伊豆大島討伐

手ぬぐい

椿園から脱出すると、しぶちょおが

「ちょっっと待って。お土産買うわ」

と言って売店に立ち寄った。手ぬぐいが目にとまったらしい。一昨日に続いて、ここでもひびさん用手ぬぐい購入。消耗品とはいえ、結構買ったな。でもかさばらないのが手ぬぐいのメリット。ガイジンさんのお土産にてぬぐいは喜ばれると聞いたことがあるが、なるほど納得だ。でもひびさんはガイジンではないけど。

それにしてもげに恐ろしきは椿よ。椿がプリントされていれば、なんでもかんでも伊豆大島土産として通用してしまう。圧倒的インパクト。

せっかくだから、対岸の伊豆半島もワサビをロゴにした商売を展開すればいいのに。「I [わさび] 伊豆半島」なんていうTシャツ作ったり。でも色合いが地味だから駄目か。やはり椿は、赤くて、黄色くて目立つからこそ商品価値がある。

明日葉アイスクリーム最中

なんでも成立しちゃう、という点においては、明日葉というのもなんでもありあり。しぶちょおが手ぬぐいと一緒に何か買っていると思ったら、明日葉アイスクリーム最中を食べていた。なるほど、中は抹茶アイスを彷彿とさせる緑。

味はというと、さすがに明日葉を全面に押し出すと罰ゲーム的なアイスになるので、そこはぼかしてある。むしろ、明日葉の余韻が感じられないくらいだ。明日葉を食わず嫌いしている方はこのアイスが入門編。

動物園があった

この大島公園は椿園の他に、動物園があるという。

「動物園ねぇ・・・」

何も伊豆大島に来て、動物を見たいわけじゃない。失礼ながら、それほど見応えがある動物がいるわけじゃなかろうし、そもそも僕らには時間がなさ過ぎる。

「動物園ねぇ・・・」
「まあ、とりあえず覗く程度には・・・」

なんて言いながら、なんやかんやで動物園に向かう。スタンプラリーが大好きな人間であるわれわれにとって、「目の前にあるアトラクション」をスルーするのはなんとも気持ち悪く、後味が悪いのだった。この後のタイムスケジュールが相当押せ押せになっているけど、とりあえず行っておかないと。

まあ、どうせ小さな動物園なんだろうと思って行ってみたら、これが予想以上にでかい。「え?無料だよな?」

と、頑丈な回転ドアで敷地内に入った直後に疑ったほどだ。やあ、うれしいようなうれしくないような誤算だぞこれ。

動物1

動物2

動物3

動物4

どうぶつさんがいっぱい。

施設は斜面に沿って作られているため、檻や動物が放されている広場は立体的な構造になっている。橋がかかっていたり、スロープを上ったり。現在まだまだ鋭意造成中であり、一体どこにこんな金があるんだと目を疑う動物園。

「これが無料ってどういうことだ」
「東京都の離島新興費がこういう形になっているのかねえ」

伊豆大島の公共事業=動物園建設??ホントか、それ。

まったくもって不思議なのだが、でもよく考えたら、椿の花が散ってしまったらこの島は大いなる観光資源が消滅するのだった。夏になればマリンレジャーで客はくるが、春と秋がしんどい。ならば通期で客を呼べる何かを、と考えた結果、動物園になったのかもしれない。

「昨日行ったリス園、有料だったよな?それと比べてここの無料はなんとお得なことか」

まったくだ。

レッサーパンダ

わーいレッサーパンダもいるよー

最初、「あれっ、アライグマが木によじ登っている」と思ったのは内緒。

「いや待て、アライグマが金色なわけはない・・・・キンシコウ?」と自分で訂正しておきながらますます間違った方向に認識をスライドさせたのはもっと内緒。

レッサーパンダは希少動物のはずだが、こんなところで飼育されていたとは意外。

愛くるしい顔付きなので、しばらくレッサー君とにらみ合い。

ゾウガメ

ゾウガメの踏みあい

ゾウガメがたくさんいるよー

なんでお互い密集しあっているのか謎すぎる。あまりに狭いので、隣にいるやつに足が乗っかってしまっているし。この一匹だけがお茶目なのかと思ったら、あちこちで同じように「お隣さんに体半分乗り上げてます」とか「後ろ足二本がお隣さんの上に。逆立ちに近い状態」とか。むしろその方が姿勢としては辛かろうと思うが、カメはすました顔をしてる。

