一人旅で心のリフレッシュ、ひたすら歩く歩く旅【高崎】

11:24
シャンゴのメニュー。ランチタイムは「シャンゴランチ」と銘打って、スパゲッティ+ドリンク+サラダのセットで1,078円だという。

スパゲッティ(スパゲティとかパスタという言い方をしないで、「スパゲッティ」と言っているのがむしろかっこいい)は4種類あるが、シャンゴの名物と僕が聞いている「シャンゴ風」がメニューに載っていない。

シャンゴ風はカツがトッピングされたミートソーススパゲッティなので、オトクなランチとしてラインナップするには原価が高すぎるのだろう。

えーと、せっかくだからシャンゴ風を食べたいな。

ああこれだこれだ、「群馬の代表パスタ!」と書いてある。シャンゴ風。

「熱烈なファン多数!シャンゴの原点はここに。」とまで書いてある。これはもう、やすさにつられて先ほどのランチセットを頼んでいる場合じゃない。シャンゴ風にしなくちゃ。

Sサイズ250gで946円、Mサイズ350gで1,056円。

ちなみに、スパゲティの上にトンカツが乗っていることについて、本場のイタリア人はどう思うのだろうか?「まじで!?」とびっくりしそうだ。

安いランチセットを選ばなかった分、お支払いが高くなるのはやむを得ない。ええと、セットはどうしようかな。

単品のスパゲッティで十分といえば十分なのだけど、「せっかくこのお店に来たんだし」という気持ちと、お店の内装がちょっと気取った雰囲気なことに押された。セットで頼もう。

ここでババッとお目当てのスパゲッティを食べてすぐに退席するのは、風情がない。

シャンゴのメニュー。見事なまでにスパゲッティだらけだ。

鍋のようなものに入っている料理もスパゲッティ、グラタンかな?と思ったらこれもスパゲッティ。徹底している。

「シャンゴ風」が一番の推しなのかと思ったが、メニューの左上に一番大きく写真が載っているのは、「ベスピオ」というシーフードスパゲッティだった。

シャンゴ風とAセット。

うむ、美味しい。

ノンアルコールビールがあったら飲んでも良かったんだけど、ゼロイチ、お前は駄目だ。

悪くはないんだが、青空の下テクテクと歩いてきて喉が乾いている時に飲むには、まったりしすぎな味だ。

ドライゼロが置いてあったら頼んでいたかもしれない。

12:02
シャンゴでの食事を楽しんだあと、街歩きを続行する。

高崎駅を目指しているのだが、どうせだからとGoogleマップを眺めていたら、「進雄神社」という大きめの神社があることがわかった。なんて読むのだろう?と思ったら、これが「スサノオ神社」と読むことがわかった。へえ、スサノオっていろいろな漢字の当て字があるけれど、「進雄」でスサノオと読むのは不勉強ながら初めて知った。

面白そうだから行ってみることにする。

日本はあちこちに神社仏閣があるので、あてもない街歩きの立ち寄り地点としてとても優秀だ。外国だったらこうはいかないだろう。なにしろ、キリスト教会というのは人が集まる場所なので、基本的に街の中心にあるものだからだ。

高崎の街歩きは楽しい。思った以上に「ほう!」という感心があちこちにある。

なによりも土地が広々しているので、建物がのびのびとしている。その結果、遊び心があちこちに見受けられる。

ほらこのアパート。賃貸物件だと思うが、屋根が丸い。まるで学校の体育館みたいだ。

三角屋根や平らな屋根にするよりもコストがかかる作りだと思うが、こういうのにお金をかける気持ちの余裕があるんだな、こっちの人って。

道祖神があった。

こういうのが歩いている道ばたにあると、ちょっと元気が出る。楽しさが増す。

おー、なにか赤いものが木の茂みに見えるな、と思ったら柿が実っていた。

そういえば日常生活で柿ってあんまり見かけなくなったな。昔からある庭付きの家だったら、よく柿の木が植えてあるものだ。でも東京に住んでいると、「庭付きの家」自体がなかなかないんだった。せいぜい、自動車を置くことができるスペースが玄関先にある程度だ。

こんな当たり前のことをすっかり忘れてしまうのが、東京の日常暮らしだ。異常な空間で生活しているんだな、ということに今更気がつく。

で、そういう気付きというのは、徒歩で街を適当に歩いているからこそだ。車で移動すると、スピードが早いので柿の木なんて全然気が付かない。気がついても「柿の木がある」という情報だけ頭に入って、何も感想を抱かない。

徒歩、大事だわ。改めてそう思う。子育てでとても視野が狭くなっていた。

大きな木が茂っているエリアが見える。お屋敷があそこにあるらしい。

お屋敷の庭に生えているんだとしたら、木がデカすぎるだろ!もはや観賞用としてはオーバースペックだ。

すごいなあ、と思いながら僕は歩いていく。

(つづく)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 応仁の乱の西軍の総大将山名宗全につながる山名氏は、この地方の豪族が発祥だそうです。
    歴史を感じる地名ですね。

  • ゆうどんさん>
    おおーーー山名宗全!久しぶりに聞いた名前だ!赤入道!
    僕は高校時代、社会の選択は日本史だったんですが、
    ・明治大正あたりで時間切れになって、戦後まで習わなかった
    ・明治時代に入ってから文化・芸術・政治・経済・世界情勢が入り乱れ、わけがわからなくなった
    ・南北朝・応仁の乱あたりのゴタゴタをちゃんと記憶できなかった
    ということで今や殆ど覚えていないです。みなさんはどうなんですかね?覚えてます?日本史。
    一応学生時代に日本史の成績は良かったので、当時は記憶力のみでなんとかなっていたんでしょう。でも、すぐに忘れてしまったのは残念。

コメントする

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.