15:32
パック酒がお賽銭箱に入れられている鳥居が見えてきた。
ここから約15分で成就社。あともう少し。
15:33
このあたりの山の形は少々独特。もう少し天気がよければ、風景が楽しめるのだけれども。
山深いところにもかかわらず、なにやら大きな建物が見える。なんだろう、あれは。秘密基地でもあるのではないかと、そういうことを考えるとワクワクする。
おそらくあれは、「山荘しらさ」だろう。何であんなところに宿が?新入社員を鍛えなおすスパルタ合宿施設か?と思ったが、登山客を泊めたりもするれっきとした宿だった。
どうやら、この東北方面にある笹ヶ峰から、瓶ヶ森を経由してずーっと石鎚山まで縦走ができるらしい。そりゃ楽しそうだ。
15:40
遠くの山より目の前の坂。
上り坂をどんどん登っていく。
15:45
成就社の山門が見えてきた。
15:46
成就社に戻ってきた。
山門では、こんな言葉がお出迎え。
ご登拝 お疲れさまでした。
ご本殿と、
見返り遥拝殿で、
無事の下山の、
お礼参りをしましょう。石鎚神社
はーい、そうします。
15:48
というわけで、見返り遥拝殿をお参り。
ここは、本殿の横にあり、石鎚山の方向を向いている。まるでリゾートホテルのテラスのように、向こうは吹き抜け。
おそらくここから霊峰・石鎚山を拝めるのだろう。しかし、ガスがまた立ちこめはじめてきたので全く山容は伺えず。
心で山頂を思い描きながら、無事の下山についてお礼。
成就社の由来が書かれた看板を発見した。
役行者が修行を成就させた場所だから成就社、とは聞いていたのだけど、それよりももっと細かいエピソードが書いてある。いわく、
役行者は途中厳しい修行に音を上げて下山していたのだけど、その道中老人が斧を研いでいるのに出会ったのだという。その老人いわく、「この斧を問いで、針にする」のだそうだ。いったいどれだけ時間がかかることやら・・・本来なら笑い飛ばすような話なのだけど、役行者は「途中であきらめないでやり遂げる」真理をこの老人から学び、また石鎚山に戻ったんだそうだ。
で、紆余曲折があったものの修行が終わり、役の行者は「我が願い、成就せり。」と言った、ということから「成就社」。へえええええー。
役行者も気になるけど、この「斧を針にするおじさん」は成就したのだろうか?そっちも気になる。
15:50
往路、なにやら瞑想をしている人が周囲にいた八大竜王神のところには既に誰もいなかった。
これぞパワースポット!という感じはない。まあ、煙を吹いていたり光り輝いたりしていたら、それはそれでびっくりだ。
15:51
成就社本殿の向かいにある建物には、「だら助 玉屋支店」と書かれてあった。天狗の絵の横に「胃薬」の文字も読めることから、どうやら昔は修行僧などが服用していた漢方薬のようなものなのだろう。
オウバクを原材料にしている、ということなので、正露丸みたいなものだと思われる。でも実物を見たことがないので、よくわからない。このお店はしまっていたので、残念。近くの売店を覗けば、「だら助」の実物を見ることができたのだろうか?
だら助のお店の横は、平屋建ての細長い建物。
「御休憩」「ご宿泊」「お食事」「おみやげ」の看板が見える。これも、お祭りのときににぎわうのだろう。でも今は、全く人の気配がない。
静かな夏の昼下がり。
15:53
ロープウェイは20分に1度。タイミング的に16時ちょうどの便には間に合わないので、その次の16時20分の便に乗ることにした。
それまでの時間稼ぎに、このあたりで一息をつこう。
さすがに「あめゆ」を飲むのもくどいので、どうしたものか・・・と思ったが、かき氷にしよう。これが一番さっぱりしていていい。
れもんかき氷300円。
15:58
いやー、下山した直後にかき氷ってのは癒されるのぅ。冷たいし、糖分が補給できるし、水分も補給できる。
味わって食べるということなく、あっという間に食べてしまった。
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