一人旅で心のリフレッシュ、ひたすら歩く歩く旅【高崎】

13:52
高崎白衣大観音の正面。

「観音様」と一言で言っても、観音菩薩はたくさんの種類がある。

仏教の宗派によってその数は違い、真言宗は六観音だけど、三十三もいらっしゃる宗派もあるようだ。

日本の仏教が「葬式仏教」と揶揄されて久しい。それはお坊さんが銭ゲバだから、というのは安直な発想だ。僕は、「仏様の種類やらなんやら、複雑過ぎる」世界観が仏教離れを招いていると思う。

キリスト教の場合、聖書に書かれた「福音書」を中心とした世界観が確立されている。キリスト教にも様々な宗派があるものの、解釈の違いなどで生じた派生だ。

その点仏教は、とにかくややこしい。なにしろ、ブッダと全然関係のない、ヒンズー教由来のキャラクターが登場したりするし。

巨大像と記念撮影するのは、なかなかむつかしい。自分と、観音様とを同じ画面に収めるためにはカメラをどこに置くか、角度をどうするかをあれこれ試行錯誤しなければ。

ご年配の参拝客が、右往左往しながら「これだと頭が切れる・・・」などと困っていた。写真撮影のお手伝いを買って出る。

14:01
お金をお支払いして観音様の肩まで上がる気にはならなかったので、そのまま境内を後にする。

参道を歩きながら振り返ると、観音像が遠くに見える。むしろこの像は遠くから見たほうが迫力を感じる。

茨城県の牛久にある牛久大仏もそうだ。遠くから「スゲー!でけー!」と必ず驚くが、近づいていざ見上げると「うん、大きいね」という感想に落ち着いてしまう。単にデカいものは高層マンションなどで見慣れているので、あんまり驚かないからだ。それよりも、遠くから見ても唯一そびえ立つ孤高の姿、にびびる。

14:02
表参道ともいえる道を歩いて下る。

ここもシャッターが閉まっているところが多い。

開いているところも、昭和時代の雰囲気が残るお店だった。売っているお土産も、昭和時代から変わっていない。

お寺や神社の参道のお店は、長年営んでいることが多いので「若者も立ち寄りたくなる、今風のお店を新規オープン!」という流れにはならないのだろう。もったいない気もする。

14:09
バス停があるあたりまで下りてきたら、高崎駅方面の景色がとても良かった。

白いデカい建物が高崎市役所。

高崎市役所に匹敵する高くてデカい建物が、この界隈には存在しない、ということがよくわかる。

前橋にある群馬県庁舎にしろ、高崎市庁舎にしろ、なんで公の建物が一番デカいんだ。もちろん、限られた土地に行政の業務を集約させた効果はあるのだろうが、経済が発展しているならば「役所よりもデカいビル」がどんどん建ってもおかしくないはずだ。

東京を見ろ!東京は・・・と思ったが、そういえば東京もやたらとデカい役所はあちこちにあるな。東京都庁をはじめとし、文京区役所、練馬区役所とか。

何度振り返っても、観音様の姿が見える。

角度によっては、ションボリして見える。

ここから先、ゴールの高崎駅まではお散歩コースとしては消化試合の印象がある。僕にとっては。

なので、タイミングがあえばバスに乗って駅にむかいたかったのだけど、なにせダイヤが薄い。諦めて歩いて下山することにした。

14:18
観音山公園。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 応仁の乱の西軍の総大将山名宗全につながる山名氏は、この地方の豪族が発祥だそうです。
    歴史を感じる地名ですね。

  • ゆうどんさん>
    おおーーー山名宗全!久しぶりに聞いた名前だ!赤入道!
    僕は高校時代、社会の選択は日本史だったんですが、
    ・明治大正あたりで時間切れになって、戦後まで習わなかった
    ・明治時代に入ってから文化・芸術・政治・経済・世界情勢が入り乱れ、わけがわからなくなった
    ・南北朝・応仁の乱あたりのゴタゴタをちゃんと記憶できなかった
    ということで今や殆ど覚えていないです。みなさんはどうなんですかね?覚えてます?日本史。
    一応学生時代に日本史の成績は良かったので、当時は記憶力のみでなんとかなっていたんでしょう。でも、すぐに忘れてしまったのは残念。

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