コロナ時代、帰省を諦めテントを張って川で過ごす【みよりふるさと体験村1】

18:00
お風呂に向かう。

階段を下って建物の地下に風呂場がある。

男鹿川の崖に面した建物なので、平面的な作りになっていない。

風呂場の入り口。

なにやらムーディーな明かりになっている。

女湯の入り口にはL字型によしずが立てられていて、戸が開いたときに中が見えないように少し工夫がしてある。一方、男湯の戸は階段正面で、戸が開いたら中がバーンだ。

男性の裸と女性の裸の価値と意味合いの違いの現状。

感想を書くメモ帳がなぜか置いてあった。

「おふろは温かくとても気持ち良かったよ。」
「たのしかったよ(ハート)」
「おふろの水おんがちょうどよかった。」

などと子どもの字で書いてある。温かい気持ちにさせられる。

実際のところ、風呂場の出入り口にこういうメモ帳が置いてあって書くことって、これくらいしかない気がする。

「泉質は○○で少苦味、油臭あり、と記録した。」などと書いてあったら温泉チャンピオンの郡司勇さんか!?と思うが、素人ならば小学生も大人も書くことは一緒だ。

独特の筆使いで書かれた温泉の効能。そういえばこの字、キャンプ場入り口のところの看板でも見かけたな。

自慢の字体なのかもしれない。でも、正直言って読みづらい。

泉質は「カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低張性アルカリ性低温泉)」。源泉温度は25度。

浴室はこんな感じ。

シャンプー等完備。

風呂上がり、受付棟の1階にある飲食スペースで食事。

ご飯を食べるところ、というよりもお酒を飲むのがメインで、つまみが提供できるお店という位置付け。

お店の奥には大きな業務用扇風機が置いてあって、ブンブン回っている。

本来なら、脱衣場の床などを乾かすために調達したものなのだろうが、今ではコロナ避けの換気用としてお店の片隅から風を送り続けている。

カウンターにはウイスキーが各種並ぶ。

山崎、白州からはじまって、バランタインやらジャックダニエルズ、ジョニ黒などが並ぶ。

地元のおっちゃんとかがボトルキープしたのかな?と思ったが、そうではなくこれらは売り物だった。道理で贅沢なラインナップだと思った。

メニューはテーブル上にある。

ピザ2品と、軽食・おつまみが6品。これが食べ物としてはすべてになる。

シンプルだけど、ここで数品頼めばひとまず夕食は成立する。物足りなければ、売店でちょっとしたスナックを買ってテントに戻ってから食べればいい。

いやー、あれこれ調理器具を持参しないキャンプは楽だわー。でも、キャンプの大事な部分をスポイルされている気がするので、こういうキャンプばっかりではなく、時にはちゃんと自炊するキャンプもやらなくちゃと思う。

飲み物。300円から500円の間、とお手頃。

アルコールは生ビール500円など。ノンアルコールビールは400円。

支払いは全部PayPayのセルフで。とても潔い。

そういえばこの頃って、「現金を触ることがそもそも不潔だ。コロナの感染リスクもある。これからは一気にキャッシュレス決済が普及するんだ」という論調があった。

そんなに簡単に人の行動パターンは変わらないだろう、と僕は懐疑的だったが、案の定キャッシュレス決済は「まあまあ普及した」程度にとどまった。コロナをきっかけにブレイクスルーした、とは到底言えないレベルだ。

僕なんか、「いっそドサクサに紛れてデジタル日本円に通過を切り替えて現金を廃止する議論が進めばいいのに」とさえ思っていたのだけれど、それはまだ相当先のことになりそうだ。

(つづく)

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