今回の「のっとれ!松代城」はとにかく時間の短縮と人の密集回避を徹底していた。
成績上位者に対して「褒美」が与えられるのだけど、それはステージ下の長机で行われていた。昔なら、ステージ上で表彰状が読み上げられ、主催者から直接商品が手渡しされるというルールだったので、大きな運営変更だ。
その結果、次から次へとサクサク表彰式が進んでいき、これは表彰式を見守る僕らからすると、楽でよかった。とにかく大勢の人が受賞するので、毎回この表彰式が長いなー、とこれまで思っていたからだ。
【褒美一覧】
・城主(入城1位):米一石(150kg)、そば1箱
・2位:盾、米20kg、そば1箱、パナソニックメンズシェーバー(せたがや賞)
・3位:盾、米15kg、そば1箱
・4位:米5kg、そば1箱
・5位:同
■女戦士
・女侍大将:米20kg、そば1箱、ウルトラファインバブルシャワー
・2位:米15kg、そば1箱
・3位:米10kg、そば1箱
・4位:米5kg、そば1箱
・5位:同
■援軍大将
・県外からの参戦&その中でも一番早く入城した人:米?kg (重量は聞きそびれた)
・一番遠方からやってきた人:札幌から馳せ参じた人にJTB旅行券が贈呈された
あっとう間に表彰式が終了した。レースに出場した選手たちの凱旋入場が13:45頃だったのだが、14:15には表彰式を終えて引き続き「当たって嬉しい刑罰」の抽選会が始まった。
おい、これだと本当に主催者から告知されている通り、15時前には全てのイベントが終了しちゃうぞ。びっくりだ。
越後湯沢から東京に向かう新幹線の予約を取る際、「15時終了予定というのは本当か?もっと遅くなるのでは?」と僕は疑っていたが、その考えは間違っていた。疑ってゴメン。
COVID-19によるイベント延期が3年続いたあとの今年の開催は、レースのコースやイベントスケジュールだけでなく、最後の抽選会も大きく変化していた。
最大の変化は、これまでだと抽選会の中でもメインの景品となる「遠島の刑」が今年はなくなってしまったことだ。そもそも、ハワイ島流しが5名に当たるという大盤振る舞いだった時代もあったが、ハワイがグアムに変更となり、そして今年は遠島の刑そのものがなくなってしまった。
レースのエントリー費用が値上がりしているんだから、遠島の刑は残して欲しかった。やっぱり、島流しにされるということを楽しみにしながら抽選会に参加しているのだから。
それは主催者側もわかっているはずだけど、目玉商品である遠島の刑を廃止せざるをえなかったのだろう。予算の問題だけでなく、COVID-19が今後どの程度流行し、入出国が困難になるかが見通せない中で安易に海外旅行を商品に据えることができなかったと思われる。
もぐさんは「それだったら、せめて同じ新潟県にある佐渡ヶ島の旅行券でもよかったのに」と言っていた。僕もそう思う。しかし、日本はCOVID-19流行に伴い「緊急事態宣言」を発令し、不要不急の外出を政府が禁止したという過去がある。国内旅行であっても、立場上景品にしづらかったのだろう。
遠島の刑がなくなったのは残念だけど、景品の品数はとても多かった。レースにエントリーした人が226名、実際に完走した人はもう少しだけ少ないので、例年以上に何かに当たる可能性が高い。しかも、抽選会が始まった直後、番号を読み上げられた選手が不在で、当選の権利放棄となることが相次いだ。会場全体が、「これは自分も当選するかも・・・!」とざわめいた。
【抽選によって言い渡された刑罰一覧】
■世田谷いなせな親父塾賞
男性:ウルトラマンのおもちゃ
女性:サザエさんグッズ
■再城の刑(2名)
ミズノのダウンジャケット、タオル
■酒責めの刑(2名)
松乃井 一升瓶
■早馬の刑(5名)
北越急行のオリジナルグッズ
■市中引き回しの刑(3名)
お菓子詰め合わせ、スキーリフト券など
■晒し者の刑(5名)
越後まつだい冬の陣ロゴ入りTシャツ、トートバッグ
<特別賞>
■釜茹での刑(3名)
まつだい芝峠温泉一泊
■星峠吊るしの刑(1泊)
星峠宿TREECAMP一泊
■特別酒攻めの刑(1泊)
純米大吟醸「田人馬」
■古民家磔の刑(1泊)
カールベンクス古民家一泊
僕が会場でメモった内容が正しければ、合計25名に刑罰が言い渡されたと思う。220名ちょっとのレースで、25名の当選者!つまり、1/9の確率で何かが当たったはずなんだけど、残念ながらいしは何もあたらなかった。
いやー、すごいな。僕がレースに出ていた頃から通算して、7回連続で何も当たっていない。すでに、「ひょっとしたら何かが当たるかもしれない」という欲は持っておらず、無心で抽選会に参加している。なので何も当たらなかったという結果にガッカリはしないが、それでもびっくりだ。
14:37
副将軍が万歳三唱をして、「のっとれ!松代城」が本当に終わっちゃった。早い!
