4年ぶり!時代は流れて島流しは無くなった【のっとれ!松代城2023】

11:15
弊息子タケをバギーに乗せ、コース上を走り抜けていったいしを追いかける。

半分溶けてグズグズの雪質になっている地面のせいでなかなかバギーが前に進まず、苦労する。ようやく会場の外に出て、ゴールの松代城に続く車道を見てみたが、出場選手は誰一人いなかった。

ここは雪がない平坦なアスファルト道路だし、下り坂だ。さすがに全ての出場選手は走っていったのだろう。のんびり歩いてゴールを目指す人は誰一人いなかった。

思い返せば、僕がこのレースに出場していたときも、このエリアはいつも走っていた。他のエリアでは疲れたくないので歩くので、せめてもの罪滅ぼしとしてここは走っていたことを思い出した。

コース上に設けられた障害物、「砦超え」を逆方向から見た状態がこの写真。

選手たちはピラミッド状の段差をよじ登っていき、この雪山の頂上まで到達したらその後は坂を駆け下りてくる。

全ての選手が通過済みなので、もはや用済みとなった雪山だ。

タケ用の巨大滑り台として遊べるかと思って、砦のてっぺんまで登ってみる。しかし、雪質が悪くて全然滑りそうになかった。ソリがあれば滑るだろうが、お尻で滑るのは無理そうだ。

砦のてっぺんから、階段状の段差を見下ろす。

もう使われない雪山なので、この砦を子供の遊び場にしても良さそうだ。でも、肝心のタケがまだ雪に対して警戒心を解いておらず、積極的に遊ぼうとしない。

諦めて、砦を後にする。

11:25
会場の隅っこでは、「スノーチューブ」という遊びが用意されていた。

ドーナツ型をした、空気が入った大きなチューブをソリにして坂の上から滑り降りるという遊びだ。見ると、親子で一緒になって滑ることもできるようだ。

3枚1つづりのチケットを購入する。チケット代金は300円なので、1回のスノーチューブ体験は100円。

タケを連れ、スノーチューブを3回楽しむ。タケはたぶん楽しかったと思うが、僕は大変だった。なにせ、すぐに抱っこを要求する彼を抱っこしながら、大きくて重いスノーチューブを坂の上まで引っ張り上げないといけなかったからだ。

彼がこのアトラクションを楽しんだのかどうかがよくわからないのは、滑り台でもなんでも、2歳児レベルだと楽しいものほど真面目な顔をして真剣に今この瞬間の体験を受け止めるからだ。傍から見て、面白くないから真面目な顔をしているのか、面白いからこそ真面目な顔になっているのか、判別が難しい。

11:27
しばらくすると、彼は会場の隅にある雪を触り始めた。

ようやく、彼なりに雪の楽しみ方がわかってきたようだ。

「雪だるまを作る」といった雪の造形は、2歳になったばかりの彼には無理だ。彼がもっぱら興味があるのは、「壊す」と「集める」くらいだ。

つくづく今回、砂場遊び用のおもちゃを持参しておいてよかった。100円ショップで買ったものだけど、良い仕事をしてくれている。彼はひたすら赤いコップに雪を入れ、それを地面に捨てることを繰り返していた。

彼はすっかり笑顔だ。楽しんでいるようで、なにより。

12:23
お昼ごはんを食べよう、ということで雪遊びを一旦中断して屋台に食事を買い出しに行く。

レースに出場している人たちが会場を留守にしている間、会場内は人が少ないものだと僕は思っていた。しかし実際は全然違い、お客さんが会場内に大勢いた。

これは誤算だった。どの屋台でも、並ばずにすぐに欲しい物が欲しいだけ買えると思っていたからだ。でも実際は、どの屋台も行列ができているような状態だった。

こうなると、小さな子連れの親としては大変だ。食べたい料理からお店を選ぶよりも、できるだけ待ち時間が短く料理を受け取れるお店を優先して買い物をする。また、2歳児でも食べられる料理とは何か?ということを考えながらの買い物になる。

結局、親子揃って焼き鳥を食べるというお昼ごはんになった。

僕はノンアルコールビール、タケは水が入ったコップで乾杯をする。乾杯は我が家の夕食では必ず行われている儀式なので、彼は必ず乾杯に応じてくれる。

12:00
そうやって父と子が焼き鳥のお昼ごはんを食べている間、いしは無事ゴール地点の松代城に到着していた。

LINEのメッセージで「ゴールした」と僕に連絡が来ていたのだけど、まさかこんなに早くゴールするとは思っていなかったので、僕は完全に気が付かなかった。

しばらくしてからそのメッセージに気がついて、「えっ!?」と驚いたくらいだ。

僕がレースに参加していた昔だと、11時半過ぎにレースがスタートして、「まあ、13時前にゴールすればいいや」と考えながら僕はペース配分していた。つまり、「3キロの道のりを1時間半かけてゴールする」ということになる。

しかし今回は所要時間1時間、しかも出走選手のなかでほぼ最後尾にいたはずのいしが12時にゴールしている。早いし、速い。

どういうことだろう?と不思議だったが、障害物の順番待ちで長蛇の列ができることがなかったからだろう。

12:50
いしが意気揚々と戻ってきた。「たのしかった!」と笑顔でいっぱいだ。そりゃよかった。彼女を誘った甲斐があった。

手には、ゴールした際にレーススタッフから渡される「入場の証」がある。その紙に書かれている番号を見ると、「211」と記されていた。

「あれ?このレース、エントリーしているのは226名だよね。今日不参加の人が何名もいるだろうから、211番目のゴールということは・・・」
「殆どビリですね」

さすが我が妻、このレースはトップクラスの順位を獲得できないなら、あとは何位でもほぼ関係ないということをよく理解している。体力の限界まで走って少しでも順位を上げようという努力をしていないっぽいのが潔い。

そう、このレースはゴールして終わりではない。むしろ、この後の「お楽しみ抽選会」に向けたスタート地点に今ようやく立ったばかり、と言える。

いしは手にペットボトルのミネラルウォーターを持っていた。

聞くと、ゴールした選手に配布されたものだという。

昔はいつも「ポカリスウェット」が配られていたのだけど、今年はミネラルウォーター。こんなところにも、イベントの変化を感じる。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (11件)

  • エントリーしようかどうしようか思案した結果、今年ものっとれ!に馳せ参じることに決めました。
    2023年はいしが出走しましたが、2024年はおかでんが出走します。(いしは弊息子タケと会場で過ごします)
    今後、1年おきに夫婦が交代で走ることにしてはどうか、と考えています。

    小さい子どもがいる家族が手軽に泊まれる宿が十日町にはないのが悩ましいところです。
    結局、今年もお隣の六日町市に宿をとることになりました。

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