山上集落の山を行く【御岳山】

歩きいやすい道

11:41
このあたりは穏やかな里山道、といった感じ。アップダウンがほとんどなく、昔はここに森林鉄道でも走っていたのではないか?というくらい快適な道。

ははーん、さてはこの先にガツン!ドカン!と大きな岩が待ち構えているんだな。きっとそうだ。そうじゃないと、「ロックガーデン」の名が廃る。

ロックガーデンの手前は平坦なんだけど、この先は岩場続きでジャングルジムに登るような感覚になるに違いない。

・・・あれ?でも、天狗岩のところからすでにロックガーデンに入っているんだよな?

ということは、ここもロックガーデンの一部。

えーと、岩。岩はどこ?

苔むした岩と川

11:48
下流で「七代の滝」になる川がちょろちょろと流れている。ザアザアと流れる川はざらに見かけるけど、こういうごくごく細い小川を、こうやって気楽に観察できる機会というのは案外少ないものだ。

登山経験を積んでいても、こういうほそーい川というのはキツい傾斜の登山道の傍らにあったりして、息が上がっていてまともに鑑賞する余裕がない。

または、こういう小川が流れている沢を横切っていく、という機会は結構ある。

でも、今回のように小川沿いに、しかも高低差があんまりない気楽な散歩道で、楽しめるというのは僕の経験ではあまりない。

だから、地味に楽しい。

滝がドカン!ズドン!とあるよりも、むしろこういう光景の方が癒やしがあって良い気がしてきた。

ロックガーデン

11:48
分岐がある。左の橋を渡っていけば、上高岩山、サルギ尾根に向かって行く。

どちらも知らない地名だ。後で知ったが、サルギ尾根経由の御岳山登山は、道中人が少ないマイナー登山道なので静かな山歩きが楽しめるとのこと。

こうやって、低山は登山道の分岐が多い。しかも、標高を下げていくにつれてトーナメント図のように分岐が増えていくので、ちゃんと下調べをしていないと道に迷ってしまう。いや、「迷う」というか、登山道通りに下山してみたら全然違う麓に下りてしまい、バスも電車もない場所なので途方に暮れる、ということがある。低山だからといって油断をしてはいけない。

すまん、今回の僕は完全に油断しまくりだけど。

分岐の標識を確認してみたが、今まさにここがロックガーデンであることを確認することができた。

んー?「岩」?

ロックガーデン

11:50
どうやら、この小川沿いの苔むした岩がロックガーデンの醍醐味、ということらしい。

「天狗の踊り場」とか「見張り台」みたいな名前が付くような巨岩がゴロゴロしている場所ではなかった。しまった、完全に勘違いしていたぞ。

「ロックガーデンはまだか?」という気持ちを、一気にここで切り替えないと。ここだ、ここがまさにロックガーデンなんだ。

えーと、えーと。

なるほどこれは良い岩ですね(棒読み)

ロックガーデン

11:52
とはいえ、あらためてこの岩を眺めると、とても味があって素晴らしいことに気がついた。

美しく苔むした岩が点在し、禅の世界のようだ。

12月なのに苔が青々としているのも、美しい。たぶん、夏に訪れると、周囲の緑が豊富なのでここまで苔は目立たないだろう。草木が枯れた12月に訪れたのは、正解だったと思う。

ロックガーデン

11:52
僕の実家じゃ、庭の苔を鳥にむしられる!って両親ともご立腹なのに、なんとここは美しい苔よ。

庭の苔をひっくり返される被害が毎年冬になると実家では発生し、最初は猫だと疑われていた。なので、猫が嫌がる超音波を出すセンサーを実家にプレゼントし、見張り番をさせてみたのだけど効果がない。つぎに、「実はイタチじゃないのか?」説が出て、最終的に「鳥のツグミである」ということでほぼ結論が出た。冬の鳥のツグミは、苔をひっくり返し、苔の裏側にいる虫を探すという習性があるのだそうだ。

愛らしい生態ではあるけれど、庭の苔を大事に育んでいる人間からしたらたまったもんじゃない。冬になるたびに、両親は苔対策に余念がない。100円ショップで猫避けのトゲトゲを大量に買ってきて、それを苔の上に敷いたりしている。

「そこまでやると、観賞用としての苔の意味がないじゃないか?」

と父親に聞いてみたことがある。本末転倒だ。しかし、被害が発生するのは冬の一時期だけなので、その間を耐え忍べば・・・ということだそうだ。

休憩スペース

11:54
前方で人の話し声が聞こえる、と思って歩いていると、開けた場所に出た。

人の話し声というのは、山の中では結構遠方からでも聞こえるものだ。で、急速に人の話し声が迫ってくるということは、そこでみんなが休憩を入れている証拠であり、大抵見晴らしが良い場所だったり、登山の節目だったり、水場だったり、山頂だったりする。

ここにはあずまやがあり、お弁当を広げるにはちょうど良い空間になっていた。

ロックガーデン案内図

11:56
周辺案内図を見る。

全長1キロほどのロックガーデンなので、素通りするとあっという間だ。高低差は少ないし。

ただ、ここから縦走を考える人からすると、完全に遠回りルートになるので時間がもったいない。いずれ僕は御岳山起点で奥多摩まで縦走をしたいと考えているので、そのときはこのロックガーデンは通らないだろう。だから今回こうやってロックガーデンを楽しめて良かった。

ロックガーデン解説

「別名、東京の奥入瀬」って書いてあるけど、ちょっとそれは無理があるぞー。

でも、美しい光景であるのはその通りだ。想像していたものとは全く違ったけど、来て良かった、とつくづく思える楽しい道だ。傾斜が緩いし、登山初心者にもお勧めできそうだ。「山にはあんまり興味は無いけど、自然は好きです」という人を連れてくるにはちょうど良い。

休憩する人々

11:57
あずまや周辺にはテーブルとベンチが設置されていて、そこで休憩を取る人達がたくさんいた。12月でこの数なのだから、春から秋にかけてはかなりの人がお昼時にこの場所にやってくると思う。

夏はどうかな?夏の低山登山というのは、暑さとの戦いになるのであまりお勧めはできない。夏は思いっきり標高が高い山に行った方が素直だ。

季節柄なのか、ガスストーブでお湯を沸かしてお昼ご飯を作っているグループがあちこちにある。なので、「ゴー」という登山用ガスストーブ独特の音があたりに響いている。

肝心の僕は、今日は駅弁持参だ。せっかくだからガスストーブを持参してラーメンでも作れば良かったのだけど、何せ決行を決めたのは昨晩なので、何一つ準備が出来なかった。

お手洗いもある

あずまやに併設されている建物があるな、整備用の機材を入れておく倉庫かな?と思ったら、お手洗いだった。へー、山中なのにお手洗い完備なのか!

これなら女性も安心。

(つづく)

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