東京の沖にある離島、それが「伊豆諸島」だ。本州側から伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島と有人島が連なっている。
これらの島に、船でのアクセスを提供しているのが「東海汽船」だ。東京の竹芝桟橋のほか、横浜、館山、横浜、久里浜、熱海、伊東、下田といった関東各県の港から伊豆諸島に向かう大型客船と高速船を運行している。
今回、その東海汽船が期間限定で「ミステリーきっぷ」を発売するという情報を耳にした。
その名の通り、どこに行くかは当日にならないとわからない、という企画だ。一般的には「ミステリーツアー」という言い方をすると思う。
ミステリーツアーは飛行機会社が開催している印象がある。「行き先未定」のかわりに格安でチケットを売りさばき、当日の空席状況に応じて「はい、貴方は◯◯行きの飛行機」「貴方は△△行きの飛行機」と客を割り振る。このことで、空席の平準化を図ることができるわけだ。不人気路線にも乗客を乗せることができるので、航空会社としてはありがたい。
そして、そんな不人気路線に割り当てられた客は、「参ったなぁ、行って何をしようかなぁ」と苦笑しながらも滞在中の計画を慌てて立てることになる。マゾ気質な人向けの企画だ。でも、情報過多のこのご時世、予定調和ではない旅というのはむしろ楽しい。行き先が予め決まっている旅の場合、webやガイド本を熟読してタイパ・コスパの良い旅を計画してしまいがちだから。
さて、今回の東海汽船のミステリーきっぷだが、東京・竹芝桟橋を22:00に出港する「さるびあ丸」に乗船するというのは全ての客が同一条件だ。なので、一般的なミステリーツアーとはそもそも違う。ただし、ミステリーきっぷを買った客は下船する島が指定できず、当日窓口で搭乗券を発券してもらった際に初めて行き先を知ることになる。
「さるびあ丸」は、伊豆諸島のうち本州に近いほう、伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島を順に寄港し、また竹芝桟橋に戻ってくる航路を担っている。
ミステリーきっぷで「伊豆大島行き」を引き当てた人は早々に下船することになるし、「神津島行き」を引き当てた人は、もっとも長い時間を「さるびあ丸」で過ごすことになる。
純粋に乗船代金をおトクにしたい、と考えるなら、神津島行きのチケットが割り当てられたほうがいい。
ただし、この「ミステリーきっぷ」は現地泊ではなく、日帰りの往復チケットになっているのが曲者だ。「さるびあ丸」は各島に寄港しながら神津島にたどり着き、その後間髪をいれずに竹芝桟橋に向けて出発する。もし神津島行きのチケットを手に入れた人は、神津島滞在は30分しかない。下船と乗船に要する時間を踏まえると、実質20分程度しか地面を踏むことはできないだろう。これを罰ゲームと捉えるか、それとも「美味しい展開」と捉えるか、または長時間船に乗ることができてどうもありがとう、と考えるかは人それぞれだ。
一方、伊豆諸島でもっとも本州寄りにある伊豆大島の場合、島の滞在時間は8時間半もある。しかし、冬の朝6時に島に到着するので、これはこれで何をしてすごせば良いのか、途方に暮れる。中途半端に時間があるので、「ダラッと海を見て過ごす」には長すぎる。なので、急きょ時間の使い道をあれこれ考えなければならない。
(↑東海汽船webサイトに掲載された、「ミステリーきっぷ」におけるさるびあ丸の時刻表)
このチケットを買った人は、全員東京(または横浜)から乗って一人1席を占有するんだ。だったら、「下船する島はご自由にお選びできます」にしたっていいはずだ。その時の客の気分に応じて、好きに下船させてくれ。でも、それだったら「ミステリー」でもなんでもないのだけれど。
2024年冬のおかでん家は、そろそろ3歳になろうとしている弊息子タケにどういう知恵と経験を与えるか、が日頃の課題となっている。
タケは鉄道、車といった乗り物が大好きで、保育園でも自宅リビングでもお風呂の中でも、乗り物のオモチャを転がしている。しかし、彼にとって唯一扱いが悪いオモチャがお風呂に浮かべる船で、ほとんど彼が手に取ることはない。
おそらく、実物を見たことがないし、乗ったことがないので親近感を覚えないのだろう。車のように車輪で転がることをしないし、飛行機のように空中をビュンビュン飛ばす自由さもなく、地味な存在だからだろう。
そんな彼を観察しながら、船に乗る機会を用意できたら・・・と僕は思っていたのだが、今回の「ミステリーきっぷ」がちょうどその思惑に合致した。
伊豆諸島なら、その気になればいつでも行ける場所だ。でもどの島に行く?行って何をする?と計画を立てるとなると、俄然面倒になってくる。