なお、今年は新たな取組として「越後まつだい春の陣」が開催されるというアナウンスがあった。2023年6月4日に実施され、松代城を始めとする松代周辺の山々を巡る25kmのトレイルラニングレースと、2kmのジュニア&ファミリートレイルランが行われるそうだ。
2kmのレースだったら我が家でも参加できるな・・・と思ったが、あと3か月後にまたこの地を訪れるのは我が家の家計的に厳しい気がする。なにせ、東京在住なので日帰りというわけにはいかないし、交通費がかかるから。でも、グリーンシーズンにもイベントがあるというのは楽しい企画だ。
14:39
万歳三唱でイベントが全て終わったところで、すぐにステージ下の階段に向かう。仲間たちと記念撮影を撮るためだ。ここがレース参加者にとって格好の記念撮影スポットになることは過去の経験上知っていたので、いち早く場所を確保しておきたかったからだ。
勇者様、もぐさん、そして村山統括軍師殿を交えて、みんなで撮影ができた。本当に良い思い出、良い記念。
ちなみに勇者様は、これまで参加してきた全てのレースの「入場の証」(ゴールしたときにもらえる、到着順位が記された紙。この順位の数字を用いて表彰式後に抽選会が行われる)を持参していて、僕にそれらを見せてくれた。
「見てくださいよ、前回参加したときは450番だったのに、今回は220番なんですよ。前回よりも順位が倍になりました」
と彼は笑って言う(正確な順位はうろ覚え)。確かに、順位だけ見るとそうだ。参加人数がそもそも違うので、結局毎回ほぼ最後尾という事実には変わりないけど、このポジティブ発想は素晴らしい。
彼は「この後、16時半から上越市で『再速王決定戦』というレースがあるので、頑張ればそこに間に合うので行こうかな」と言っていた。えっ、ついさっきレースが終わったばかりなのに、今日さらにもう一つレースに出ようとしているの?マジで?すごいバイタリティだ。
聞くと、スキー場の上からゲレンデの麓まで滑り降りる時間を競うレースなんだそうだ。すげー。
15:16
仲間たちに別れを告げ、おかでん家は会場を後にした。
レースが終わったことだし、温泉に浸かってから越後湯沢に退却するつもりだ。一体何時にイベントが終わるか検討がつかなかったので、どの日帰り入浴施設に行くか全く決めていなかった。しかし、まだ相当時間があるので、イベント会場からほど近い「まつだい芝峠温泉 雲海」に行くことにした。
ここは、レース参加者なら全員に無料入浴券が配布される。そのため、レース後は大変にごった返す施設だ。
しかし、今年はレース参加者が少ないので、施設が空いているかもしれない。そう思って行ってみた。たとえ混んでいても、越後湯沢発の新幹線の乗車時間には間に合うだろう。
芝峠温泉を訪れてみると、やっぱりお客さんで混んでいたけれど、シャワーの順番待ちで行列ができるほどの混雑ではなく、快適に入浴ができた。なによりもここは露天風呂からの眺めが素晴らしく、僕はタケと一緒に露天風呂の景色を楽しんだ。
タケは露天風呂に入るという経験が人生初めてだった。なぜ風呂が屋外にあるのか、ということは子どもなりに不思議に思ったかもしれないが、とても喜んでニコニコしていた。
17:49
17時半には越後湯沢駅でレンタカーを返却し、あとは東京に戻るだけという状況になっていた。ありがたい。
なぜありがたいかというと、2歳のタケに夜更かしをさせたくないからだ。遅くとも21時には寝ておかないと、翌日から始まる一週間の保育園生活に支障が出る。だから、18時台の越後湯沢発東京行きの新幹線に乗っておきたかった。大人だけで参加していた例年と比べて、1時間前倒しのスケジュールだ。
予約した新幹線の乗車時間が来るまでの間、駅の改札近くで売られていた煮込みを買った。駅構内にはご飯を落ち着いて食べられるような椅子も机もないので、柱の陰でしゃがんで食べる。
購入した煮込み2種類は、どちらも具がたくさん入っていて思わずニッコリしてしまう料理だった。家族3人で、2皿を食べた。
お風呂に入った、夕ご飯を食べた、ということで、あとは家に帰ってそのまま寝ればいい。
4年ぶりの「のっとれ!松代城」はいろいろ変化があったが、それ以上に僕の周辺が激変した。結婚したし、子どもが生まれた。でも、そんな激変を乗り越えても、また松代に戻ってくることができたのは本当に嬉しいことだ。こうやって、自分の人生の拠点となる場所が実家を始めとして全国各地に何ヶ所もある、というのは人生を豊かにする。
これからも松代を大事にしていきたいし、それ以外の場所も人生の拠点として育んでいきたい。
(この項おわり)
コメント
コメント一覧 (11件)
エントリーしようかどうしようか思案した結果、今年ものっとれ!に馳せ参じることに決めました。
2023年はいしが出走しましたが、2024年はおかでんが出走します。(いしは弊息子タケと会場で過ごします)
今後、1年おきに夫婦が交代で走ることにしてはどうか、と考えています。
小さい子どもがいる家族が手軽に泊まれる宿が十日町にはないのが悩ましいところです。
結局、今年もお隣の六日町市に宿をとることになりました。