
12:18
筑波山神社拝殿までおりてきたぞー。
唐突に境内の脇に出てきた。登山道だけならともかく、ケーブルカー乗り場への道もここにあるのだからちょっと不思議だ。なんて中途半端な場所にケーブルカー駅を作ったんだ。折角だから駐車場脇にバーンと駅を作ればいいのに。
しかし、そんなことをやると、拝殿そっちのけで山頂にみんな行っちゃって、拝殿にお賽銭が落ちない・・・ということを心配したのかもしれない。ゲスのかんぐりではあるけれど。
無事安全に下山できたことに感謝し拝殿にお参りしましょう
という立て看板が登山道側に向いて置いてあった。お参りします、お参りしますとも。

12:18
筑波山神社拝殿。立派な建物で、どっしりと構えている。
建物脇にはお供えの一斗樽が積みあがっていて、信仰の篤さが伺える。ところでこの奉納されたお酒、いったいいつどのように消費されているのだろう?例大祭なんかのときに、おみこしを担いだ若い衆などにふるまわれているのだろうか?

12:21
大きな山門をくぐる。ここを超えると、筑波山の結界から開放される。これまでは、神様のお膝元で遊ばせてもらっていたわけだけど、ここから先は俗にまみれて混沌とした日常。
さあて、と大きく深呼吸する。
「俗に戻る」といっても、今日の登山は常に俗にまみれていたなぁ。ロープウェーやケーブルカーを使おうかどうしようか悩み、かき氷を食べようか悩む。山頂が賑やかなのは、楽しいけれどもメリハリがつきにくく微妙でもある。

12:23
無事下山完了、ということで山門前で記念撮影。
山門には、長い棒を持った守衛さん?の像が二体、左右に立っていた。あれれ、金剛力士像じゃないのか?と思ったが、金剛力士だと仏教だな。「ご苦労様です」と二体の守衛さんに敬礼して、筑波山神社をあとにした。

12:25
石の鳥居を潜り抜けて、下界へ。

12:26
道路に出ると、そこはお土産物屋さんが軒を連ねていた。
道行く車に、「うちの駐車場は無料だよ!(お土産を買っていってくれた人なら)」とアピールする人が店頭に立っている。筑波山のお土産ってなんだろう?やっぱりがまの油か。
店頭では、「天狗まんじゅう」なるものが売られていた。天狗も出るのか、この山には!?

12:26
筑波山神社山門に通じる道は行き止まりだ。なので、この道は格好の「土産物屋さんの駐車場客引き」の狩り場となっていた。ここに車を乗り入れてくるということは、駐車場を求めているに違いないからだ。
アスファルトの道を歩いていく。このままバスで帰るなら直進。予定通り蕎麦屋に行くなら、途中の小路で折れ曲がる。

12:33
あ、どうやらここらしい。
この道をずーっと下っていけば、蕎麦屋「ゐ田」があるはずだ。

12:34
どんどん下っていく。このあたりは人の手によって開拓されているので、もう「森の中」ということはない。しかし、平地からそそり立つ山・筑波山の傾斜は容赦がない。かなりの急坂を下っていくことになった。

12:36
かなり道は急だ。なのに、きりっとした直線なので、とにかく大変。ひょっとしたら、山道を歩くよりもこの舗装道路を歩くほうがキツいかもしれない。急坂の途中で直立するとなると、かなりふくらはぎや太ももを踏ん張らないといけない。その状態で歩いていくのだから、ヒザを壊しそうだ。
この近所に親戚がいるという知人に、「足腰が鍛えられて丈夫でしょう?」と聞いてみたら、「車でしか移動しないから鍛えられない。むしろ、こういうところに住んでいるとひざを壊す」と苦笑しながら答えた。
なるほど、確かに。ここで辛抱強く毎日歩いていれば鍛えられるだろう。しかし修行僧じゃあるまいし、人間誰しも楽をしたいものだ。だから、外出となると車ばっかりになる。で、たまに近所まで歩いたりしたら、膝がてきめんにやられる。
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