試合開始までの間、赤チーム約1,000人はめいめい好きなところに陣取る。
辻アナウンサーから、「鬼はどこから出てくるかわかりません!」という告知があると、外野の奥の方にいた人たちはビクゥッとしていた。常識的に考えれば、ダグアウトから鬼は飛び出てくるはずだ。だから、内野にいるのは危険すぎる。外野はおそらく安全。でも、ブルペンから出てくるとか、外野にも秘密の出入り口があるとか、そういうのがあると大混乱だ。内野方面だけ気にしてれば良いというわけではないよ、という主催者側からの挑発か。
内野がもっともリスキーだよ、ということがわかっていても、それでも内野に陣取る強者がいた。
仮にダグアウトから鬼が出てきた場合、最初は全力疾走なはずだ。秒殺、という可能性がある。折角西武ドームまでやってきたのだから、秒殺はイヤだ。勝ち残ろう、なんて考えてはおらず、イベントが楽しければいいやと考えていたとしても、やっぱり秒殺はイヤだ。内野の人たち、スゲー。
外野の際には赤いロープが伸びていた。どうやら、これが時間の経過とともにじりじりと内野側に寄っていき、鬼ごっこのゲームフィールドが狭くなっていくらしい。今はゲーム開始前なので、めいっぱい広い。
おかでんはこのフィールドぎりぎりのところに陣取る。鬼がどこから出てくるかわからないといっても、さすがにここにいれば秒殺・瞬殺ってことはないだろう?
自分がいるところから内野方面を見たところ。
さすがに1,000人規模の鬼ごっことはいえ、野球場に1,000人が散らばると人口密度はさほど高くない。そりゃそうだ、この時点でぎちぎちだったら、鬼ごっこにならない。人同士がぶつかって、大変なことになる。
「俺様のところに鬼がたどり着く前に、前方にいる仲間が盾になってくれる」と思っていたのだが、案外この「盾」が薄いことが判明。鬼がやってきたら当然左右に「盾」は逃げるだろうから、そうなれば鬼さんとあっけなく俺様はご対面だ。こりゃいかん、外野の奥深くにいるからといって安全ってことはないぞ?
青チームの退却がまだ終わらないので、試合がなかなか始まらない。暇をもてあましたので、三脚を取り出して記念撮影してみる。
人工芝に横たわって写真が撮れるなんて、ぜいたくなもんだ。
なお、三脚を持ち歩くなんて、たとえコンパクトにまとまるものだとはいえ鬼ごっこをやる上では不向きだった。本番のときはさすがに三脚の持参はやめた。
他にもケツポケットには長財布とスマホが入っているし、腰にはデジカメがぶら下がってるし、とにかく走りにくいったらありゃしない。何も持たずに、無邪気に走り回っていた子供の頃とはすっかり変わってしまったんだということを思い知らされる。
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