終バスまでに下れ【両神山】

トラロープ

13:06
両神神社を通り抜けたところに、もう一カ所トラロープが張ってある場所があった。そこにも、白井差コースは通れないよ、という警告看板が出ている。ここも、白井差コースとの合流地点だったらしい。

これはひょっとしたら、将軍様からおかでんさんへのトンチ勝負なのかもしれない。「通るべからず」といわれると、なんとかして通りたくなるというのが人情でしてな。

爪先立ちなら許してくれるだろうか?

いや待て待て、お前まだ山頂にたどり着いていないだろう?今から下山してどうする。

登山道

13:07
両神神社から先山頂までの道は、地図の等高線を見る限り急斜面ではなさそうだ。もう山場は越えた、ということでよろしゅうございますか?

まだ、山の中だけどな。山の中にいるのに「山場を越えた」ってなんだそれは。

登山道

13:14
尾根を歩く。このあたりは歩きやすい。

登山道

13:17
この山は時々オーバースペックなほど登山道整備がされているが、ここもしっかりと足場が組まれていた。ありがたや、手すりつきだぞ。足場を歩いている最中、貧血を起こしてふらっとしても大丈夫。

まあ、いきなり貧血を起こすなんてことはないと思うけど。

登山道

13:18
鎖場・・・と呼ぶには大げさか。細い登山道が巻き道になっているところは、山の斜面に鎖がついていた。

こういう山は、冬でも「冬山装備」とまで大げさな格好でなくても登れてしまう。そのため、地面が凍結していてもついうっかり足を踏み入れてしまい、つるーんと滑って落下、ということもあるだろう。ご丁寧に鎖が設置されているのは、そういう時のためのものかもしれない。

トラロープ

13:27
ここにもトラロープ。

道迷いを起こしやすい場所がいくつかあるので、誤って登山道以外に足を踏み入れないようにしているのだと思う。

岩場

13:30
「道が迷いやすいような場所、ということはそれだけ山が穏やかになったということだ」などとたかをくくっていたら、それをあざ笑うかのように岩場が待ち構えていた。

ここは鎖ではなく、ロープ場だった。ロープをつかんで、岩をよじ登っていく。

それ、オーエス、オーエス。

・・・ところで、「オーエス」って一体なんだろう?そもそも日本語なのだろうか?

ベンチ

13:32
ベンチがあった。こんなところに唐突に一体なぜ。山頂まであともう少しのはずなのに。

えっ、まさかここが山頂だということですか!

いや、そんな馬鹿な。

ここから先、とんでもなく気分が萎えるような急な崖があったりするのだろうか。それに立ち向かう体力を蓄えるために、一服する場・・・いやいやいや、そんな事前情報は聞いていないぞ?

どうやら、山頂が狭いので、山頂からあぶれた人がここでお昼ご飯を食べたりできるようにしたのだと思われる。

ベンチ脇の看板にはこんなことが書いてあった。

注意
(八丁峠コース)

このコースは両神山頂、東岳、西岳、行蔵峠を経て八丁峠に至る八丁尾根縦走路です。
これより先は、急峻な岩場が多く、くさり場の続く難コースで、初心者向けではありません。
落石や足元に十分注意し、余裕のある日程で登山してください。

おっと、いつの間にか「八丁峠コース」に入っていたのか。こういうのは山頂を起点にコース名って切り替わるものだと思っていたけど、まさかやっぱり山頂はここ・・・いやいやいや、そんな馬鹿な。

標識

ほら。

両神山頂0.1km、って書いてある。やれ、山頂はもう少しだ。もう13時半回ってるぞ、この時間にしてまだ山頂に到達できていないって、ちょっとやばい。早くしないと終バスの時間もさることながら、日没が気になってくる。

ちなみに清滝小屋まで1.7km、バス停がある日向大谷までが5.6km。

岩場

13:33
さすがに山頂が近づいてきただけある。

これまでも岩場はあったけど、樹木に周囲を覆われるような形であった。しかしどうだ、こうやって天に突き出した状態で岩が見えて来たぞ。木が岩に負けおったわ!こいつめ!やりおる!

登山道

・・・と思ったら、平坦な樹林帯に戻る。おーい、山頂はまだかー?

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