日帰りで行くアメリカ旅行2【ヨコスカフレンドシップデー2014】

ドック

DLAの倉庫を抜けると、そこは海。正面に、万国旗を掲げたイージス艦が停泊していた。どうやらあれがフィッツジェラルドらしい。目指すバース8、というのはあの岸壁のことだなさては。

こちらも巨大
レクリエーションセンター

なんだか巨大な建物が海沿いに建っている。東京の品川駅港南口すぐのところにある食肉加工市場を思い出させる外観。看板によると、「レクリエーションセンター」なんだそうだ。

AMES.D.KELLYという名前が冠されているが、誰やねんこの人と思ったら2000年代に在日米海軍の司令官を務めた人らしい。海軍少将。こうやって偉い人はどんどん施設に自分の名前を付けちゃうんだな。日本だったら、「地元に自分の銅像を建てる」ことが厚顔無恥っぽく見られるというのに、この文化差。

中には体育館とかネットカフェとかいろいろあるようだが、詳細不明。いずれにせよ、コイツが「思いやり予算」と呼ばれる日本の税金で作られたのは事実だ。スゲー、日本スゲー。

フェンス

岸壁は、フェンスで覆われていて近づくことができない。勝手に船に乗り込まれたりしたら困るからだろう。

鉄条網付きフェンスでがっちりガードされているのだが、なにやら変な横断幕が掲げられている。

VPP4つの要素、と書いてある。

VPP4つの要素

  • 監督者のリーダーシップと従業員の参加
  • 危険の防止とコントロール
  • 作業現場における危険因子の分析
  • 安全衛生のトレーニング

Nan Demo DekiMasu 何でもできます

なんのこっちゃよくわからない。日本の工場や建築現場にある「安全第一」の標語みたいなものを掲げたのだろうが、一体これが誰に向けて書かれたものなのかがよくわからない。一兵卒の皆様に対してのものではなさそうだが。

そもそもVPPって何やねん、ということで後で調べてみた。「自主的保護プログラム(Voluntary Protection Programs:VPP)」の略で、産業界、労働界、政府が一体になって安全衛生の意識を高める取り組みのことらしい。

そういえば、この横断幕が掲げられているエリアだけ、ミストシャワーが吹き出ていた。おお涼しくてええわい、でもなんでこんなサービスが?と思ったのだが、フェンスの向こうにはなにやら燃料タンクが設置されていた。要するに、爆発するとヤバいんで、それを未然に防ぐために水を空中散布しているのかもしれない。これぞVPP、なのか?

フィッツジェラルド行列

戦艦フィッツジェラルドに乗船しようとする人は早くも大挙して押し寄せており、船の随分手前から行列ができていた。いやー、暑い中これは相当な修行だな。それでもまだ、午前中のうちに取り付くことができたので良かった方だ。遅い時間になったら、ますます暑いやら列は伸びているやらでさらに過酷な状況になっていたはずだ。

輸送船

対岸のバースにも何やら船が停泊している。灰色で、これといった特徴がない背が低い船だ。さすがにあれが戦艦だとは思えないので、輸送船か何かだろうか?

艦名確認

デジカメの望遠を最大にしてジロジロ船の様子をうかがってみたら、船尾に「 EMORY S. LAND」という文字列を発見した。あれは船名だろうか?

行列はなかなか前に進まないので、その間にスマホでこの文字列を入力してみたら、正体が判明した。あれは船の名前で、USS EMORY S. LAND(AS-39)というのは潜水母艦という位置づけの船なんだそうだ。

潜水母艦?なんだそれ。あの船、水中に潜るのか?すげえ!

まさかそんなバカな。軍事に疎い僕は潜水母艦なる存在を知らなかったのだが、原子力潜水艦の補給を行うために、潜水艦と一緒について行く船なんだそうだ。えー、潜水艦って潜りっぱなしで、数カ月間ずっと補給なしで過ごすものだと思っていた。実際はこういう母艦があって、そこで食料や水といった補給を受けたり、修理したり、休憩できたりできるんだな。知らなかった。

自転車

バースには、大量の自転車が乗り捨ててあった。いや、別に「捨てて」いるわけではないのだろう。単にアメリカ人の性格上、雑に駐輪しているだけのことなんだと思う。

恐らく、船に乗っている人たちのものなのだろう。基地内の自宅から船に「通勤」する際に使う足、というわけだ。何しろ広大な敷地だ、職住隣接といっても、勤務地である船に辿り着くのにかなりの時間がかかってしまう。なので自転車を使っているというわけか。

修理工場

マシーンショップ、と扉に書かれた倉庫のような場所。ここでいろいろ船の修理などが行われるんだと思う。こうやってみると、軍隊というのはものすごく工業と密接に関わっているのだな。あれもこれも外注、というわけにはいかないので、自前で相当こなしているのだろう。

ジュース自販機

自販機発見。

いかにもアメリカ的だなあ、という自販機が右。日本だと、こういうデザインの自販機だと絶対に売れないと思う。売り物のサンプルが陳列されていないと、なんだかとても不安にさせられるからだ。

ここでもゲータレードか。本当にアメリカ人、ゲータレード好きだな。試しに買ってみてもいいかも、と思ったが、これはさすがにドル払いの自販機だった。日本円は通用せず。そりゃそうか、今日のイベントのために設置したものじゃなく、普段使いの自販機なんだから。

その隣にはお菓子の自販機があったので意外だった。お菓子の自販機の動きを見て興奮するガイジンさんの動画をYouTubeで見たことがあるので、てっきりこんなのがあるのは日本だけかと思っていたからだ。アメリカにも存在するのか、それとも日本にあったものを取り寄せたのかは不明。でも少なくとも、通用するお金はドルだ。

日々の作業の合間に、ちょっとお菓子をつまむ・・・なんてことをこの基地内でも行われていると思うと微笑ましい。

レッドブル自販機

さすがにコカコーラやサントリーといった日本の自販機も置いてあった。こちらは日本円が使える。つまりこの自販機エリアには、米ドル用自販機と日本円用自販機が混在しているということだ。

そんな中、レッドブルの自販機があるのはひときわ目を惹いた。おー、レッドブルってこういう売り方がされているのか。日本のように、他社ブランドの自販機の中に紛れ込んで売られているというのとは訳が違う。完全オリジナルだ。

これもまた、米ドル。お値段は2.5ドルとなっていた。あ、案外高いんだな。日本で買うのと大差ない。日本で売られているレッドブルはやたらと高いが、あれはてっきり日本人相手にぼったくってるのかと思った。外国でも同じくらいの値段で売っていたのか。

バスのルート図

恐らく基地内を巡回するバスのルート図。基地の全体図を初めて見たが、あらためて一般公開されているエリアはごく一部だということがわかる。全部公開してもきりがないからやらない、というのが最大の理由だろうが、もちろん他人には見せられない機密もてんこ盛りなんだろう。

その機密とやらを地図上から発見できないかと思ったが、よくわからなかった。当たり前だ、Google Mapを見れば敵国であっても一発だもんこんなの。

どのあたりが基地における一等地で、高級将校たちが住むんだろう?やっぱり、ゲート近くの方が便利が良いからそっちだろうか?などと地図を見ながらいろいろ考えてみる。新人たちは、ゲートから一番遠い、基地の最奥部に家があてがわれたりするのだろうか?

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