17:33
日光湯元キャンプ場。
冬は雪が積もってシュプールを描くスキーゲレンデだけど、夏は草が刈り込まれた広場だ。確かにキャンプ場にするには向いている。
ただし、スキー場である以上、地面は平らではない。テントを張るときは、できるだけ水平に近そうな場所を探して、そこに陣取ることになる。
ゲレンデの最下部、休暇村の駐車場からキャンプ場に足を踏み入れたところ。
写真奥に向けてゲレンデが伸びている。なるほど確かにスキー場だ。でも、キャンプ場として見れば、相当に広い。
スキー場としてはおかしな、炊事場が目の前に建っている。水回りはここだけだ。
ちなみにトイレはこのキャンプ場内にはない。一旦エリア外に出て、温泉街の公衆トイレを使うことになる。
なので、人ができるだけ少ないところに陣取ろう、とゲレンデの上へ上へと進んでいくのは良いけど、あんまり行き過ぎるとどんどん不便になる。かといって、ゲレンデの下にいると、人の往来が多くて俗世間から脱却できない。バランスが難しいところだ。
17:48
僕の性格上、できるだけ人がいない場所を選びたい。でも今回はいちいちそんな場所を探すほど時間に余裕がないので、水場近くで便利な場所を選んだ。
便利な場所って大事。僕みたいに夕食の時にノンアルコールビールをカーンと飲む人間は、夜中トイレが近くなる。暗闇の中トイレまで歩いていくのは面倒なので、トイレが近くにある立地はありがたい。
今回二度目のキャンプになるいしは、もはやテントの組み立て方を把握して戦力になっていた。頼もしくて助かる。登山用の小型テントともなれば、二人がかりだと組み立てはあっという間だ。ものの数分で諸々、完了。
18:14
温泉街の散歩をしながら、今日入るお風呂を探す。
この温泉街は、入浴料金が500円~1,100円。宿泊客優先とするためか、15時に日帰り入浴を終了する宿が多い。18時過ぎともなると、数が限られてくる。
この宿は20時まで入浴可能で、入浴料900円。最初のターゲットとして訪れてみたのだけど、玄関のカーテンが閉まっていて人の気配がなかった。廃業してしまったのだろうか、それとも臨時休業だろうか。いずれにせよ、入浴できないのでここはパス。
18:14
ここは洋館。ペンションのようだ。
日帰り入浴は18時までなので、もともと対象外だ。
何やらかわった平屋が見える。どうやら足湯らしい。横に大きい。
「あんよの湯」という名前だった。
泉質は「含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫化塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)」。
効能は一切書かず、そのかわりに禁忌症が列記されているのがちょっと珍しい。
今日は8月。汗をかいたことだし、さすがに足湯でおしまいにするわけにはいかない。時間が押しているので、足湯はちらっと見ただけでスルー。
18:19
入湯料が1,000円の施設はさすがに立派だ。
「どこに入っても同じお湯なんですよね?だったら安いところでいいんじゃないですか」
といういしからのごもっともな意見に基づき、この宿はスルー。
18:22
いかん、より好みしているうちに決定打を見失ってきた。このまま延々と温泉街をぐるぐると回ってしまうぞ。そろそろ決めないと。
ちょうどこの時間は宿の食事時間にあたる。小さいお宿の場合、食事の提供と部屋に布団を敷くために従業員が総出になっていて、フロントに誰もいない場合がある。だからちょっと大きい宿の方がいいかもね・・・なんて言い出したらきりがない。
(つづく)
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