戦場の癒やしは温泉【日光湯元キャンプ・戦場ヶ原縦走】

19:31
キャンプ場に戻り、夕食の準備を始める。

まわりのテントは、オートキャンプ仕様のゴツくて立派なものが多い。もうすっかりタープの下でくつろいじゃって、まったりモードだ。

一方の僕らはというと、日が暮れてからようやく夕食の準備。でも大丈夫、軽装のキャンプなのでややこしい料理を作る予定はない。

昔、アワレみ隊でオートキャンプをやっていた頃は、ダッチオーブンを使って料理を作ったり、燻製を作っていたものだ。それはとても楽しかったけど、キャンプのハードルが上がってしまったのも事実だ。「キャンプをやるからには、非日常的な事をやろう!」と考えれば考えるだけ、腰が重たくなる。

これが「若い」と「若くない」の違いなんだと思う。非日常的なことにワクワクするのは老若関係なかったとしても、その後「よしやるぞ!」とソワソワするか、「面倒だなあ」と動きが鈍くなるか。

特徴的な三角屋根の炊事場は、流しの形も独特だった。既製品・・・じゃないよな、特注品だろうか。

シンクの周囲に広々としたフチがあるので、洗い終わったものを置きやすい。使い勝手は良いと思う。

20:00
今頃になって夕食開始。

まずはとうもろこしを茹でてみた。味付けなんてしていない。なにしろ、道の駅かたしなで衝動買いしたものだから。道の駅はスーパーじゃないので、いざ食材を買ってもそれに合う調味料を一緒に買うことはできない。

その他、道の駅で買ってきたもの。

「水芭蕉」という名前のクラフトビール、農家さん個人のお名前が冠されたトマトジュース、飲むヨーグルト。トマトジュースは明日の朝にいただこう。瓶は一緒だけど、製造者が違う。味がどう違うのか、飲み比べると面白そうだ。カゴメとかデルモンテの、大量生産品とは違う個性があるかもしれない。

20:01
とうもろこしを肴に乾杯。クラフトビールとノンアルコールビールだ。

やっぱり、いきなりメシー!というのはもったいない。あっという間にご飯が終わってしまう。なので、今日の戦利品をちびりちびりと食べつつ、夜が更けていくのを満喫したい。・・・となると、酒は最高のお供だと思う。

残念ながら僕はお酒が飲めないので、ノンアルコールビールだ。でも面白いもので、ノンアルコールビールなら十分間が持つ。いくら飲んでも酔わないので、だんだん「何をやってるんだ自分は」と白けてくるけれど。でもこれが烏龍茶とかだと、到底間が持たない。

20:04
「かみかみこんにゃく」という、こんにゃくをイカ珍味みたいにしたおつまみがあったので買ってあった。うん、これは面白い。こんにゃくって、味にそれほど個性がないので食感を変えるだけでどうとでもなる食材だ。

なお、僕らが今いる日光湯元は栃木県だけど、食材調達は全て群馬県で行われている。そのために、群馬県の名産品で本日の食事は彩られている。こんにゃくもそう。

これは自宅から持ってきたもの。

フリーズドライの鍋。一人用。「広島菜入り牡蠣土手鍋風」「比内地鶏鍋風」だって。ご当地鍋がこうやって一人前ずつ食べられるのは楽しい仕掛けだ。

20:27
アウトドア用のマグカップに注ぐと、色気はない仕上がりになる。でも、見てよこの具沢山っぷり。なんか立派なおかずとして立ち上がってきたぞ。「あさげ・ゆうげ」みたいなインスタント味噌汁もいいけれど、「おかず兼汁物」を希望するならこいつァいい。

そうこうしているうちにご飯が炊けてきた。

これまでノンアルコールビールやらをちびりちびりとやって場繋ぎをしていたのは、ご飯が炊けるのを待っていたからだ。

今回はアルファ米ではなく、生米を持参して炊いた。アルファ米、非常用食料として備蓄してあるやつの賞味期限切れでもない限り使うのがもったいない。今回みたいな車でスイーと行けるキャンプ場なら、横着がらずに生米を研いで、炊いたほうがいい。

持続可能性、というのは大事。それはコスト面でもそう。

20:31
そんなわけで、適当に味噌汁椀にご飯をよそい、カレーをかけて食べる。無印良品のレトルトカレーで賞味期限がきたやつだ。

キャンプは、自宅のパントリーにある「いつか食べるだろうと思って買ってあるけど食べていない食材」の格好の消費機会となっている。

(つづく)

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