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「道の駅雷電くるみの里」から西へ、上田方面にしばらく進んだところに「海野宿(うんのじゅく)」がある。中山道の宿場町だった場所だ。
いまでも、旧中山道の街道沿いに、昔の建物が並んで歴史を感じることができる。
「うだつが上がらない」という言葉の語源となった、「卯建」がある、ということで有名だ。
宿場町入口にある、白鳥神社にご挨拶。巨大なご神木がある。
お土産物店。
「クソ爺のこだわり 椎茸のフライ」
という張り紙が気になる。ジジイはともかく、なんで椎茸のフライ?と、その商品選択と調理法のチョイスが気になる。それこそが「こだわり」なのだろう。注文したら、都度調理してくれるのだろうか?
せっかくだから、このクソ爺のこだわりを確認してみればよかった。この時は、「何か面白い事を書いているな」程度で、そのままスルーしてしまった。惜しい。
で、海野宿なんだが、これがもうびっくりするくらい人がいない。
週末の昼だというのに、なぜここまで人がいないのか。お天気だって、相当よろしいのに。7月なので暑いけど。
かなり大きな宿場町で、ずーーーっと長い。でも、その遙か先まで人がほとんどいない。しん、と静まりかえっている。むしろこの空気感が、心地よい。
観光地化著しい、古い町並みというのはあちこちにあるけど、こうも静かな場所はちょっと珍しく、かなり嬉しい。
「殿!殿中でござる!おやめくだされ!」とか「あーれー」を通りの中央でやってみたいくらいだ。
「卯建(うだつ)」と「気抜き」の解説。
卯建は、隣の家の火事がこっちに延焼しないように、せり出した二階部分の壁みたいなもの。
気抜きは、おかいこさんを飼っていた家にある、煙突のようなもの。
お昼どきだし、何かよさげなお店があれば入るのだけど・・・
こうも人がいないと、なんだかスルーしたくなる。
おお、この家のうだつは立派だ。
まるで、デコトラのようだ。傾(かぶ)いているねぇ。
このうだつで、家の富とか格がわかるのだそうで。つまり、うだつが無い家というのは、カネもなければ格も低い、ということで、だから「うだつがあがらない」わけだ。
あっ、やばい、うちもうだつが無いぞ。とりあえず、隣の家との境目に段ボールでも敷き詰めてみようか?
いろいろ見て回る。
景観を守るために電柱がない。そのため、空が広くて解放感があって気持ちいい。
(つづく)
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