食べ物に関して日々考えていること、でき事、お店訪問記など。
食べ物に関する話題であっても、掘り下げてあれこれ試行錯誤したりする長編は「胃袋至上主義宣言」に掲載。こちらのコーナーでは、単発で食べ物の話題をライトに取り扱う短編集となる。
-
食い地獄の狭間にて
蒸しそば、焼きそば
カップ焼きそばのお湯を捨てながら、ふと思った。「これって、『焼き』そばじゃないよな」と。敢えて言うなら、蒸しそばだ。いや、煮そばというべきか。結局、普通のラーメンと違うのは汁が無いこと、ソースがかけられていること。ただ、それだけ。何一つ... -
食い地獄の狭間にて
白銀のゲレンデを食い尽くせ
先日、越後湯沢の岩原スキー場に行って来たのだけど、ありゃ奇妙な光景だったな。ゲレンデの中腹にあるレストランが、軒並み「ランチバイキング」とか「食べ放題980円」とか、看板を出しているのだから。のぞいてみると、確かに大繁盛している。 しかし、... -
食い地獄の狭間にて
七味か八味か知らないが
七味唐辛子は謎の調味料だ。この世の中で、「七味」が一体何なのか即答できる人はどれだけいるだろうか?あまりいないはずだ。 この話題を食事の時に出すと、大抵の人はうぐっと回答に詰まり、あわてて七味の瓶に手を伸ばす。ダメダメ、瓶には内容物につい... -
食い地獄の狭間にて
短絡的発想≒辛さ
スーパーのレジ脇に置いてあった、新製品らしきもの。その名も「Oh!Hot.」。辛いものが大好きな僕は、このかわいらしい瓶に入った小悪魔を衝動買いしてしまった。 フタにはfragrant red pepper(香りの良い赤唐辛子)と書いてある。中身は、ペースト状になっ... -
食い地獄の狭間にて
フン転がしだっていいじゃない
アメリカに一週間滞在し、その食事のまずさに痛く感動してしまったおかでんである。って事で、このコーナーのネタになるような内容をたっぷりと仕入れてきたんだけどあえて公表はやめておこう。いずれ、まとめて掲載しようと思う。 まあ、それにしても食文... -
食い地獄の狭間にて
これだから観光地ってやつは
旅行先で、帰りの電車の時間待ちをしていたら、「新そば」というのぼりがこちらに向かっておいでおいでをしていた。こちらも、そのお誘いに「うんうん行く行く」と呼応し、そのまま店にバキュームされてしまった。 お会計。名物「ちたけそば」1,200円也。... -
食い地獄の狭間にて
「畑の肉」って何ぞや
「畑の肉」なる食べ物を食べた。 この写真の右側が「畑の肉」。(ちなみに左側はザーサイ。間違えないように。) 見た目はほとんど牛肉の大和煮。で、味も大和煮の味だ。缶詰でこういうの、あるよなあ・・・ってヤツ。まあ、甘辛く煮付けてあるので、牛肉の... -
食い地獄の狭間にて
グルメが良貨を駆逐する
吉備団子を与えた事によって、犬・猿・キジを味方につけた桃太郎。彼らの活躍で鬼退治に成功した。ここで情けないのは、吉備団子以上の美味と快楽を提示し犬たちを誘惑できなかった鬼のふがいなさだ。 なんで吉備団子ごときで忠誠を誓った犬畜生に太刀打ち... -
食い地獄の狭間にて
昼下がり、牛タン妻の色情誘惑
牛タンの薫製を手に入れた。一本、まるごとのヤツだ。でかすぎる。子供の二の腕くらいの太さはあった。こんな立派な舌をもっていながら、牛ってのは毎日干し草くらいしか食べさせてもらえないのだから、つくづく不運な生き物だ。 しかし・・・こんなごっつ... -
食い地獄の狭間にて
洋式便所がもたらしたもの
コンパの学生たち。お願いだから、トイレでくたばるのはやめてくれ。 考えると、昔はよかった。落とし便所だったからだ。トイレでちょっと気を許すと、ヒトとしての尊厳を一生取り戻せないような惨事が発生する。これじゃ、いくら酔っていてもトイレでは気... -
食い地獄の狭間にて
漢(おとこ)の世界
「立ち食いうどん」はなぜ「立ち食い」なのだろう。「食う」という言葉ってのは、ニホンゴにおいてあんまりきれいな言葉じゃない。田園調布のお嬢様が「昨日立ち食いうどんを頂戴しましてよ、ほほほ」なんて言うことはとても想像できない。そうか、だから... -
食い地獄の狭間にて
お客様満足の果てに
白木屋の話の続き。店員がオーダーを聞くとき、必ず跪いて「お客様と同じ目線の高さ」になっていたのには笑えた。まるで銀座やら赤坂やらにあるお店みたいだ。思わず「いい雰囲気だねえ、もう30分延長しようか」なんて言ってやろうかと思ったけど、まあ理...