しかも、離島旅行というのは地味にお金がかかる、贅沢な趣味だ。「お金がかかるなぁ」「無理して行くことはないかなぁ」とネガティブに考えだしたら、いつまで経っても行けないのが、島の旅だ。
その点、「ミステリーきっぷ」はすべてを解決してくれた。「どこに行くかはわかりません」「当日にならないと行き先がわからないので、現地で何かしようと予め考えておくのは無駄です」「運賃は安いです」となれば、僕が躊躇する理由はもう何もない。よし、行こうじゃないか。
きっぷは、2等客室と1等客室の2種類があった。2等だと往復5,000円、1等だと7,000円(いずれも税込価格)。
2等にしろ1等にしろ広間での雑魚寝スタイルなのだが、微妙にスペックが異なっている。
https://www.tokaikisen.co.jp/ourship/sandaime-saruvia-room/
どちらが良いのだろうか?もちろん安いに越したことはないのだが、今回は2歳児を帯同しているので注意が必要だ。周りのお客さんに迷惑をかけてはいけないし、弊息子タケ自身の負担になるのも避けたい。まだ1日12時間以上の睡眠を必要とする幼児を旅行に連れていく場合、睡眠不足が一番の心配ごとだ。
結局、割高になるけれど、1等室を確保することにした。2等は毛布を被ってカーペットに直寝するのに対し、1等だとマットレスと枕が用意されていたからだ。タケに睡眠の質を担保するのは大事だ。
このミステリーきっぷはオンライン予約ができないので、コールセンターに電話して予約をした。ネット上で話題になっている企画なので、すぐに完売するかと思っていたが、あっけなく予約が完了した。さすがに1月の伊豆諸島は閑散期なので、空席が多いのだろう。だからこそミステリーきっぷという企画が成立する。
2024年01月20日(土) 1日目
20:53
JR浜松町駅から海に向かって10分ほど歩いた先に、竹芝がある。
歩きながら、「今回の旅では、どの島に行くのが良いだろうか?」と夫婦で話をする。
旅行の最大の山場は、まさにこの時間だ。宝くじを買ってから、当選発表までの間「1億円があったら何をする?」とあれこれ妄想するのと一緒だ。
しかし、残念ながら今の僕にはそんなワクワクする余裕はなかった。小さい子どもがいると、どうしても子どもの対応に気を取られてしまい、じっくりと考える余裕がないからだ。あと、一人称目線で旅行を楽しむことは当然できないので、子どもにとって何が楽しいのかという目線、そして子どもに負担がかからないようにという保護者目線で旅行を俯瞰しないあといけない。
そんなわけで、あと僅かな時間の間、最大限ワクワクしようと自分を奮い立たせる。
「利島が一番いいかなぁ」
僕は伊豆諸島の一覧を見て、言う。
利島は伊豆大島の次に位置する島で、ほとんど平地がない人口300人ちょっとの小さな島だ。トンガリ屋根のように山がそびえる島のシルエットは美しいが、椿の栽培を主ななりわいとしている土地なので、観光資源は少ない。
https://www.tokaikisen.co.jp/island/toshima/
死ぬまでに伊豆諸島全部に上陸したい、と願っている僕にとって、利島もその例外ではない。この島を訪れるならば、せっかくだからのんびりとした時間を満喫したい。しかし、子どもにとって、「のんびり過ごす」という大人ならではの贅沢は許してもらえない。だから、我が家にとってはなかなか行き先として選択しづらい場所だ。
今回、偶然というよそおいで利島行きが決まれば、それはそれでラッキーだと思った。
僕の第二希望は、式根島だ。
https://www.tokaikisen.co.jp/island/shikinejima/
島の何か所かに天然の温泉が湧き出ていて、海を眺めながら露天風呂を楽しむことができる。「露天風呂」というより「野天風呂」と呼ぶのにふさわしく、混浴なので水着着用が必須となる。
式根島だと、現地滞在時間は2時間20分。絶妙に時間が足りないので、お風呂を満喫して帰るにはむしろちょうどいい。
今回、この式根島に行く可能性も考慮し、家族揃って水着を持参している。
第三希望は神津島だ。いっそのこと、この伊豆諸島路線を通しで乗船し、「現地滞在はわずか30分でした」というのを体験してみたい。そして、神津島に行く道中、あちこちの島の港に寄港するのをデッキで見ることができるのは貴重な体験だ。
逆にもっともご遠慮申し上げたいのが、伊豆大島だった。滞在時間8時間半。もっとも島を満喫できる、伊豆諸島で一番本州に近い島だ。ただし、急に伊豆大島行きを告げられても、その8時間半を有効活用するのはちょっと難しい。だから僕はこの島に対しては尻込みしていた。
