のっとれ!松代城に初参加したのが2014年。それから毎年欠かさず参加しているので、かれこれ6年連続の参加となる。「遠島の刑に処されるまでは、執念で参加し続ける」と高らかに宣言していた僕らだけど、いい加減一区切りつけてもいいんじゃないかという雰囲気が漂い始めてきた。しかし、やめ時が特にないので、今年も当たり前のようにレースに参加だ。
一応オフ会として参加者募集をかけてはみたけど、泊まりで参加するようなツワモノはいない。なので、毎度おなじみのメンツで、ゆるりと開催することになった。
今回も、チームアワレみは東京から一緒に行動するメンツとしては
おやびん、たっぴぃ、よこさん、おーま、おかでん
の5名で、当日会場にて合流するメンツとして
もぐさん
の合計6名となる。このうち、おやびんはレースに参加しないので、5名体制で遠島の刑を授かる決意だ。レースに出るのは500名程度なので、1/100の確率なんだけどなあ。未だに遠島どころか、オマケ的な賞・・・じゃなかった、刑罰さえ与えられたことがない。よっぽど日頃の行いが良いからだろう。
たっぴぃさんは、1ヶ月前に開催された「総決起集会(という名の、当日の新幹線指定席券手渡し会)」で、「今回のレースで出場を最後にしたい」と厳かに語った。高さ数メートルの網をよじ登って乗り越えていく障害物、「騎馬止め」が怖いと感じるようになったのだと言う。元々高所は得意でなかったそうだが、歳とともに「騎馬止め」が厳しくなってきたそうだ。
のっとれ!松代城チームアワレみ、6年目にして一区切りの年となりそうだ。このままいったん小休止にするのか、まだ現時点ではノーアイディアだけど、華やかに・無事にレースを終了させたい。
2019年03月09日(土) 1日目
2019年3月9日。朝の東京駅。
上野からの乗車でも良かったのだけど、やっぱり始発駅から出発したい。それこそ旅だ、という気概でこれまでやってきたけど、今年もそう。電車が動き始めるまでの、数分間の沈黙がいい。
「温泉宿に泊まったら、チェックインから夕メシまでの時間こそが一番贅沢」という感覚に近い。
ここ最近はだいたい毎年同じフォーマットで旅程を組んでいるのだけれど、新幹線の便は若干ずれることがある。
JR東日本は複雑な料金体系をとっていて、「正規料金」「金券ショップで回数券を買う」「モバイルSuica特急券」「えきねっとトクだ値(35%)」「えきねっとトクだ値(15%)」がある。もちろん35%引きで買える、JR東日本のネット販売「えきねっとトクだ値」がいいに決まってるんだけど、これが設定されている便は限られている上に、争奪戦となる。それが取れるか取れないか。毎年やきもきさせられる。
いずれにせよ、スキーシーズンの週末、しかも春休み期間であるこのタイミングの新幹線はチケット手配が大変だ。帰省シーズンと同様、きっちり一ヶ月前には予約が完了していないといけない。
上野から合流するメンバーも揃い、5名で越後湯沢を目指す。
越後湯沢は案外近いので、「いやあ、どうもどうも」なんて言ってられない。早くプシュっとやらなければ。
食べる方もわっせわっせ、と大忙しだ。
みんなが一斉に「自分が買ってきた戦利品」を膝上に出してくるので、ひとまずどんどん食べないと大渋滞だ。のっとれ!の朝は、本当に慌ただしいのだ。でもこれも大事な儀式。
食べやすい料理、というのがこういう場では重宝される。経験則でみんなそれはよくわかっているので、まずは崎陽軒のシウマイでお口慣らし。
わっせわっせ、と次は唐揚げが出てきた。
いちいち全部の料理を紹介するときりがないので、これまでにしておくが、1時間ちょっとでそれなりに飲んで食べた。とはいっても、酔っ払うほどの時間はないので、大騒ぎをして他のお客様に迷惑をかけるほどではない。
飲食が一段落したところで、改めて今回の旅程と「えちご松代冬の陣」開催概要などを解説する。おやびんは初めて知った、という顔で「へえー」と聞いている。何も事前知識を仕入れていなかったらしい。
今回も車で移動だ。毎年おなじみの八海山醸造の施設「魚沼の里」に行き、その後日本三大峡谷の一つと名高い「清津峡」に立ち寄りつつ、宿がある上越市の農家民宿「うしだ屋」へ。翌日はレースに出て、その後越後湯沢に戻る。
あっという間に越後湯沢駅。
相変わらずここの巨大さには驚くが、日曜日夕方にもなるとこの巨大施設が人であふれかえるのだからますます驚く。「インバウンド需要ですね」なんてことじゃなくて、日本人だらけなんだから、一体どこからこの人達がやってきたというのか。ああそうか、日本か。
結局交通の便が良い、というのは最強ってことだ。東京界隈では、車の所有者がどんどん減っている。だから、新幹線で行けるスキー場というのがもてはやされて当然だ。いずれ、新幹線で行けるゴルフ場とかできるんじゃないか?ゴルフも、車所有者の減少に伴って愛好者が減っていくレジャーだ。
20190309-04
今回の僕らは、大回りして清津峡に立ち寄ろうとしているのでここでの長逗留はなしだ。よって、ぽん酒館で利き酒会はスルーだ。
傍から見ていて、みんなが神妙な顔をしてお酒を飲んでいるのを見て、感想を聞くというのはたのしいことだ。僕自身はお酒が飲めないけど、この時間は面白い。しかし、肝心のお酒を飲む連中が、すっかり希少かつ上質な酒を飲み慣れてしまい、ぽん酒館に置いてあるお酒ではなかなか満足しないのだった。
どうしてもぽん酒館の場合、廉価で試飲できるようにと手頃な価格帯の汎用的なお酒を用意する。なので、わずかしかとれない高価なお酒は置いていないので、これはもう仕方がないことだ。
一応、店頭の2018年間ランキングを確認しておく。
1位 上善如水 湯沢限定
2位 越の鶴 中取り
3位 久保田 紅寿
4位 長者盛 梅酒
5位 越後鶴亀 純米
この日の夜の酒肴を探すためにもう少しぽん酒館を探索する。
女性陣は、大のお気に入りである「生クリーム入り笹団子『笹子』」を予約するためでもある。日曜日夕方だと売り切れているし、たとえ残っていたとしてもその時間帯はレジが大混雑だ。まともにモノを買おうだなんて思っちゃいけない。
そんな中、発見されたのがこれ。
カニ・コーラ。
「蟹工船」という小説があるけれど、それとかけたわけでは・・・ないよな?でも、なんで唐突にカニとコーラが呉越同舟してるん。
「カニ風味!?不思議味コーラ」というキャッチコピーが書いてある。そりゃそうだろう、だいたいカニ風味ってなんだよ。
これは気になるから買っておこう。
「佐渡 トキ」と描かれたボクサーパンツが売られていたけど、これはさすがに買わない。いらん。
駅の構内で、まるで道の駅のように野菜が売られているというのは案外珍しいのではないか。しかも新幹線駅で、だ。
たらのめやふきのとうが売られている。ああ、もう春なんだな。
おかしいな、これから「松代城に居座る冬将軍を追い出す」ためのレースに参加するつもりだったのに。もう春が訪れ始めているじゃないか。
(つづく)
コメント