終バスまでに下れ【両神山】

登山道

13:33
空が広いよぅ。

そろそろ山頂、と言い続けて一体どれだけの歳月が過ぎたのだろう。もうそろそろ報われても良い気がするけど、どうなのかねまったく。

でも、まだここが山頂ではないことはわかる。山頂というのは、決まって人が休憩し、仲間同士で談笑しているものだ。その話し声というのはけっこう周囲に響くので、遠くからでも「あ、あのあたりが山頂なんだな」というのがわかる。人の気配がない、静かな山でもない限りは事前に「察知」ができるものだ。

それから、ガスストーブを使ってお湯を沸かしている人がいる場合、その「ゴーッ」というガス噴射音も遠くからよく聞こえるものだ。実物を間近に見たことがない人はきっとびっくりする、そんな轟音だ。でもそれに慣れてしまうと、何故カセットコンロというのはああも静かなのか、というのがむしろ疑問に思えてくる。

登山道

13:34
鎖場、ロープ場、パイプによる足場などと地味ながらもいろいろな演出をしてくれる両神山。今度は木の足場が出現。いやあ、楽しいねぇ。

いずれ、「落とし穴」とか「落石」とか、さらなるトラップがあるかもしれない。でもそうはいくか、もう山頂だ。

最後の岩場

頭上で人の声がする。息があがった人の声ではない。のんびりとくつろいでいるトーンだ。

山頂直下、ということで間違いなかろう。

最後の登り。ここは鎖場。これまでのルートの中で一番がっつりとした鎖場。

両神山頂直下

13:35
両神山山頂が見えて来た。

ごつごつとした岩。そして両神神社の石のほこら。

両神山頂

13:36
というわけで、両神山山頂。標高1723.5m。約3時間40分でここまで到達できたことになる。

霧

これまで歩いてきた方向を振り返る。

すっかりガスがあがってきていて、視界は開けない。

先月登った石鎚山もガスって展望がなかったので、二回連続だ。

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以前、このサイトを読んでいる人から、「おかでんさんが山に登っている時っていつも天気が悪いですね。雨男ですか?」と聞かれたことがある。馬鹿言っちゃいけない、山というのはこういうものです。きっとそうだ。多分そう。希望的観測も含めて、力強くそうだと言いきる。

標識

「両神山頂」と書かれた柱もある。こっちの方が風情があるが、いかんせん山頂は岩場だ。この柱を固定するのが無理だったので、一段下がったところに、地味に据え付けてある。

この写真右手の方が、八丁峠ルート。

三角点

国土地理院の杭が打ち込んであったので、このあたりに三角点があるはずだ・・・と探してみたら、あった。三等三角点だそうだ。

こんな岩場に、よくもまあ三角点を設置できたものだな。というか、足場が悪いのによく測量したものだ。

八丁ルート

13:37
八丁峠に通じる道。当たり前だけど、上級者向け!やべえ!という鎖場がここから見えるわけではない。ここから見た限りは至って平穏だ。

八丁峠方面にはバスが通っていないので、マイカー等で登山口に乗り付け、そこからピストン登頂することになる。日向大谷口から登って八丁峠に下りる、というやり方をする人はまずいないだろう。だから、この登山道を見て「なんだチョロそうだな、ちょっくらこっちから下山すっぺえ」と思う人はいないだろう。特にこの時点で「ヤバいからやめとけ」的な警告看板は出ていなかった。

昼食一式

13:42
山頂で記念撮影などやって、一息ついた時点でお昼ご飯の準備だ。この調子でいけば、下山開始は14時を回った頃。えーと、バスの時刻が17:10だから3時間ちょっとで下山か。問題ないとは思うが、あまり余裕はない。何があるかわからないし、早くご飯を食べなくちゃ。

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