さすが一万年生きると言われる生き物だけあるわ。

おしどり1

おしどり2

おしどり発見。

この動物園、鳥類もなかなか充実しているのだった。手広いなあ。

おしどりを間近で観察するのははじめてなのだが、雄がなんともカラフルなことよ。図鑑で見た時、「これは何かの印刷ミスだろう」と真剣に思った体の色が、今まさに目の前に。クジャクじゃあるまいし、なんなのこの派手さは。

一方雌はというと地味すぎる。結局、「雌に気に入られたい雄が必死に頑張って頑張って頑張りまくった結果、こういう色になっちゃいました」ということだ。だから、安易に「わーカラフルだねー」とは愛でられない。その背後にある涙ぐましい雄の努力を考えると、涙腺がゆるむ。

それにしても本当におしどり夫婦だ。つがいは常に一緒に行動していた。ちょっとくやしくなって、いじわるしてやりたくなったが、待て待て、なんでお前は鳥に対して嫉妬してる?

動物園で予想外の時間を食ってしまい、やや焦りながら大島公園を後にする。

あわよくば三原山温泉ホテルで露天風呂に再挑戦、を考えていたが、こりゃもうタイムアウト。お昼ご飯を食べなくちゃいけないし、火山博物館にも行かなくちゃいけない。あと、時間があれば元町であしたばコロッケ、あしたばメンチ、椿油で揚げたせんべいなどをお土産で買いたいところだし・・・。

島一周道路を北上したところにある、「泉津の椿トンネル」。

泉津の椿トンネル

椿の大木が道路脇に生えていて、トンネル状になっているというもの。椿の木、でけぇなあ。もっと庭に生えているような小ぶりな木かと思ってた。

樹齢600年の古木もあった。600年経ってもまだ花を咲かせるのだから、植物の寿命というのはよくわからん。

元町港

お昼ご飯に何を食べるか決めていなかったのだが、元町港のターミナル二階にあった「イズシチ丸」で食事をすることにする。「新発売 島唐辛子ラーメン」というのが気になってかなわん。

元町港に着いてみると、昨日までの荒れた海はすっかり沈静化していた。

「今日は元町港発着でも良かったのにー」

とぶーぶー文句を垂れるが、岡田港と朝通達があった以上はテコでも動かない。船が全くいなくてがらんとした港にわれわれは到着。

イズシチ丸

イズシチ丸店内

建物の一階は人気がほとんどなかった。受付も土産物屋もまるっと岡田港に移ってしまったらしい。イズシチ丸も営業していなかったらどうしよう、と思ったが、ここはニコニコ営業中。良かった。

ちなみに岡田港にある軽食コーナーも「イズシチ丸」というので、名前は一緒。

自動券売機であれこれ伊豆大島らしいものを買ってみる。まだまだ、この二泊三日の旅では食べていないものが残っている。

明日葉の天ぷら

明日葉の天ぷら。

からっと揚がった明日葉は、独特の苦みが熱と油のせいで押さえられている。ぱりぱりさくさくとした食感がたまらないので、熱いうちに平らげろ!

明日葉餃子

明日葉餃子の中

明日葉餃子。

どんなものかと思ったら、なるほど、ニラが入っているべきところに明日葉が入っているのか!

島唐辛子ラーメン

島唐辛子

そして本日のメインイベント、島唐辛子ラーメン。新発売ということなので、満を持しての登場ということなのだろう。

伊豆大島で島唐辛子が名物なのかどうかは結局よくわからなかった。ぽつりぽつりと島唐辛子を使ったお土産はあるのだが、積極的に大島名産と謳っているわけではない。辛いもの大好きのおかでんからしたら、「いいぞもっとやれ」だ。

ぱっと見、とろみのついた塩ラーメン。島唐辛子なんてどこにもないぞ。てっきり赤い奴が輪切りにでもなって入っていると思ったので、それらしきものは見当たらない。しかし、よーく探ってみると・・・おや。小さな緑色の奴、発見。これか。

