離島で癒やされる筈が疲れた22時間【東海汽船ミステリーきっぷ】

波浮港の一番奥で営業している、「鵜飼商店」。

そこで売られている、揚げ物各種を食べてみよう。朝9時半から営業している働き者のお店で、僕らみたいに早朝に伊豆大島を訪れた人にとっては、とてもありがたい存在だ。

ちなみに、後になって気がついたのだが、元町港の近くに早朝からやっている飲食店があるらしい。そこで海鮮丼を食べられるということを、東京に戻ったあとに個人ブログで知った。御神火温泉の食事も満足したが、「せっかく島に来たんだから、海鮮を食べたい」という人はそういったお店を利用するのも良いと思う。

さて鵜飼商店だが、

コロッケ 80円
ハムカツ 100円
メンチカツ 110円
特大からあげ 350円
ロースカツ 350円
ヒレカツ 200円

(税込価格)

というメニュー構成だった。一個一個の値段が手頃なので、あれこれ頼んでみたい。

10:18
注文すると、お店の奥のフライヤーで揚げてくれる。揚げたてが手に入るのが素晴らしい。特に、寒い冬ならなおさらだ。

お支払いはPayPayで。

特大からあげ、350円。

確かに大きい。僕の握りこぶしよりも大きい。さすが、コロッケ4個以上の値段がする(350円)だけある。これは食べごたえがあって嬉しい。唐揚げ好きにとってはワクワクが止まらない重量と、見栄えだ。

しかし我が家にはもうひとり、唐揚げ好きがいた。

弊息子タケの大好物は「ソーセージ」「たい焼き」、そして「唐揚げ」で、唐揚げと知るや彼は親からこの塊肉を強奪し、いただきますも言わずに勝手に食べ始めてしまった。

彼の場合、「既成事実化を図る」ということをよくやる。下手にお行儀よく、「いただきます」なんて言っていたら「それだと食べきれないから半分にしなさい」とか、「お父さんお母さんの分がないでしょ?三等分にしましょう」などと言われてしまう。なので、好物の料理がくると、フライング喫食をはじめやがる。この唐揚げがまさにそう。

きれいな揚げ上がりのフライが続々と。袋の中からたくさんの大きなフライが出てくるのは、本当にうっとりするひとときだ。

しかし、写真を撮るのは良いのだが、これが一体なんのフライなのかがわからない。

これは・・・ハムカツだと思う。多分。100円でこのサイズは本当にすばらしい。

これはメンチカツだったか。

弊息子タケが唐揚げを掴んで手放そうとしないので、その間に大人二人はこれらの揚げ物をどんどん食べていく。せっかくなので、温かいうちに食べてしまいたい。お土産に持って帰るというのは、魅力半減だ。

あと、この鵜飼商店にはイートインスペースがない。軒先で食べるしかないので、とっとと食べてとっとと退却するのが望ましい。そうか、このお店の前にひさしがあるのは、揚げ物を食べる観光客への配慮なのか。

弊息子タケが延々とからあげを食べ続けるので、「わけてちょうだい」とお願いしたけど、手放そうとしない。しまいには泣き出してしまった。

唐揚げをよこせ、嫌だで大騒ぎがはじまる伊豆大島の朝。

10:43
僕らは、お昼近くまでこの波浮港界隈に滞在し、お昼ご飯を食べてから元町港、そして岡田港に退却する予定だ。

時間つぶしのための場所として見込んでいたのが、「hav cafe」というカフェだった。朝10時から営業しているカフェだという。

しかし、これまで波浮港の集落をひととおり歩いてきて、そんなカフェがあったような記憶がない。「あったっけ?」と夫婦で首をひねる。

営業している気配がない、ということは僕らが見落としたというより、営業をしていない可能性が高い。まいったなあ、と言いながら道を慎重に歩いてみると、hav cafeを発見した。

木枠のガラス引き戸の奥は白いカーテンが閉められていて、ここがカフェという気配すら感じさせない。しかし、よーく軒を見ると、確かにうっすらと「hav cafe」という文字が読み取れた。

ガラスに貼ってある張り紙を見ると、1月20日~23日は臨時休業だ、と書いてあった。ちょうど運悪く、臨時休業の日に訪れてしまったことになる。しまった。

hav cafeのすぐ近くに、もう一軒カフェがある。「モンマントル」というお店で、ここは青い壁・青い扉なのでとても目立つ。

こちらは11時から営業を開始するお店で、今日はしっかり営業予定らしい。電気が灯っている。

しかしまだ営業開始まであともう少し時間がある。この後の僕らには予定があるので、モンマントルはパスすることにした。

その数軒先には、「みなとずし」がある。こちらは12時から営業開始。

とても人気のお店らしく、予約がないと入れない場合もあるそうだ。予約を取ってお昼ご飯を食べようかと思ったが、12時からお昼ご飯を食べていて、14時半の岡田港の船に間に合うかどうかちょっと心配だ。

「島時間」と称してのんびりと過ごすほどの余裕がないのが、今回の伊豆大島旅だ。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 利島(以遠)タッチを目論んでたら大島ターンになっちゃったと。
    飛行機でのステータス修行風に言うとこんなとこですね。
    おととし全日空のプラチナ目指してた時は小松ー羽田ー那覇ターンとかやってたので
    交通機関は違いますが何となく懐かしく読んでます。
    那覇だとわりと何でもあるので、乗り継げる最終便まで4時間空いても何とかなるんですが
    大島8時間はちょっとキツそうですね。タケ君の興味と集中力が8時間続くよう、お祈りしときます(笑

    能登の地震当日は飛行機で八丈島タッチやってました。
    機窓からの景色は最高でしたが、足止めは余計でした…

  • ティータさん>
    元旦から修行ですか?お疲れ様です。正月の離島路線の値段はいかがでしたか?帰省が一段落して安いのか、それとも年末年始は高止まりなのか。

    気がついたら、いつのまにかANAの三宅島路線がなくなっていたんですね。知らなかったです。
    ということは、三宅島に飛行機で行くには、調布飛行場からしかないのか。

  • >おかでんさん
    いや、ステータス修行はさすがに卒業しました…羽田那覇一日2往復とかやれる体力もないですし懐が…(笑
    プラチナメッキも3月末で禿げます。
    コロナ明けで需要喚起しててPP大盤振る舞いしてた頃に旅行してたら「…あれ?あと新千歳那覇乗っちゃえばプラチナ(5万PP)行けるんじゃね?」って感じだったのでノリっで取っちゃっただけなので。
    面白かったですけどね。

    島路線の値段はちょっと覚えてませんが、だいたい羽田小松線と同じくらいか福沢さん一枚二枚くらい安かったかなぁ。

    八丈島線、国鉄の急行みたいな雰囲気で良かったです。
    行きの搭乗口も島流し(67番→48番乗継)食らって、whillも無いルートなので車椅子のお世話になりました。

    三宅島、噴火とか色々ありましたもんね。もし今も残ってればDHC-8-Q400(通称ボンちゃん)が飛んでて
    そろそろATR42に世代交代ってなってるんでしょうか。乗ってみたかったなぁ…

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