交通機関、使いませんか?【筑波山リターン】

ケーブルカー乗り場

11:11
ケーブルカー乗り場に赤いケーブルカーが止まっている。あれに乗ればあっという間だよ・・・・早く帰ることができるよ・・・とささやきが聞こえる。

乗る気はないんだけど、気になる。気になるから、乗りたくなる。

ううむ。

ちょっと待とう、急がなくたっていいじゃないか。落ち着いて、まだ御幸ヶ原を散策しようじゃないか。

口笛を吹いたりして、余裕を装う。しかし内心、かなり動揺している。

ビールが売られている

つくばうどんをはじめとする食べ物は、お値段が高めなので食べる気はしない。下山してから筑波山麓にある「ゐ田」という蕎麦屋に行く予定だし。しかし、飲み物とかかき氷は食べてもいいかな、という気になってきた。

かき氷、いいなあ・・・。

子供たちがかき氷をガリガリと嬉しそうに食べている。まだ夏ではないけど、かき氷が似合う季節になってきたな。いやもう、今日だったら何を飲んでも食べても似合うッ!ついでに言うと、ケーブルカーも似合うッ!!

最近のこういう売店では、ノンアルコールビールを扱うお店が多いんだな。酒を飲まない人間としては、ありがたいことだ。260円、というのがお手ごろ価格で注文しやすいし。

折角だから、「ノンアルコール生ビール」が欲しい。キンキンに冷えたやつ。しかも大ジョッキで。

さすがにそういうニーズはないか?ないだろうなぁ、「ニセ物」を飲むわけだから、がぶがぶ飲みたい人はあまりいないだろう。でも僕なら飲みたい。飲ませろ。ダメか?

下山ルート

11:12
ケーブルカー駅の脇から道が伸びている。絶望への道、徒歩70分で下山コース。

やーめーろーよー、絶望とか言うなよ。イヤならケーブルカー乗れよ。

いや、でもそれはない。ちゃんと歩く。当たり前のように歩く。ケーブルカーで動揺すること自体、おかしいんだ。

やっぱりタイツだよなー、サポーテックタイツの厚手のやつを着込んでいるせいで、ひたすらかったるい。今日何回「かったるい」って言ってるんだよ。夏用に薄手のやつを買ったほうがいいのかね?足を動かすのが面倒でかなわない。

地図

さあて、下りますよ。

あらためてルートマップを確認する。70分、という文字を前に、思わずゴクリとつばを飲む。あっ、そういえば御幸ヶ原で何も飲み食いしなかったな。まあいいか、背中にはご丁寧に2リットルもの水を背負っているのだし。この低い山なら、水はそんなにいらなかったなぁ。単なる「トレーニング用のおもし」にしかならなかった。

下山への道

11:14
下山開始。一気に下りはじめる。

まずは階段からスタート。

階段を下る

11:21
さすが筑波山、女体山に登っていく道同様よく整備されている。階段が延々と続く。

逆に言うと、階段がないといけないくらい山の傾斜がキツいということだ。

水場

11:31
15分ほど歩いたところで既にへこたれ気味なんですが。いや、疲れたとかもうダメとかいうんじゃなくて、ますますかったるい。機能性タイツは下山時に特に効果があると聞いていたのだけど、足を動かすのが面倒くさくて、「手抜きの歩き方」をしようとするからむしろ危険だ。

そういう貴方に朗報。水場ですよ。

いらんいらん、水はもう十分背中にある。

ちょろちょろと流れる水を汲む人たち。

写真に写りこんでいる二人とも、機能性タイツを履いている。「かったるくないですか?その格好」と聞いてみたくなったが、「タイツをはいてかったるい」という概念を果たして理解してもらえるかどうか。「いえ!むしろスイスイ前に進むことができて便利です!」なんて眩しい笑顔で答えられたら、わしもう絶望してタイツをその場で破り捨てるかもしれん。

Lサイズではなく、XLサイズのタイツにしておいたほうがよかったのかなぁ。

男女川

この水場に流れている川の名前は「男女川」というのだな。イザナギ・イザナミと関係があるのだろう。

筑波嶺の峰より落つる男女川
恋ぞつもりて淵となりぬる

という句が書かれている。「恋ぞつもりて淵となる」という表現がいいねえ。積もったら山になるんじゃないのか?淵になるのか。

急な下り

11:42
男女川を過ぎたあたりから岩がゴツゴツ。泥がついた岩もあって、うっかりそんなところに足を乗せると、つるんとすべることがある。僕は一回コケてしりもちをついた。油断ならねぇ。

今でこそ、滑ってしりもちをついても「イテー」と悔しがるだけで済んでいる。しかしいずれ、一回こけたらアウト、骨折やら滑落やらという歳になるだろう。それを思うと、本当に怖い。今のうちに、下山技術を習得しておかないと・・・。

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