のっとれ!松代城は戦士入場が終わると、さっそく歌舞伎者のパフォーマンスが始まる。
歌舞伎者のエントリーが増えたこともあり、サクサク進行していかないときりがないのだろう。
歌舞伎者についての解説は省略。というか、記憶に残っていない内容のものが結構あるので、書きようがなかったりする。
いい意味でユルいパフォーマンスのチームが多く、見ていてほのぼのとさせられる。ガチガチに作り込んでいるより、よっぽどこっちの方がいい。僕らはここで極上のエンターテイメントを見たいわけじゃないんだ。レース開始前に、ちょっと気分が和めればいいんだ。だからユルいくらいがちょうどいい。
写真は、毎年参加している蕎麦屋さん。ゴールの松代城まで蕎麦を届けるのを使命としていて、毎年長持ちやらなんやらを手に、レースに挑んでいる。確か、戦士の中では最年長だったと思う。なんてぇ元気な人だ。
歌舞伎者ということもあって、毎年ちょっと変な格好をしているのだが、今年は蕎麦屋なのに白衣とコック帽のいで立ちだった。
今年は大会の協賛として、アウトドアメーカーのキャプテンスタッグが会場の一角にブースを構えている。
その縁とは関係なく、キャプテンスタッグの社員が「個人的に」参戦し、しかも自社をPRすべく歌舞伎者としてエントリーしていた。その名も「鹿番長」。
鹿番長(強い)
なかなかなパワーワードを聞いた気がした。この名前を僕は全然知らなかったのだけど、そもそもキャプテンスタッグのロゴマークは鹿だし、それを発展させたゆるキャラの名前が「鹿番長」なのだった。後になって知った。
で、その鹿番長(歌舞伎者のほう)だけど、皿回しをステージ上で披露していて、なんだかほっこりした。
最近、この手の集団パフォーマンスが多くなった気がする。
内容はあんまりないんだけど、楽しそうにパフォーマンスをやっている様は見ている側まで楽しくなってくる。
われらが勇者様も歌舞伎者として出陣。
よく見ると、腰にはブブセラのような楽器っぽいものが装着されていた。とにかく全身装備品だらけだ。これで障害物を登ったり下りたりするのだから、そりゃあ大変だ。通常の人の1.2倍は疲れる。
大人数でよさこいを踊るチームも現れた。
これはさすがにクオリティが高い。人前でパフォーマンスをすることに慣れているし、ビシッと決めてこそナンボの世界だから。
それにしてもこれだけの人数が一気にレースに参加するのだからすごい。これだったら、チームメンバーのうち誰かは「遠島の刑」を申し付けられるんじゃなかろうか。人数が多いと、その分当選確率が上がる。
あ、そうだ、大事なことを書き忘れていた。
今年から、レース後に行われる「当たって嬉しい刑罰」の抽選会で、一番の目玉とされる「遠島の刑」の行き先が変更になった。これまでは「ハワイ」だったのが、今年から「グアム」となったのだった。予算の関係だろうか?
僕らの世代だと、別に「憧れのハワイ」という感覚はない。とはいえ、親世代が「憧れのハワイ」という印象を持っているのは見聞きしてきたので、やっぱり「ハワイ旅行が当たる」と聞くと、テンションが上がるものだ。グアム、となるとちょっと格が下がった気になる。
でも、ハワイでもグアムでもどっちでもいい。とにかく当たればいいんだ、当たらなければ旅行には行けないんだから。
あと、昔は参加費が4,000円だったような記憶があるのだが、いつの間にか5,000円に値上がりした。参加人数も400人から500人に増えている。規模拡大とともに、遠島の刑へのハードルは上がってしまっている。
遠島の刑の受刑者は5名。これまで5/400だったのが、今は5/500。そしてエントリー費用の値上がり。もろもろ大会運営にはコストがかかるので、これまでが安すぎたんだ。むしろ今でも安いくらいなのかもしれない。
いろんな人が出てくる。
こちらもダンスパフォーマンス。
たまに一人で登場する歌舞伎者を見ると、「おっ」と思う。度胸が素晴らしい。
そしてこの歌舞伎者は、スーツを着てサングラスをかけただけのいで立ち。町によくいるサラリーマンだ。
しばらくステージ上をきょろきょろしながら右へ左へと動き、下におりてきた。
急にダッシュ。
逃走者が発見されたようだ。
ハンターにつかまれば賞金はゼロ。
テレビ「逃走中」のハンターのコスプレ、というわけだ。
忍者。
越後松代幕府からの挨拶。
振り返って、松代城。
今年は木々が黒々している。白い雪が、木々の隙間にちらちら見える程度だ。雪が少ない。
戦士宣誓。
1番のゼッケンがまぶしい。昨年の城主、つまり1着でゴールした人だ。
ガチ勢の人たちは、身なりからして本気度合いがうかがえるものだ。
(つづく)
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