15:15
造山古墳。全国第4位の規模で、長さは350メートルもあるという。
でかい。
でかいけど、よく考えたら新幹線の16両編成が25m✕16両=400メートル。400メートルもある列車が数分おきにビュンビュン行き交っている現状というのもすごい。
15:16
昔は円筒形の埴輪がずらっと並べられていた荘厳なお墓だったらしい。
でも今じゃ、上に登ったところで特になにもなさそうだ。先ほど訪れた作山古墳がそうだったし。
どうしようかなあ、とひるんだが、古墳の上に誘う石段が丁寧に整備されていたので、なんとなく登ってみることにした。
15:19
古墳の上には、ほこらっぽい建物と、鐘つき堂があった。
造山古墳の解説。
「自由に立ち入りできる古墳としては全国一の規模を誇ります」と書いてある。
なるほど、古墳好きならばここに足を踏み入れないという選択肢はないわけだな。僕は古墳に思い入れはない趣味嗜好だけど、古墳には滅多に立ち入れない、ということを聞かされると「立ち入って良かった」と思えてくる。
「なぜ、ここに鐘が・・・」
と思いつつ、そこにあるからにはゴーンと一発突いておく。
15:22
南西側の「前方」から北東側の「後円」に移動する。
若干のアップダウン。
15:24
古墳の後ろ側、円形の塚の頂上。
整備されていて、草すら生えていない広場だった。広々としている。
つい調子にのってここでボール遊びをしたくなるが、遠くまで転がってしまったボールは古墳の下まで転がり落ちてしまう。ボール遊びはやめておいたほうがいい。
作山古墳から見下ろした光景。偉大なる田園風景。
山陽自動車道と岡山自動車道が交差する岡山ジャンクションが遠くに見える。
15:34
自転車に戻り、作山古墳の外周に沿って走っていく。
なるほど、ちょっと距離を空けて眺めると、たしかに古墳っぽい。
15:35
作山古墳には、ご丁寧に看板が出ていた。
たぶん、車でやってきた人が場所を見失い、このあたりをウロウロしてしまうからだろう。「古墳」といえば聞こえがいいが、見た目は単なる丘だ。今どきの車はみんなカーナビが装備されているとは思うが、ナビがない場合、迷うことがあるかもしれない。
また、偉大なる田園地帯なので、遠くに目標物を発見できても、車が進む道が都合よくない場合もある。こういう古墳巡りは、自転車くらいのスピードの乗り物に乗って、紙の地図を持って、ウロウロするのが一番いい。
15:35
作山古墳をすぎると、しばらくはひたすら田んぼの中をサイクリングすることになる。
遥か彼方の山の麓にある、吉備津神社を目指す。
本当にこの吉備路サイクリングは楽しい。適度な距離感で次の目的地、さらにその次の目的地が出てくる。しかも高低差が殆どないし、一筆書きで目的地めぐりをするための強引なルート設定もない。ちょっとした探検気分を味わいながらの前進は、すごく快適だ。
この吉備路みたいにすごいレベルの史跡が揃っている土地というのは全国でみてもあまり多くないとは思う。とはいえ、「史跡を巡るサイクリングルートの整備」と「レンタサイクルの整備、しかも行きっぱなしで乗り捨てられるような環境の整備」ができれば魅力的な場所というのはいたるところにあると思う。
最近だと、電動アシスト付き自転車であれば少々のアップダウンがある場所でもレンタサイクル観光ができる。「うちは吉備路みたいに平坦な場所じゃないからなぁ・・・」という土地の人でも、ぜひ考えてほしい。
立ち寄りポイントはなんだっていいんだよ、一里塚でもお地蔵様でも大きな松の木でも。僕ら消費者は「なにか自分が行動を起こすきっかけ」を欲しがっている。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (5件)
ご結婚されたんですね。おめでとうございます。20年近く前、カレーのまんてんとえぞ松の記事を拝見し、その後は牛サシか何かでお店の全メニュー制覇など、楽しく読ませて頂いておりました。久しぶりに閲覧し、コメントをさせて頂く次第です。
idekenrrさん>
お祝いメッセージありがとうございます。久しぶりのこのサイト、外観も中身もすっかり変わってしまって驚かれたと思います。
「美貌の盛り」をやっていた頃から基本的に何も変わっていないつもりなんですが、昔連呼していた「無茶してナンボ」という言葉は今だと全然使わなくなったな、とふと気づきました。無茶できなくなったんだろうなぁ。
また20年後、「まだやってたのか」とidekenrrさんから言われるよう、これからも頑張ります。
おかでん殿
結婚式前後の事連載が完結してからコメントさせていただこうと思い、遅くなりました。
連載もさぞ工夫された事とおもいます。
今まで通りのアワレみ隊ontheWeb連載の流れで、スペシャルイベントを違和感なく読ませていただきました。
奥様そしてご子息と末永くお幸せに!
にしても両家参列の式とは言え準備がこんなにも大変だったとは…。
自分達は諸事情により2人だけで新婚旅行を兼ねてのラスベガス挙式(ジョン・ボンジョヴィと同じチャペルを妻が熱烈希望)だったので、現地日本人コーディネーターにお願いしたくらいですが。
話は飛びますが、高校野球選抜大会の日程次第では、大阪から広島へ延泊してますゐ訪問を企んでおります。昼・夜・昼&特ランチ弁当なんてシミュレーションし始めただけで涎が止まりません!
軍曹殿>
ラスベガス挙式すげー。そんなことをやっていたんですか。しかも2人だけって、逃避行みたいですごいですね。
そういえばラスベガスって、質屋とチャペルが非常に多かったような気がする。
結婚もギャンブルといいますが、軍曹殿はそのギャンブルに勝ったようでなによりです。
ますゐ詣で、ぜひご堪能あれ!僕も最近のますゐについては全然疎いので、最新情報入手のために足繁く通ってみてください!!
おかでん殿
事実上の高飛びってやつです。
その前は同級生とか野球部同期の友人達がお祝いの会を開いてもらったので、感謝しています!
(実家出禁も半年後には解除されました。)