
11:37
たい焼きを食べたあと、ちょっと集落を歩いてお昼ご飯の目星をつけていたお店に向かう。
らぁ麺よりみち 伊豆大島。
伊豆大島のお昼ご飯なのだから、「地魚定食」といったものが食べられればよかった。でもこのあたりにそういう料理を出すお店はない。そのため、ラーメンがお昼ご飯になった。
敷地の入口にはゴジラ像が立っていて、「辛ゴジ怪獣ラーメン」という看板が掲げられていた。
よく見ると、ゴジラは器用に丼と箸を手に取っている。

店内の張り紙。
お客さまへのお願い
出来るだけ多くのお客様がスムーズにご利用できる様にご配慮をお願い致します
この周辺は飲食店が少ないです
お食事難民が発生しないようにご協力をお願い申し上げます。
だそうだ。お食事難民が出る可能性がある、と警告している。それくらい、このお店は貴重だ。
確かに、波浮港にある寿司屋とカフェ2軒しか、この界隈でご飯を食べられるところがない。
僕らが入店したときは空席がまだあったが、食べ終わってお店を出る頃には満席となり、駐車場も車でいっぱいになった。観光シーズンではないこの時期だけど、地元民も訪れるのですぐにいっぱいになるらしい。

12月度ランキングによると、1位が島海苔貝塩味、2位が大島の油そば、3位が背脂生姜ラーメンなんだそうだ。

タケは居眠りをはじめてしまった。お昼寝をあわせて1日12時間以上寝ないと本調子ではない年齢なので、今回の旅は当然疲れる。彼にとっては船に乗れて楽しい旅である一方、眠たい旅だったはずだ。
おかげで、我々の食事中はずっと寝続け、彼はお昼ご飯を食べ損なった。

写真奥が島海苔ラーメン塩味1,200円。手前が背脂生姜ラーメン1,150円。
両方とも、上に島海苔がどさっと乗せてあって素敵なビジュアル。
一口食べてみて驚いた。あっ、これはうまい!
住宅地の中とはいえ、観光客が多く訪れる土地。そんなラーメン屋さんなので味はそこそこだと思っていた。しかし、ここのラーメンは心底うまかった。「思ったよりうまい」んじゃなくて、「とてもうまい」だった。
背脂がしっかりトッピングされていて旨さを包みこんでいるなか、生のすりおろし生姜が華やかに香ってくる。寒い雨の中を歩いてきたこともあって、これは大変なごちそうだ。こんなラーメンが近所にあったら通いたい、そんなお店だ。
背脂生姜ラーメンを食べたあと、島海苔ラーメン塩味を食べると、あっさりした風味なのでやや物足りなく感じてしまう。夫婦二人共、「背脂生姜ラーメンはうまい」とずっと言い続けていた。
背脂生姜ラーメンは冬季限定なのだそうだ。通年販売でもいいのに、と思う。

肉汁大爆発餃子、というメニューがあったので頼んでみた。
弊息子タケが餃子好きなので、彼のために頼んだものだったが、タケは起きてこなかったので夫婦だけで食べた。
焼き小籠包のような餃子。名前の通り中から肉汁が出てくるので、食べるときは慎重に。

食後、「らぁめん寄り道」からほど近いところにバス停があるものの、バス通りである大島一周道路を少々歩くことにした。波浮港を見下ろす見晴台に行きたかったからだ。バス停で2停留所ほど。
雨なのは残念だけど、歩いてみるといろいろ発見があって楽しい。車でビューンと高速移動するのと違って、いろいろこの土地の雰囲気が伝わってくるからだ。土地の形や建物の構造など、いちいち面白い。
道路沿いにあった、不思議な形の建物。アパートっぽいけど、それにしては階段が不思議だ。
2階に通じる階段が4つもある、というのはちょっと見たことがない。なんだこれは?
隣にパチンコ屋があったので、パチンコ屋の従業員寮だろうか?とこのときは夫婦で話をしていたのだが、あとで調べてみたらここは「Hotel Kailani」の部屋だった。

12:19
波浮の見晴台に到着。
正面に、波浮港の集落と、その崖上にたい焼きを食べた店やラーメン屋があった高台がある。
Googleマップの航空写真で波浮港を見ると、沈没船のようなものが湾内にあるのが見える(2024年1月時点)。
↑この縮小画像では沈没船は写っていないが、Googleマップのサイトに行って地図を見れば写っているのを見ることができる。
実際にここに沈没船があるのかというとそんなことはなく、過去の歴史でもそんな事実はない。衛星写真を合成する際にできた残像のようなものらしい。

