15:55
かき氷を食べていたお店の向かい。玉屋旅館。
天狗の絵がロゴになっている。
天狗といっても、鼻が長い絶倫親父のような人と、カラス天狗がいるようだけど、どういう違いがあるのだろう?そういえば、天狗って存在は有名だけど、いったい何者なのかがわからない。善人なのか悪人なのか、神なのか仏なのか妖怪なのか。
にっこり微笑んだ天狗、というのは見たことがない。おそらく怖い生き物なんだと思う。「コラッ」とか言いそう。鳴く子はいねかーッ、って。あ、それはなまはげか。
お店の軒先にちょうちんがぶら下がっている。
「日本秘湯を守る会」とでも書かれていそうだけど、よく見ると「法螺貝の宿」と書いてあった。法螺貝の宿!それは古くて新しい表現だ。初めて見た。
「絶景露天の宿」「地場料理の宿」などいろいろな「●●の宿」という売り文句が世の中に存在するけど、「法螺貝の宿」はなかなかないと思う。これ、一部のマニアからすると「うおお!法螺貝の宿か!そりゃぜひ泊まらないと!」ってなるのだろうか。
冗談はともかく、どういう宿なのだろう?食事時になったら、「メシができたよー」という合図でほら貝が鳴り響くとか?
「夕食は、ほら貝の中身を刺身にして提供」だったりして。あれだって立派な貝だ、食べられないことはあるまい?でも、どんな食材なのかさっぱりわからない。食べられるなら珍しい。
山、旅館やホテルに行ったら必ずチェックする「自販機物価」。
ここは山小屋ではないものの、下界からゴンドラですべてのものを運び上げないといけない。その分コストがかかるわけで・・・
ああ、500mlのペットボトルコーラが250円。さすがに下界より100円高かった。そりゃそうだ、これくらいはするだろう。
16:00
売店と、その奥にある成就社。
そろそろ下山しないと、ロープウェイに乗り遅れてしまう。20分間隔の運行で、次は16:20。ここから駅まで徒歩20分なので、ちょっとだけ急がないと。
成就社をバックに記念撮影。
仁王立ちで、腕を組んで、サングラス。おい、えらそうだぞ神様の前で。
修行が足りないな、もっと謙虚にならないと。もっと腰が低くならないと。
あと100回くらいここを訪れたら、少しは柔和な感じになるのだろうか?
ここまでえらそうにしていられるのは、急階段が続く山であったにもかかわらずピンピンした状態で下山できた、ということだ。これは自信になった。筋肉痛になる気配もない。
階段が完備されている分、足場が悪い山道を、ずり落ちないように踏ん張りつつ下山・・・ということがない山だ。なので、階段の連続に「うへぇ」と思うけど、実際はそんなにキツくないのかもしれない。
16:04
ロープウェイ乗り場に向け、最後の下山を開始する。
道中、「ご登拝ご苦労様でした」という看板がお見送り。ありがとうございました。おかげさまで、無事に登ることができました。
一歩間違えれば死ぬような鎖場を通ったこともあり、この山を丁寧に管理していること、そして篤い信仰に支えられていることに本当に感謝している。「おかげさま」という言葉は心底そう思う。
16:10
どんどん下っていく。
16:14
開けた場所に出てきた。やっべえ、あと6分でロープウェイだ。少し急がないと。
16:15
写真だとガスっているけど、眼下に伊予西条の町並みと瀬戸内海が見えた。しまなみ街道は・・・さすがに見えるわけはない。
16:15
成就社から14分程度で、ロープウェイの山頂成就駅に到着。間に合った。
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