諏訪大社の4宮巡り、最後は「諏訪大社本宮 前社」となる。
諏訪大社に4つもお社があることを知らなかったけど、今は4つお詣りできて良かったと思っている。ご利益があるとかないとかどうでもよくて、なんだかありがたい気分になってくる。
鳥居をくぐって参拝。
無事お詣りを果たすことができた・・・
けど、なんだか違う気がする。御神木もないし、いくら「前宮」という名前だからといって、社殿がシンプルすぎる気がする。本当にこれだろうか?
疑いながらも駐車場まで戻って改めて地図を確認したら、もっと奥に本殿があることがわかった。ええ、今来た道を戻るのか。
このあたりは守屋山の山腹なので、奥に行けば行くだけ坂がある。めんどうくせー。
おい、さっきまで「4社詣れてありがたい」とか言っていたのに、その敬虔な気持ちはどこへ行った。
車で訪れる人は、カーナビの指示に従って社務所前駐車場に車を停めると、そこからちょっと坂を登ることになる。
最初っから腹をくくっていれば平気な距離と勾配だけど、油断していた人にとってはしんどい。
前社本殿すぐ近くにも駐車場があるので、そこまで車で移動してもよいだろう。
12:38
改めて、前社本殿。
木々に囲まれて、厳かな雰囲気がする境内。他の3社とくらべて人が少ない分、凛とした雰囲気が漂う。ここの空気感は好きだ。訪れて良かった。
13:17
この日のお昼ごはんは、蓼科高原にある蕎麦店「みつ蔵」に行った。
その時の様子はこちらの記事に詳しい。
いしに「蓼科にそばプリンが美味しいお店があってね」と説明すると、「食べたい!」と即答したので行ったお店。
14:25
さあここからは完全な消化試合だ。時間が許すまで、蓼科から霧ヶ峰方面に向けてドライブしよう。
本当なら、美ヶ原の牧場をトレッキングして、放牧されている牛を眺めつつ王ヶ頭を目指したかった。しかしどう考えても時間が足りない。今回は諦めて、霧ヶ峰縦断で今回の旅をしめくくろう。
白樺湖を通過。このあたりはとても気持ちの良い空間が広がっていて、僕は大好きだ。
昔は霧ヶ峰方面に車で行こうとすると、小刻みに料金所があってお金をチャリンチャリンと回収されたものだけど今はそれがない。気軽にドライブできるのでありがたい。
14:26
見てよこの草原。
野焼きをしているから木が生えていないんだと思うけど、この非日常感ある光景!ワクワクするよな。こういうところをドライブするのは本当に楽しい。
一昨日の自転車と違って今回は車の中だ。天候に左右されずに余裕で景色を楽しめる。もちろん、できることならばここもサイクリングしてみたいけれど。
これまで、峠道を苦しそうにキコキコ自転車を漕いでいる人を見て、「なんというマゾ」と思っていた。でも今は違う。景色が良い場所に向かうんだったら、たとえ途中坂道があっても自転車を漕ぐというのは楽しいと思えるようになってきた。
「この光景、まるでWindowsの壁紙みたいでしょ?」
「なんですか、それ?」
話が通じない。あれっ?と思って後で調べたら、草原が壁紙になっているWindowsというのは「WindowsXP」の時代だった。2001年~2009年。まじかー、XPの時代っていしは知らないのか。
たぶん彼女、大学に入ってまともにPCを触るようになったときにはWindowsVistaだったはずだ。えー。こんなところで世代間ギャップを感じるとは。
ここで「昔はWindows3.1というのがあってね、マルチタスクウィンドウが当たり前じゃない時代で」なんて語りだしたら単に痛い親父になってしまうのでぐっとこらえる。あと、その頃までさかのぼって僕がパソコン体験を語るとなると、エロゲー話と密接に絡んでしまう。余計なことを口走ってしまわないよう、黙っておこう。
白樺湖を見下ろしたところ。もともと農業用の人造湖として作られた白樺湖なので、唐突感はある。でも、草原の山も相まって、日本的ではない何かを見ている感覚でこれはこれで良い景色だ。
車山高原のスキー場にあるリフト。
これにのれば、車山山頂までするっと行けてしまう。日本百名山「霧ヶ峰」を登頂したとする場合、この車山を登ることを指すので、ここまで楽ちんな百名山はそうそうない。ただし、ここにやってくるまでの交通費と、ここから先のリフト代がかかるけれど。
その話をすると、いしが「折角だから行ってみたいです」と言う。「いやでも、リフトで山頂に行くだけだよ?山頂に特になにもないよ?」と返しても、「でも私、行ったことないですし」とおっしゃる。この「私もいろいろ体験したい!」という貪欲さはとても良い精神だと思う。僕が失いかけている情熱だ。
じゃあ、ということでリフトに乗ることにした。まさかこのリフトにもう一度乗ることになるとは思わなかった。
過去の記事を読み返してみると、僕にとっての人生初の日本百名山登頂が、この車山(=霧ヶ峰)だったんだな。
車山山頂から草原の中をトレッキングするのは楽しそうだが、今回は時間がないのでまた今度機会があれば。
山頂方面はガスっている。
途中のリフト乗り換え駅まで到着した時点で、あたりはすっかり真っ白になっていた。高いお金を払ったのに、景色が何も見えないぞこれじゃ!
(つづく)
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