09:53
「出船入船」という名の岩。
岩の形が「出船」と「入船」に似ているから、ということだが、そうなの?そもそも「出船」と「入船」っていうのが具体的にイメージできないんだけど。「船がすれ違っている様子」ということでよいのだろうか?
あー、確かに、薄い岩が二つ並んでいるので、船が入れ違いになっているように見えなくもない。しかしこれを「出船」「入船」と形容するのはなかなかなセンスだ。
「こんなん、強引すぎるわ」と一刀両断できず、「そういう風に見立てることができない自分の感性の低さ」が悔しくてしょうがないです。僕だったら、
「岩だ」「うん、岩だね」
という会話で終わってしまうだろう。「ほほう、これはなかなか珍妙な岩でございますな。まるで船が出入りしているようです」とはならない。
09:54
こちらの岩は「裏面大黒(りめんだいこく)」。岩が、「大きな袋を背負った大黒様の後姿のようだから」だって。えええ、そうなのか。
さすがにこれは看過できない。いくらなんでも俺、挑発されすぎている。舐められすぎている。「お前にはこういう想像力が働くか?」と問われているに他ならない。
でもよ、大黒様をまず想像できないし、ましてや「大黒様の後姿」なんて、無理ゲーすぎる。誰だこんなアイディアをひらめいた人は。そしてそれを受け入れた人は。
「大きな袋を背負っているのは布袋様だろ?」
なんて首をひねってしまったが、後になって「大きな袋を背負っているのは大黒様で正解。布袋様はデブっているだけで、袋は背負っていない」ということを知った。ありゃ、随分知識が混乱している。大黒様って打ち出の小槌を持ってるんだよな?あれ?釣竿を持っているのは?・・・恵比寿様だ。
まあ、こうやって名前を覚えているだけまだマシだ。七福神のうち、「お名前、何でしたっけ?」という方々もいらっしゃる。ほら、頭が縦長の神様とか(寿老人)。
09:57
道はとても歩きやすく整備されている。快適。
09:58
北斗岩。
えっ、岩を北斗七星に見立てたの?それはまた強引な・・・と困惑することしきり。
看板の解説を読むと、「北斗星のように決して動かないから」だそうだ。いや、それはどの岩でも一緒ではないかと。
おそらく、年月とともに風化するそんじょそこらの岩とは違い、コイツは全然びくともしねえぜ、ということなんだろう。
09:58
それだけしっかりしている岩、ということで、潜り抜けられる穴があっても安心。こちらは先ほどの「弁慶七戻り」のような、弁慶にとって屈辱的な名前はつけられていない。弁慶さん、ご安心してどうぞ。
10:03
さすがにそれなりの傾斜がある登山道だけど、すぐに山頂に付くと思えばへーきへーき。ただし、機能性タイツが足の稼動をむしろ妨げ、足を上げ下げするのがかったるくて仕方がない。これはじきに慣れるものなのだろうか?
10:05
山頂まであと200mの地点。スタート場所であるつつじヶ丘から1.5km。1時間弱でここまでやってきた。
10:05
新緑がまぶしいです。
いつも、秋ごろになって慌てて登山をする習慣なので、山で見るのは紅葉であったり枯れ木であったり。こうやって若々しい緑に覆われていると、嬉しくなって小躍りしたくなる。
10:05
屏風岩、という看板が出ていたが、その手前に「立入禁止」の看板。残念ながら屏風岩を見ることはできなかった。「そそりたつ壁」なんだそうで、これなら僕でもネーミングできただろうに。
10:07
ほらー、筑波さんは絶対に許してくれないんだ、お前のセンスはてんでなっていない、想像力の欠如を詫びろといわんばかりの岩の名前。今度は「大仏岩」だってさ。
「下から見上げた形が大仏に似ている」
ということだけど、ダメだァ!どうやってもそうは見えない。大仏どころか、人の形にさえ見えないのはどうしたものか。
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