コロナ時代、帰省を諦めテントを張って川で過ごす【みよりふるさと体験村1】

テントの撤収準備中。

写真は「日光市指定ごみ袋」。どうやら日光市は、スーパーのレジ袋を使ってゴミを出すのはNGらしい。

独特の色合いなので、これに似た安い袋をどこかから調達してコッソリ使う、というのは無理っぽい。

20リットル相当で20円。かなり高い。20リットルだったら、大してゴミが入らない。僕らは大してゴミがないので20リットルで十分だけど、ちょっと本格的なバーベキューをしたキャンパーや、日光市に普段から住んでいる人にとってはゴミ袋代は馬鹿にならない出費だ。

ちなみに、この袋には「20リットル相当20円」と書いてあるが、キャンプ場で袋を追加購入したら1枚100円になる。要するに、ゴミは持ち帰りましょう、ということだ。

ごみ処理のコストを袋に転嫁するのは悪くない施策だと思う。しかし、この制度があろうがなかろうが、住民税は10%支払っているわけで、日光市に住む人はごみ処理代分を多く払っていることになる。逆に言えば、住民税はもっとほかのことに手厚く使われているわけだけど。

ゴミの出し方が書かれた紙を見ながら、ゴミを仕分ける。

ええと、プラは燃えるゴミに含まれるんだな。

以前僕が住んでいた自治体は、プラごみが独立した日に回収されていた。回収頻度が一週間に一度で、随分困ったものだ。というのも、一人暮らしをしていると、じつはもっとも多いゴミがプラごみだったからだ。もっとも多いゴミのプラが週に1度で、燃えるごみが週に2回だと、ゴミが常に家に置いてあるような状態だった。

特にその時に住んでいた家は、「ゴミは当日朝8時までにゴミ捨て場に出してください。前日から出さないでください」という管理方針だったし、部屋にバルコニーがないワンルームだったので、ゴミの一時置き場がなかった。玄関に積み上げるしか置き場がない。

ゴミを捨てに行く。

姪たちがウッキウキで「今日も川に行くよ!」と喜んでいる。

このキャンプ場はチェックアウトが12時になっている。つまり、12時までは宿泊者(ロッジ、テント共に)は温泉に入浴することができる。川遊びをすると、どうしても体が苔臭くなってしまうので、遊んだ後の入浴は大事。12時チェックアウトというのはとてもありがたい。

キャンプ用品の一部を、河原に持ち込む。

とにかく川の水は冷たい。何度も泳いでいると体が芯から冷え切ってしまうので、休憩場所と温かい飲み物は必須だ。

昨日同様、覚悟を決めて冷たい川に飛び込むかどうかで10分ないし15分くらいの駆け引きがある。ふくらはぎまで水に浸かったところで後退りしたり、隣りにいる奴に水をバシャバシャかけたり。

一旦決心して肩まで浸かってしまえば、あとは腹をくくるしかない。どうせ慌てて地上に上がったって、濡れた体と服は冷え切っているのだから。

悲鳴に近い声を上げながら、川の流れに沿って泳ぎ、また上流に戻って泳ぎ、を繰り返す。

「うわあああああ」などと叫んでいるので、何も知らない人が見たら溺れているように見えるかもしれない。でも、はしゃいでいてそういう声を出しているのではなくて、冷たいからついつい声が出てしまうのだった。

定期的に地上に上がって、休憩時間を挟む。

計画的にやろうとしなくても、自然と「一旦このあたりで休憩」という気分になる。遊びたい盛りの子どもたちでさえ、そうだ。

プールで遊んでいると、1時間おきに10分とかの休憩時間が挿入されて、「ちぇっ、つまんないなー」と思ったものだ。でも、川あそびの場合、休まないと遊び続けられない。子どもでさえ、そうだ。

とにかく流水に体が晒されると、エネルギーの消耗が激しい。

地上には、「罪なきからあげ」という大豆たんぱくのスナック菓子があった。むしろ今だったら、罪深いからあげのほうが体力の回復には向いていると思う。

さんざん川で遊んだところで、川を引き上げる。

崖を上がると、そこにはAIZUマウントエクスプレスが走っていた。なんだかオトクな感じがして、思わず写真を撮る。

男鹿の湯でひとっ風呂浴びて、体の生臭さを洗い落として今回のキャンプ終了。

ここで兄貴家族とはお別れとなった。

兄貴家族はこのあと場所を移動し、今晩こそは常設テントがあるキャンプ場に移動してテント泊をするのだという。

兄貴の戦略としては、昨日から今日にかけて「ロッジ泊という経験で、キャンプの入り口を体験させた」という位置付けなのだろう。そして今晩のテント泊がいよいよ本番、という考えだ。

兄貴家族は、兄貴以外は女性が3人の構成だ。キャンプに行く、ということに同意を得るのもちょっと気を遣うことだろう。「えー、ヤダ」と言われないように、じわじわ、じわじわと。

後で聞いた話だと、この兄貴家族のテント泊は、暑くて寝苦しい一晩になったらしい。ああ、それは残念だ。快適なテント泊で成功体験が得られないと、キャンプって「地面が凸凹してる」「虫が入ってきた」「トイレが遠い」など都会ぐらしの人にとってネガティブ要素だらけだ。「もう行きたくない」と言われてしまいかねない。


兄貴たちと別れて、僕らは塩原温泉にやってきた。

目指すのは「小太郎茶屋」だ。

以前一度訪れたことがあり、そのシチュエーションにびっくりしたお店。渓谷にへばりつくように建てられた茶屋で、草だんごが売り。

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今回、そこで草だんごを買って渓谷で涼を取ろう、という考えだ。

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