12:51
長尾茶屋まで戻ってきた。
御嶽神社まで0.4km、御岳山まで1.4km。
まだ13時にさえなっていない時間だというのに、すっかり帰宅モードになっている自分に、若干の罪悪感を覚える。
お酒が飲めるんだったら、ここで時間を優雅に潰すというのもアリだけど、お酒を飲まないからなぁ・・・甘酒で時間を稼げるとも思えないし。
何もせずにスルー。
12:55
武蔵御嶽神社の石段まで戻ってきた。どんどん下山を続ける。
12:57
石段側から見た、商店街。
長さでいったら100m程度だろうか、このエリアだけ、急に賑わっている。
12:58
生わさびがとっても立派だ。
お土産に買って帰りたいな、と思ったけど、これだけのサイズのものを新鮮なうちに使い切る自信がない。うちは寿司屋じゃないんだ。なので、やめておいた。すりおろしたてのわさびは、甘みがあって美味いんだけどなぁ・・・。
ちなみに、手前の一番大きなわさびは1,500円。さすが堂々たる風格になると、値段もそれに見合ったものになる。
12:59
せっかくだから、脇道に逸れてみることにする。
この山上集落をもう少し探検してみたい。
神代の大ケヤキから表参道を外れてみた。
脇道は大好きだ。
見知らぬ町に行ったら、積極的に脇道に入ることにしている。もちろん、地元民の迷惑になるような私道までは立ち入らないけど、公道の範囲内で。
今回はやっていないけど、時々僕は町歩きをする際に、スマホで「Googleマップナビ」を使うことがある。このGoogleマップナビは、馬鹿正直に「最短距離で目的地に着くには、どの道路を使うのが最短距離なのか?」という計算をし、ルートを導き出す。そのため、大通りなんて知ったこっちゃねぇ、とばかりにジグザグに裏道ルートを引くことが多く、むしろそれが新鮮だ。
最短である上に、大通りではない「知られざる道」を歩けるというのはいいことずくめだ。
13:00
階段と、その先に鐘が備え付けてある建物があった。
地図で確認すると、「消防詰所」と書いてあった。
どうやら、物見櫓として機能するらしい。そして火事になったら、あの鐘を鳴らすのはあな~た~♪
鐘がある階段から先は、絶景哉絶景哉。
眼下には集落は一切ない。
物見櫓、と先ほどは形容したけど、「物見櫓」としての意味はあまりなさそうだ。展望台にはうってつけだけど。
なお、階段には一般人は立ち入れないので展望台ではない。念のため。あと、「恋人の聖地」というレリーフと、桂由美のサインが飾られているということもない。
13:01
いったん表参道に合流する。
朝はまだ営業していなかった「玉こん三兄弟」が営業をしていた。こんにゃくがようやく煮えたらしい。
13:03
しかし、もう一度表参道から逸れてみる。
行きに使った道を帰りに使ったら、なんか損した気になるじゃん?
え、ならない?僕はなるタイプなのです。
今度の脇道は山側に向かって行くのだが、こちらも宿坊がある。
正面に見えるのは「憩山荘」。
宿坊は、「○○荘」という名前のところが多い。しかし、「○○閣」だったり「○○屋」だったりする宿もあるので、何か宗教的な法則性があるわけではないようだ。
では、外国人観光客向けに「○○ホステル」みたいな名前の宿坊ができても良いのだろうか?いずれはそういう時代がくるのかもしれない。
13:04
ちょっとした坂を登ったら、尾根を挟んで表参道とは反対側にも集落があった。
赤い屋根の建物は宿泊施設のようだが、雨戸が閉まっていて営業をしているのかどうか、不明。地図を見ると「旅荘靱矢(うつぼや)」のようだけど、Googleマップ上では何も記載がない。こことは別の場所に「うつぼや荘」という宿があるので、ひょっとすると繁忙期だけに使うものなのかもしれない。完全な推測だけど。
13:05
このあたりは宿坊だけでなく、民家も混じっているので歩いていてますます面白い。
やはり、生活感がある場所を歩いてこそ、ワクワク感がある。観光客が通る表通りとは違う、「ちょっと油断した風景」がそこにはあるから。
13:06
改修中の大きな建物があった。「馬場家御師住宅」という名前らしい。写真で見てみると、茅葺きの立派な家だ。いや、これも宿坊なのだろう。「御師(おし)住宅」というのは、富士吉田市にもある。ここは富士講の人達が休憩をとったり宿泊をするための場所だったというから、ここも同じ役割なのだろう。早い話、「民宿」ということだな。
(つづく)
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