14:43
夜明峠まで戻ってきた。往路のときと違って、ずいぶんとガスが薄くなって明るい。
とはいえ、視界が開けているわけでもなく、ただひたすら淡々と歩いていく。
夜明けどころか、チンタラしていたら日がくれてしまう。でも、もし日が暮れてしまうようなら、成就社の近くにある宿に泊まるというのも面白いかもしれない。
14:47
凶暴な階段はもうないので、気分は楽だ。とはいえ、あらためて下り道になってみると階段の多さに驚かされる。
14:55
よく整備された道に恐縮しまくる。
下山時、足腰が疲れてきている中足場が悪い道を歩いていると、ずるっとすべるときがある。大変に危険で、そういうのがきっかけて大怪我をする事例が後を絶たない。
しかし、この山の場合「木の根っこや浮石がゴロゴロしている道」は少なく、快適に歩くことができる。下山時も安心。ただし、トントンと軽快に階段を下り続けると、ヒザにくるけど。
おっと、前社ヶ森小屋が見えてきた。相変わらず誰もいない。
前社ヶ森小屋から、「試しの鎖」でうっかり登ってしまった岩峰を見上げる。
どこに鎖があるのか、ここからではよくわからないが、とにかくこの岩山のてっぺんまで登って下りてきたことだけは間違いない。いやー、位置エネルギーを盛大に消費したなぁ。
14:56
さすがに今回は試さないぞ?試してみはどうか?と聞かれても絶対に断る。おとなしく迂回ルートを通る。この迂回路が結果的に「すっげえ遠回り」になってくれれば、往路で試しの鎖を使った甲斐があるのに・・・と思いながら。
でもあっけなく迂回完了で、その願いはもろくも打ち砕かれた。
15:02
ひたすら階段が続く。
登山道で「階段」といえば、よくあるのが丸太の両端を杭で固定したものだ。しかし段差がキツかったり、長年の風雨のせいで周囲の土がえぐれてしまい、丸太だけが残って使い勝手が悪くなる。
その点この山の階段はとてもよくできていて、歩きやすいことこの上ない。この山に対する人々の信仰の深さ、愛着の強さを感じる。
15:10
とはいえ、よくもまあこんな登山道を・・・。
螺旋階段のように下っていくぞ。
15:26
なんで撮影したのか、今となっては記憶にない。
久々に「階段ではない地面」と遭遇したからなのかもしれない。
15:27
なぜか登山道脇の草むらに、トイレがあった。
古びた雰囲気から察するに、既に使われていないのか、それとも緊急用に今でも現役なのか。
さすがに試しに使ってみよう、という気にはならなかった。
そういえば、ロープウェイに乗ってからトイレに一度も行っていない。汗をかくので、トイレに行く機会というのはぐっと減る。
ちなみに、標高が高い山に登った場合、おならはよく出るようになる。気圧が低くなるので、おなかの中のガスが膨張するからだ。
15:29
下り道完了。さあーて、ここからは成就社まで上りだ。下山のつもりなのに登りが始まるというのはちょっと憂鬱。でも終わりが見えてきた。
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