:31
そんなわけで、この界隈のお寺は、参詣客を集めるためもあっていろいろ工夫をしていたようだ。

日暮里駅すぐのところにある「本行寺」は、別名「月見寺」。お月見をするならここだ!という場所だったらしい。

近所には、「花見寺」「雪見寺」と呼ばれるお寺がある。

山門

08:32
本行寺から少し歩いた先にある経王寺の山門には、ところどころ穴が開いている。

彰義隊との激闘の跡

わかるだろうか?

木の節というわけではなく、虫が食ったわけでもない。

上野戦争で新政府軍に敗れた彰義隊が逃げ込んだ場所で、そこに容赦無く鉄砲を撃ち込んだのでこんな穴が開いている。それが未だに残っているという貴重な門。

関東大震災でも、東京大空襲でも焼けなかったという証。

お寺の中

経王寺内部。

上野戦争は1868年7月4日、上野寛永寺に立てこもっていた彰義隊を大村益次郎率いる新政府軍が攻め立て、1日で壊滅に追い込んだ戦争だ。

その後彰義隊残党は北へと逃げていき、会津や函館まで戦いながら退いていった兵士もいたという。

上野寛永寺とここ経王寺は、徒歩で数十分の距離。寛永寺から脱出した兵士がまず逃げ込んだのが、この経王寺だったのだろう。

古そうな建物

08:38
「自力更生」と描かれた戸袋。なにやら漆喰細工のようなものが壁に施されている。龍が描かれているっぽい。

これはなんだろう?左官屋さんのおうちかな?

新しそうな建物

一方こちらは比較的新しいっぽいお店。

「煮込みとワイン」を売りにするお店で、ちょっと気になる。お酒が飲めないんですが、お邪魔しても良いでしょうかどうなんでしょうか?

谷中エリアは、古いお店、古いと見せかけて新しいお店(古民家カフェなど)、新しいお店がごちゃっと混在していて、それが町歩きの面白さを生んでいる。

(つづく)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

コメント

コメント一覧 (2件)

  • >おかでんさん
    髭のルーロー飯、ねぐらの金沢の隣の野々市市に辛うじて残ってます。
    金沢工大生の胃袋のパートナーとして頑張ってますよ。

    たまにアワれみ隊の記事が頭に浮かぶと、つい車を飛ばして食べに行きます。
    罪な食べ物ですね(笑

  • ティータさん>
    ひげ張!懐かしい!ありがとうございます、すっかりその名前のことを忘れていた!なにせ、渋谷にあったのはずいぶん昔だから!食べたいなぁ。

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください