ハワイからグアムへ、遠島の刑は移ろう【のっとれ!松代城2019】

前年秋(1998年)に、僕は苗場山でこっぴどく右足をねん挫し、一か月近く生活に支障が出た。

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今回は、負傷した右足がレースに耐えられるかどうか、というのが気がかりだ。何しろ、雪面というのはかなりデコボコしている。しかも、溶けてぐずぐずのところと、シャーベット状のところとが混在していて、一歩一歩コンディションが違う。うっかりすると、また足をひねってしまいそうだ。ここでもう一度捻挫をすると、僕の右足首の靭帯は「もう頑張る意欲なくなったっス」と今後の人生においてねん挫癖をつけてしまうだろう。それは困る。慎重に、確実にゴールしたい。

そんなわけで、開会式の歌舞伎者パフォーマンスをヘラヘラ見ているわけにはいかんのですよ。テンションを上げつつ、ストレッチや軽い運動などで体をウォーミングアップさせておかないといかんのですよ。

ブリーフィング

ブリーフィングが会場で行われる。

なぜブリーフィングの光景を、こうやって体育館の一番後ろから撮影しているかというと、ブリーフィング時間に遅刻してしまったからだ。6年も参加していると、ちょっと気のゆるみが出てしまっているのがわかる。ダメだろ、遅刻しちゃ。

戦士たち

ずらりと勢ぞろいしたのっとれ!戦士たち。約500名だからすごい数だ。

毎年、この体育館に入るたびに「しまった、室内履きを忘れてしまった」ということに気が付く。日が差し込まない体育館は、床の底冷えがひどい。ちょっとこの場にいるだけでも、足元から冷え切ってしまう。来年こそは室内履きを、と固く心に誓うのだけど、その誓いは毎年守られない。なんだ、誓ってないじゃん。

しかも館内トイレに行くとき、トイレ用スリッパが完備されていなかったりして、おしっこでびしゃびしゃになった床をつま先立ちで歩くことになる。これも地味に精神的ダメージをくらう。

村山統括軍師殿

のっとれ!松代城の「顔」である村山統括軍師殿と今年も再開。さっそく記念撮影をお願いする。

市議会議員だということに驚かされる。この方のFacebookをフォローしているけれど、普段はスゲー真面目に、十日町市のために尽力してらっしゃる。おもろいおっちゃん、ではない。なのでクソ真面目なFacebookだけど、むしろ興味津々で読ませてもらっている。

なお、のっとれ!の会場では兜をかぶった姿しか見せないので「こういう恰好の人」としか思えないけれど、日常生活はもちろん違う。いわゆるスポーツ刈りといえるような短髪の方で、スポーツマン的なしゅっとした顔立ちの方だ。

一方の僕はというと、6年連続、陸上自衛隊の迷彩服を着用している。村山統括軍師殿が鎧兜、というイメージが定着しているように、僕もイメージの定着を狙って服装を一切変えていない。「ああ、あの迷彩服の人、今年も来ているんだ」と、声こそかけられないにしてもほかの人から思われたいからだ。

1年前、2018年の「のっとれ!」では、太りすぎて迷彩服のズボンがちゃんとはけず、ボタンはとまらないしチャックは上に上がらないという状態だった。上着の裾で隠してごまかしたけど、一歩間違えると「迷彩」ではなく「股間にモザイク」をかけないといけない事態だった。ぎりぎりセーフ。

それが2019年の今年は、激やせ真っ只中。昨年履けなかった服は、余裕で着られるようになっていた。こういうのって、すげえ気持ちいいものだな。

おかでん激やせの記録については、こちらに時系列順で写真が掲載されていて面白いと思う。

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この記事を書いた時点では、「 ただ単に、「食べなかった」。これに尽きる。 」と書いているが、ありていに白状すると恋わずらいだ。おかでんは2019年12月に結婚したのだけれど、その相手となるいしとはちょうどこの「のっとれ!松代城2019」が開催されていたころに一気に距離を縮めていた。それで体重がやせたというのが真相だ。

上記記事に「夕食は珈琲とケーキ」 という日があったのでやせた、と書いてあるが、これは間違いない。ただし、なんでそんなことになっていたのかというと、いしが多忙かつ不規則な生活だったため、「いつお誘いがかかるかわからないので、食事を食べないでカフェで待機していた」からだ。なにしろ、21時とか22時になって「今からなら会えます」と言ってくることがざらにある人だったので、こっちはメシなんて食ってられなかった。で、22時過ぎても連絡がなかったら、「ああ今日は忙しいのかな、それとも夜勤なのかな」とあきらめて、トボトボとカフェから家路につく。そりゃあ、帰宅後に食欲なんて沸きませんよ。がっかりだもの。

