次に現れたゲスト鬼は、「NB駅伝鬼」だった。
何のこっちゃ、と思ったら、ニューバランスの実業団駅伝チームがチームごと参戦、という。それに加えて、先ほど準備体操を指導したインストラクターさんも鬼として参戦。
フィールドにたくさんいる赤鬼は、ザコキャラという扱いらしい。特にアスリートという感じでもないし、バイトで雇った人か、ニューバランスの若手社員といったところか。でも駅伝チームともなればいわばプロ集団だ。これはきつい!瞬発力はないだろうが、スタミナは豊富にあるだろうから時間切れまで走っていそうな予感。
現れたNB駅伝鬼に場内がどよめいた。人数、多っ!14名+イントラさん1名の合計15名。主催者側はまったく容赦しない。
このNB駅伝鬼が投入されたので、若干中だるみ気味だったフィールド内はまたもや騒然となった。なにしろ、今度の鬼は赤鬼と違って服装が目立たない。黒いタンクトップに黄色い鬼のパンツ。地味すぎて、大勢の人の中から瞬間的に判別するのは相当難しい。大変な事になってきた。
とはいえ、さすが1,000人規模の鬼ごっこ。それでもまだフィールド上には数百人規模でプレイヤーが残っている。ゲームとして成立させるためには、やり過ぎと思えるくらいに鬼をぶち込んでいかないといけないのだった。
赤鬼はへろへろ。ゲーム開始当初から走り回っている鬼は、くたびれきって当然だ。その鬼の脇を平然と通り抜けるプレイヤーもいる。無駄に鬼を警戒する必要はないってことだ。
矢継ぎ早に鬼が投入される。
次はいよいよ、「ビースト鬼」・ボブサップが登場した。
鎖につながれた状態で二人の赤タイツに連れられ、ステージに上がってきた。
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