レンタカーを借りることができるなら、朝6時の到着と同時にあちこち動き回ることができる。僕は一度伊豆大島を訪れたことがあるので、地の利はある。
しかし、前日夜になって行き先がわかっても、今更レンタカーの手配はできない。そして、幼児がいる僕らだと、レンタサイクルやレンタバイクを利用することはできない。つまり、島内を走っている路線バスに頼らざるをえない。
この路線バスがどういう経路で運行され、どんな頻度で運行されているのかを調べ、どこで何をやるのか決めないといけない。まるでパズルのように。とても面倒だ。
ゆっくりしたいなぁ、と常日頃思っている僕にとって、こういう「行く場所と、バスの時刻と、船の時刻をパズルのように組み合わせる」行為は苦痛だ。しかも、船に乗って、翌朝の到着までに考えをまとめていないといけないのでせわしない。できれば伊豆大島は避けたい。
竹芝客船ターミナルに到着。
久しぶりだ。数年前、納涼船を利用するために乗ったとき以来だ。
↑は2016年の納涼船を記事にしたもの。このほか、2019年にも納涼船に乗っている。
その頃とがらっと変わったのが、ソフトバンクの本社がこの近くにできていかついビル群がニョキニョキ建ったことと、出港前の食材調達場所の選択肢が増えたことだ。
明日の天気予報は雨。どれくらい本降りになるか不明だけど、雨の中どこで何をして過ごすのか難しい。屋内でゆっくり過ごす場所なんて、基本的に島にはあまりない。あったとしても、屋内でゆっくりしてしまったらせっかく離島にのに実家が乏しくなってしまう。できるだけ屋外にいたいのだが、さてどうなるだろうか。
本日の運行状況がディスプレイで表示されていたので見てみたら、さるびあ丸は予定通り22時出港で、条件付き就航とはなっていなかった。
太平洋の中にポツンとある島々なので、港はかなり強引に作られている。なにせ、水深が深い大海原で、ドカーンと火山が噴火してできた山の頂上が島だ。島の周囲が断崖絶壁になるのは当然の摂理だ。
そしてそんな島に港を作ると、ザブーンザブーンと波が押し寄せるわけで、天気が悪いと船が接岸できなくなる。
「条件付き就航」というのは、「一応、島を目指します。でも、現地の海の状況を踏まえ、ダメそうならば接岸は諦めて次の島を目指します」というものだ。伊豆大島は島の北部に岡田港、西部に元町港という2つの港を構えており、少しでも風雨の影響が少ない港を利用することで就航率を上げている。一方で、それ以外の島々は島に1つしか港がなく、天気が悪いとスルーされる可能性がある。
目的の島に着岸できなかった場合、いったんはその島を通過するしかない。で、神津島まで行って東京を目指す復路で、もう一度目的の島を狙うことになる。それでも接岸できなければ、竹芝に戻ってくることになる。丸一日の船旅で、おしまい。
そんなわけで、島民の方々は大変だ。
これまで「ミステリーきっぷ」を買って伊豆諸島行きを果たした人たちの情報によると、どうやら東海汽船は条件付きとなっている島を行き先指定することはないようだ、ということだった。そして、伊豆大島行きを命ぜられるパターンが多いらしい。
今回はどうなることか?
20:59
東海汽船の窓口に向かう。
周辺は、ミステリーきっぷが目当てと思しき人、島民と思しき人、その他一般的な観光客とが入り混じっている。ミステリーきっぷの人は、基本的に軽装だ。
窓口で受付をし、プリンタからチケットが出てくる様子を眺めていて、さっそく僕は渋い顔になった。遠目でも、乗船券に「大島」という文字がはっきりと識別できたからだ。それ、僕が一番遠慮したかった行き先だ。
しかも窓口のおじさんは、「ミステリーきっぷですね?おめでとうございます!行き先は伊豆大島になりました!」などとリップサービスをするでもなく、決まった行き先さえ僕に告げずにそのまま伊豆大島での注意事項を説明しはじめた。
あれれ、どうやら伊豆大島行きが当たり前かのような態度だ。どうやら、東海汽船は今日も大半の人を伊豆大島送りにしたな。うーん、僕にとってはちょっと残念だ。大島は大島で素晴らしい場所なので、宿やレンタカーをしっかりと調整したうえで訪れたい場所なのに。
さるびあ丸は朝6時に伊豆大島の岡田港に到着すること、港には御神火温泉、大島温泉ホテル、波浮港、大島公園行きの臨時バスが来ているのでそれに乗ると良いことを教えられた。
気を取り直して、伊豆大島行きのチケットを手に家族で記念撮影。
ちなみに2歳児の乗船料は無料となる。1等室の場合、子どもの寝具はもちろん用意されていないので、家族のものをシェアすることになる。
弊息子タケは、新幹線が描かれたセーターを着ている。これから船に乗るのに。彼は服に対する執着がとてもつよく、気に入った柄の服やズボンを延々と着続ける。このため、写真に写っている彼はいつも同じ服で代わり映えがしない。