12:22
元町港行きのバスを待つ。ベンチも、雨をしのげる屋根もないので立って待つしかない。
この時間のバスは、
元町港出帆の日は12:14、岡田港出帆の日は12:24発。
この前の便が11:24、この後が13:04。
あと2分でバスが到着だ。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (10件)
利島(以遠)タッチを目論んでたら大島ターンになっちゃったと。
飛行機でのステータス修行風に言うとこんなとこですね。
おととし全日空のプラチナ目指してた時は小松ー羽田ー那覇ターンとかやってたので
交通機関は違いますが何となく懐かしく読んでます。
那覇だとわりと何でもあるので、乗り継げる最終便まで4時間空いても何とかなるんですが
大島8時間はちょっとキツそうですね。タケ君の興味と集中力が8時間続くよう、お祈りしときます(笑
能登の地震当日は飛行機で八丈島タッチやってました。
機窓からの景色は最高でしたが、足止めは余計でした…
ティータさん>
元旦から修行ですか?お疲れ様です。正月の離島路線の値段はいかがでしたか?帰省が一段落して安いのか、それとも年末年始は高止まりなのか。
気がついたら、いつのまにかANAの三宅島路線がなくなっていたんですね。知らなかったです。
ということは、三宅島に飛行機で行くには、調布飛行場からしかないのか。
>おかでんさん
いや、ステータス修行はさすがに卒業しました…羽田那覇一日2往復とかやれる体力もないですし懐が…(笑
プラチナメッキも3月末で禿げます。
コロナ明けで需要喚起しててPP大盤振る舞いしてた頃に旅行してたら「…あれ?あと新千歳那覇乗っちゃえばプラチナ(5万PP)行けるんじゃね?」って感じだったのでノリっで取っちゃっただけなので。
面白かったですけどね。
島路線の値段はちょっと覚えてませんが、だいたい羽田小松線と同じくらいか福沢さん一枚二枚くらい安かったかなぁ。
八丈島線、国鉄の急行みたいな雰囲気で良かったです。
行きの搭乗口も島流し(67番→48番乗継)食らって、whillも無いルートなので車椅子のお世話になりました。
三宅島、噴火とか色々ありましたもんね。もし今も残ってればDHC-8-Q400(通称ボンちゃん)が飛んでて
そろそろATR42に世代交代ってなってるんでしょうか。乗ってみたかったなぁ…
ティータさん>
67番から48番というのはきつい!端から端ですね。
本日ミステリーツアーに参加 神津島でした 30分の港に降りると 海カメが湾内に居て出港すると イルカが舟の後を追って来て 行きは 罰ゲームだと思いましたが 結果オーライでした
Kさん>
いいですねー、神津島!本当に神津島を引き当てる人がいるのか!
というか、今もミステリーツアーをやってたんですね。知らなかったです。
一生の思い出になったのでは?素晴らしい体験でしたね!
行き先は決まってるんですが、船で往復するだけのツアーは
オレンジフェリーでもやってましたね。
でも確か、神戸発がド深夜なのでなかなかハードルが高そうでしたが…。
確か折返しの間も下船はなしだったような(ひょっとしたら事前申告でOKとかだったかも)
昼間の瀬戸内海が楽しめる、というのが売り文句だった気がします。
ティータさん>
もはや全国各地のホテルが軒並みインバウンド&人手不足&物価高&ダイナミックプライシングのせいで値段が高すぎる。
もうこうなったら、フェリーでのんびり旅をする、というのが一番安くて楽ちんかもしれない。ミステリーツアー的なことにしなくても、まだまだ集客できそうな気がする。
先日なんて、宮崎県にある日本百名山に東京から日帰りですよ。ホテルなんかが高すぎて、泊まるのが躊躇しちゃったから。特に熊本空港近辺だと、TSMC誘致の関係でかホテル高いっすねー。
>おかでんさん
宮崎の山へ日帰り?!…お、お疲れさまでした(^^;;;;
ティータさん>
ジェットスター朝7時15分成田発、というのは相当キツかったです。LCCなので保安検査場通過時間が厳しいし。
そのくせ、成田空港に着いてみると「機材手配遅れで出発は30分遅れ」と言われ、「やべえ、現地での登山時間が30分減ってしまった。山に登れるだろうか?」と別の意味でキツかったです。