交通機関、使いませんか?【筑波山リターン】

立派な民家

12:38
このあたりは豊かな生活を営む人が多いようだ。外壁がかなりしっかりしたお屋敷が並んでいる。決して「豪邸」というほどではないにしろ、立派な建物ばっかりだ。

なんでこんな立派なんだろう?と思ったら、この道は「つくば道」と呼ばれ、昔から筑波山神社の参道として栄えていたのだそうだ。知らんかった。それを知ったのは、家に帰った後のことだ。

つくば道は、徳川家光が筑波山神社を改築する際に整備したというから随分と歴史が古い。そして今では日本の道百選に選ばれている。えっ、「日本の道百選」!?

「日本百名山」の登山から「日本の道百選」に鞍替えするという手もあるな・・・などとふと思った。やめろやめろ、手広くやるときりがなくなる。

急な坂道

それにしても道が険しいなあ・・・。この写真だと、あまり傾斜を感じさせないが、実際はかなりのものだ。

テレビ番組でこの先にある蕎麦屋「ゐ田」が紹介されるとき、大抵その道中「うわ!道が狭い!こんな道を行くんですか!?」と芸能人が車中で叫んでいる。筑波山の山麓で、そんな大げさな・・・地図で見る限り、全然険しい感じはしないし・・・と思っていたが、いざこうやって歩いてみるとよくわかる。こりゃ大変だわ。車の後部座席に乗っていたら、ジェットコースターに乗っているような感覚になると思う。

バス停?

12:40
行きはまだいい。帰りはどうする?

筑波山神社のバス停から蕎麦屋までは約20分(GoogleMapナビによる)。この傾斜じゃ、帰りは25分とか30分くらいかかるかもしれない。ちょっとした登山だ。えー面倒だなー登り返したくないなー

早くもへこたれる。このまま下山しっぱなしにしたい。もう今日の登山は終わりなんだから。

そう思っていたら、目の前にバス停が現れた。コミュニティーバスが運行されているのかもしれない。しめた!タイミングさえよければ、このバスで下山できるぞ!

つくタクA57

・・・ありゃ。バスじゃなくてタクシーなのね。

「つくタク」というらしい。バスの定期便を運行するほど乗客が見込めないので、事前予約制の乗り合いタクシーが運行されているわけだ。だめじゃん。

電話をかけてつくタクを呼んでもいいけど、バスと違って運賃がかなり高くつきそうだ。やめておいたほうがよさそうだ。

坂道

12:42
まだまだ下山が続く。

なにせ、前方に関東平野が見えているんだもの。あそこまで一直線に下り続けるんだな、一切の躊躇なく。

筑波山を見上げる

12:43
今来た道を振り返ったところ。

筑波山は既に見上げる位置にある。見よ、この道路の険しいこと。

道路に細かく溝が掘られており、滑り止めになっている。それくらい、険しい。この光景を見て、ますます今来た道を戻る気が失せた。後で知ったが、もともとは階段だったところを埋めて斜面にした場所もあるらしい。道理でキツいわけだ!

20160619-146

12:44
一の鳥居。

まだここも筑波山神社のテリトリーだったんだな。というか、そもそも山全体がご神体なのか。

ゐ田外観

12:47
ヒイヒイいいながら、ようやく目指す「ゐ田」に到着。

こんな場所だけど、お客さんでいっぱい。外まで行列ができていた。

並んでいるのは若い客ばかり、というのが特徴的だ。ご年配のお客さんは少なかった。というか、むしろ僕が並んでいる客層の中では最長老だった。やべー、いつのまにかジジイになってきている。

鴨汁そば

13:46
1時間も待って、ようやく蕎麦にありつくことができた。

鴨肉を陶板焼きにしつついただく、極太の蕎麦。うん、うまい。

このときの様子は「蕎麦喰い人種行動観察」の「#666 そば心 ゐ田」に詳しい。

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