使用前

使用前

→使用後。

→使用後。

しぶちょお、みるみる顔が真っ赤になり、おでこからこめかみにかけて汗びっしょりかいてしまった。

おかでんもしかり。なんだこれ。いいぞもっとやれ。

辛さゲージ

むせるような辛さではないのだが、一口、二口、もう一口と食べているとどんどん「辛さゲージ」が急上昇、そのままMAXになってギャースとなる。体中の血の巡りが良くなる感じで、ひょっとしたら肩こり腰痛に効果があるかもしれん。誰か治験しないかな。でも外傷がある人は傷口が開きそうなので要注意。

結局しぶちょおは辛さに参ってしまい、唐辛子を見つけ次第おかでんの丼に移していた。しかしこれが小さな唐辛子故、後から後から発見され、しぶちょお困惑。

大島牛乳プリン

こんな時に備えて、食後のデザートも用意してありますよと。

大島牛乳プリン。

このお店、全品お値打ち価格で提供されているのがうれしい。だから、ついついあれも、これもと頼んでしまう。

大島牛乳とここでもお会いできてうれしゅうございます。甘さ控えめでデリシャス。

みーとしょっぷ島の灯

元町ではどうしてもよっておきたいお店がもう一軒。

港の建物の正面にある、古ぼけたお店。「みーとしょっぷ島の灯」という名前。

「大島名産あした葉入りソーセージ・キムチ」という言葉がとても気になる。明日葉入りキムチ?それは白菜の変わりに明日葉を使っているのか?想像は膨らむ。

ただ、キムチはその場で食べるにせよ、お持ち帰りにするにせよ難儀なのでパス。店頭に陳列されている「あしたばメンチ」と「あしたばコロッケ」が今回のお目当て。

閉店のお知らせ

実は昨日もこのお店に立ち寄っていたのだが、いくら呼んでも店員さんが出てこないので諦めていたのだった。今回もまた、大声で「すいませーん」と叫んでみたけど応答なし。

とはいえ、今日ばかりは諦められない。なにせ、この3月31日に閉店するという張り紙が貼ってあるからだ。次回また伊豆大島に行く機会があったとしても、このお店はもうシャッターが開くことはない・・・あれ?このお店、もともとシャッターは無かったか。

何度か呼んでみると、二階からようやく店員さんが下りてきた。これで晴れてお買い物成立。諦めないで良かった。

明日葉メンチ

明日葉メンチ

明日葉コロッケ

明日葉コロッケ

どちらも、主張しすぎない程度に明日葉が入っているというブツ。でも、遠慮しすぎてわざわざ明日葉が入っている意味がよくわからなかった。特に明日葉味、というわけではない。

伊豆大島観光の大きな目的地としてはこれが最後、火山博物館。本当は三原山に登る前に見ておきたかった施設だが、結果的に最後の最後になってしまった。

火山博物館

火山博物館記念パネル

建物は宮殿風になっていて、前庭が無意味に広い。そのおかげで駐車場が比較的遠く、歩くやら階段を登るやら、ちょっと不自由になっているのはご愛敬。様式美。なんの様式だかわからんけど。

この火山博物館、とても内容充実で面白かった。時間の都合上、ざっと流して見ることしかできなかったのが残念。これ、じっくり見ると2時間くらいは余裕で費やしてしまうだろう。三原山噴火が時系列で説明されているのを読むと、上質のルポルタージュだ。

館内は写真撮影禁止なのが残念。

さあ、時間がそろそろ押してきたぞ。撤退戦だ。

シャロン洋菓子店

途中、島民が使うスーパーに立ち寄り、ざっと見る。服が売られているすぐ横におもちゃが売られているような状態で、まさによろず屋。イオンやイトーヨーカドーといった大型スーパーに見慣れていたら、このぎゅうぎゅう詰め感は非常に新鮮。

大島たまごケーキ(明日葉)

その後、シャロン洋菓子店というところに立ち寄り、口コミでおいしいと評判の「大島たまごケーキ(明日葉)」を一個購入。これは帰りの高速艇で食べることにする。