美術館、博物館、アートギャラリーなどに関する話題。
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ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄@国立新美術館
町に住む人々を生き生きと描いた絵、「風俗画」に焦点を当てた展覧会。 普段は「なるほど。おもしろかったです。まる」と言ってそのまま会場を立ち去る僕だが、今回ばかりは画集(2,500円)を買おうかどうしようか悩んだくらい、良かった。 17世紀頃の様子が... -
TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三@TOTOギャラリー・間
丹下健三が、自ら設計した建築物が建造されていく過程を写真で収めている。 その写真をたくさん展示している。 写真といっても、フィルムみたいなものに焼き付けられているものであり、とにかく小さい上に白黒で見にくい。 展示物は事実上それだけ。 一応... -
単位展 ―あれくらい それくらい どれくらい?@21_21 DESIGN SIGHT
「単位」をテーマに展覧会をやる、というのは想像したことすらなかった。 展示されているもの自体はたいしたものはない。 デザイン系の人たちが、「単位」という大喜利のお題を与えられて、そこでどのような展示物を想像するか?というのを競い合っているよ... -
ベスト・オブ・ザ・ベスト@ブリヂストン美術館
東京・八重洲にあるブリヂストン美術館はリニューアルのため長期閉館に追い込まれるのだという。 あ、いや、「追い込まれる」という表現は正しくないか。 そんなわけで、収蔵品の中でもこれぞ、という作品を一挙展示するぜーという企画。 平日昼に訪れたの... -
五味謙二 Kenji Gomi@8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
壺屋焼を学んだ陶芸家による展示。 いびつな岩のような色形をした陶器が並び、その黒っぽいシルエットは異様だ。 作家の生まれは1978年。ああ、僕よりも年下だ。 そうか、こういう陶芸の世界でも、僕よりも若い世代が大活躍するようになったのかと思うと、... -
d design travel OITA EXHIBITION@d47 MUSEUM
全国の都道府県を、一風変わった視点から紹介する観光雑誌「d47」。 その「大分県編」が発売になることを記念して、渋谷ヒカリエのd47ミュージアムで大分県のええもんを紹介。 このd47ミュージアムを訪れるのは何度目だろう?これまでも、「そんなもの紹介... -
川島小鳥写真展 明星 ここはぼくらのたのしい星@パルコミュージアム
台湾を拠点に据えて活躍する写真家・川島小鳥の個展。 なんか奇麗な女の子の写真が多いな、と思ったら、日本人じゃなくて台湾人だった。 モデルの顔立ちは日本人に似ているんだけど、背景の建物や風景が日本にはない垢抜けなさがあって、なんだか不思議な... -
蜷川実花:Self-image@原美術館
蜷川実花の写真展。 びっくりするくらい鮮やかな色彩の写真を撮ることで知られている人で、壁一面に展示されているカラフルな写真群は、気分が優れない人が見たら胸焼けがするくらいだ。 インクジェットによる印刷、ということもあるのだろうし、デジタル... -
BABEL ーordinary landscapesー@キヤノンギャラリー S
広川泰士の写真展。 男の子って、人工建造物が大好きだ。ダムとか見てすげえすげえと興奮できるのは、男ならではだと思う。 そんな男心をくすぐる写真ばっかり。 2メートル四方くらいあるような巨大なプリントで展示されているのは、山の中で建設途中の高... -
鳥獣戯画@東京国立博物館
平日夕方に東京国立博物館を訪れたらこのざまだ。 入館するまで20分、閲覧するまで140分。 なんだこれ。 平日でこれなんだから、休日はもっとすごいことになっているのだろう。 この展覧会はぜひみたいと思って、過去2回この地を訪れている。 しかし毎回、... -
新印象派 -光と色のドラマ@東京都美術館
新印象派が活躍した19世紀末の20年を、時系列に沿って紹介していく展示。 点描技法の印象派絵画がずらりと並ぶので、目がチカチカしてくる。 しかし、見れば見るほど面白い絵ばっかりで、僕の趣味ととてもあう。 スマホアプリとかで、撮影した写真を印象派... -
デミタス コスモス 宝石のきらめき★カップ&ソーサー@三井記念美術館
ちょっとお高級な喫茶店に入ると、店主自慢のコーヒーカップが出てくることがある。 マイセンだのなんだので、けばいまでに絵が描かれている。縁は金細工が施してあったり。 そういうのを見るにつけ、「ああ、くどいなあ」と僕は感じる。 仰々しいカップの...