だからやせた、というわけだ。まあ、そんな日々の真っ最中ってのが今この状況。

ゼッケン番号は13番。どういう基準でゼッケン番号が付与されるのかは不明だけど、恐らくエントリーまたは入金の早い者順だと思う。折角だから若い順番のほうが嬉しいよね、ってことで、毎年血まなこになってエントリー開始日の0時ちょうどにエントリーをし、振込用紙が郵送されたらすぐに郵便局へと走っている。その甲斐あって、今年は13番。なんだかすがすがしい。

ちなみに1番は、前年のレース1位、つまり「まつだい城主」が使う番号だ。なので、やたらと頑張って1番を狙う、というのは無理だ。レースじゃ1位になれないけれど、せめてゼッケン番号は1番を・・・というのは不可能、ってことだ。

もぐさん

現地で、我々のチームメンバーの1名として今年ももぐさんと合流した。

もぐさんはすっかり十日町市界隈との交流を深め、「のっとれ!」以外でも頻繁にこの地を訪れているようだ。この前日も「越後まつだい冬の陣」の前夜祭に出場し、みこしを担いだりしたらしい。

「(歌舞伎者として登場する、人間の)ちんころの正体は、多分わかりますよ」

とまで言う。東京住まいの人とは思えないレベル。

この方が一番運動歴がありスピードが速い。なので、今年もまた彼に頑張ってもらわなくちゃいけない。

「レース終了後の抽選会で、なにか賞をゲットするためには、到着順をバラしたほうがいいと思うんだよね」

というのが僕らの共通見解だ。レース後に「刑罰」という名のお楽しみ抽選会が開催されるのだが、その抽選会で発表される数字は、お城に到着した順番で渡される番号札の数字だ。抽選はあくまでも公平に行われるのだけど、やっぱり番号はバラバラにしておきたい。抽選会のとき、番号を引き当てた村山統括軍師殿が「ひゃく・・・!」と読み上げた時点で、僕らは全員がっかりする。だって、100番台で入城できている人はメンバー内にいないからだ。ギリギリまで「おっ、おっ、可能性があるかも!?」とメンバー内でワクワクできるようにするために、できるだけ入城順はバラしておきたい。

「もぐさんは頑張って200番台を目指してください。よこさんはスノボとかやってるので300番台を目指して、僕とたっぴぃさんとおーまさんは400番台」

自分は楽をしようとしているけれど、許せ。なにしろねん挫が気になってならんのだ。

甲冑を着てご満悦

レースに出走せず、会場で待機するおやびんは鎧兜の試着ブースで鎧を着せてもらって今年もご満悦。
このあと、お酒を飲んでのんびりと旦那や仲間の帰着を待つことになる。

戦士入場

のっとれ!戦士入場。

毎年同じ音楽での入場となる。こういうのを、欲を出して「違う曲にしよう」としないところがいい。
レースに参加する側としては、「ああ、今年もレースが始まるんだな」という気になって、大いなるマンネリは大歓迎だ。

今年は、歌舞伎者・ちんころは出場していなかった。

ちんころ屋台が出ていることもあり、ぜひ実物のちんころさんにお会いしたかったし、本物の、飾り物としてのちんころと人間ちんころのコラボ写真を撮ってみたかった。

体育館ののっとれ!戦士受付に「今年はちんころさん、出場しないんですか?」と聞いてみたら、「一応エントリーはされていますね。まだ到着していないみたいです」という回答だった。しかし、結局最後まで現れることはなく、2019年のっとれ!は終わった。

「ギリギリになって、歌舞伎者パフォーマンスにときには顔を出すんじゃないか」

と淡い期待を持っていたのだけれど。

「毎年メンバーが増えていたけれど、内紛かな?」

なんて悪い冗談を言う。

それはともかく、おやびんは「私もちんころのメンバーになりたい!」なんて無邪気なことを常日頃言っている。

「いや、歌舞伎者としてちんころになるんだったら、レースにでなくちゃいけないんですよ」

と言うと、

「あの恰好にだけなれればいい。私はレースに出ない」

なんておっしゃる。この方はあくまでもフリーダムだ。

看板

昨年2018年は、新潟のローカル番組の撮影だかなんだかで、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんがカメラクルーを引き連れてレースに参加していた。ゴール地点の松代城で「ミキティー!」と絶叫してたっけ。

その縁があってか、今年はレース開催中の会場での出し物として、品川庄司による漫才?が行われるようだ。

これまでは「歌謡祭」ということで歌手しか出てこなかったと思うので、お笑い芸人が出演するというのは珍しい。

雪の要請

十日町市のゆるキャラ、「雪の妖精 ネージュ」がちょこちょこと歩いている。

記念撮影

開会式をやっている最中だったけど、記念撮影をしてもらう。おい、気が緩みすぎだ。

(つづく)

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