さるびあ丸の模型。
タケはこの模型を見て、ようやく今日これから何が行われるのかをだんだんと理解してきたようだ。じっと模型を観察していた。
以前、納涼船として僕が乗ったさるびあ丸と形が違う。2020年に新しい船に切り替わったのだそうだ。今日、僕らが乗船するさるびあ丸は三代目になる。
船体に青くて四角い模様が描かれている。いしが「まるで東京オリンピックのロゴみたい」と言ったが、調べてみたらこの模様をデザインしたのはまさに東京オリンピックの市松模様ロゴをデザインした人だった。
おや。ちょっとおもしろい告知を見つけた。
よくある無料Wi-Fiのアクスポイント紹介ポスターだと思ったが、東京都による実証実験で、船内でも使えるWi-Fiなのだという。今更何を実証実験するのかと思ったら、「低軌道衛生を利用した」と書かれており、これが実証実験の対象なのだろう。
低軌道衛星。要するに、イーロン・マスクがやっているStarlinkだ。Starlinkは、今年正月に発生した能登地震でも活躍しているようだが、外洋を航行する船でも使えるのだから強い。しかし、重要なインフラをイーロン・マスク個人の一存で左右できてしまうのだから、怖いといえば怖い。
おそらくStarlinkがうまく使えるのは実証実験ですぐに確認できるだろう。しかし、イーロン・マスクが今後気が変わったりしないかどうか、というそっちのほうはなんの保証もない。
本当なら、国産で衛生をバンバン打ち上げて和製Starlinkを構築したほうが良いのだけど、今さらスペースX社の資金力と突破力に追いつくことは無理だ。
さっそくこの実証実験を試してみようと、船の中で布団に横になりながらネットサーフィンしてみたがうまくいかなかった。全然このSSIDをキャッチしなかったからだが、あとでよくこのポスターを見てみると、食堂内および案内所付近でしか電波がとんでいないことが判明した。なんだ、客室では使えなかったのか。
宇宙から電波が飛んでくるのに、船内のWi-Fiルータと自分のスマホとの間が全然繋がらなかったというのは不思議な逆転現象だ。
さるびあ丸の就航日を伝えるカレンダー。木曜日を運休していることが多いようだ。
毎週木曜日が休みなのかと思ったが、そういうわけでもない。なんでこんなムラがあるのだろう?とカレンダーをよく見たら、年末年始は人の往来が多いので木曜休みを返上しているし、2月は伊豆大島で椿まつりがある時期なので稼ぎ時、ということなのだろう。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (4件)
利島(以遠)タッチを目論んでたら大島ターンになっちゃったと。
飛行機でのステータス修行風に言うとこんなとこですね。
おととし全日空のプラチナ目指してた時は小松ー羽田ー那覇ターンとかやってたので
交通機関は違いますが何となく懐かしく読んでます。
那覇だとわりと何でもあるので、乗り継げる最終便まで4時間空いても何とかなるんですが
大島8時間はちょっとキツそうですね。タケ君の興味と集中力が8時間続くよう、お祈りしときます(笑
能登の地震当日は飛行機で八丈島タッチやってました。
機窓からの景色は最高でしたが、足止めは余計でした…
ティータさん>
元旦から修行ですか?お疲れ様です。正月の離島路線の値段はいかがでしたか?帰省が一段落して安いのか、それとも年末年始は高止まりなのか。
気がついたら、いつのまにかANAの三宅島路線がなくなっていたんですね。知らなかったです。
ということは、三宅島に飛行機で行くには、調布飛行場からしかないのか。
>おかでんさん
いや、ステータス修行はさすがに卒業しました…羽田那覇一日2往復とかやれる体力もないですし懐が…(笑
プラチナメッキも3月末で禿げます。
コロナ明けで需要喚起しててPP大盤振る舞いしてた頃に旅行してたら「…あれ?あと新千歳那覇乗っちゃえばプラチナ(5万PP)行けるんじゃね?」って感じだったのでノリっで取っちゃっただけなので。
面白かったですけどね。
島路線の値段はちょっと覚えてませんが、だいたい羽田小松線と同じくらいか福沢さん一枚二枚くらい安かったかなぁ。
八丈島線、国鉄の急行みたいな雰囲気で良かったです。
行きの搭乗口も島流し(67番→48番乗継)食らって、whillも無いルートなので車椅子のお世話になりました。
三宅島、噴火とか色々ありましたもんね。もし今も残ってればDHC-8-Q400(通称ボンちゃん)が飛んでて
そろそろATR42に世代交代ってなってるんでしょうか。乗ってみたかったなぁ…
ティータさん>
67番から48番というのはきつい!端から端ですね。