おもてなし三昧な世界【台湾南部滞在】

フルーツジュース屋台

先ほどからフルーツジュース屋台の野菜に魅了されっぱなしなので、何かジュースを飲むことにした。単に喉を潤すだけならコンビニでペットボトルのお茶か水を買ってくれば済む話だが、それはそれ、ここは旅情ってえやつで一杯頂こう。でも逆に、旅情じゃなかったら飲まないような気がする。特におかでんの場合、カロリーのある飲み物はお酒と牛乳以外一切口にしない性分だから。

漢字がずらりと並ぶジュースは、なにやら漢方っぽく見えてしまいどれも苦そうだ。でもそれは気のせい。安心して選び賜え。

結局、一つに絞りきれなかったので、ミックスジュースにした。すなわち、「綜合果汁」だ。

注文してからブツが出てくるまで、なんと数分を要した。「綜合」なので、いろんな果物を少しずつ刻んでミキサーに入れないといけないから、面倒だったようだ。それにしても暢気なものだ、効率最優先の日本だったら絶対にカイゼンされているところだ。

ミキサー三台

待っている間、屋台の裏に回ってみた。置いてあるのはミキサー三台。コンロなどの熱源を必要としないので、シンプルな形態で済んでいる。

とはいえ、いろいろなジュースを作るためには、使用する度にミキサーを洗わないといけないはずだ。さすがにこの屋台、水道までは備えていないわけだが、どうしているんだろう。まさか、「えーいどうでもいいや」とそのまま次のジュースに使い回しているのか、それともバケツに水を張って、そこで洗浄しているのか。

綜合果汁

「綜合果汁」。お値段は忘れた。プラコップなみなみに入っているのがうれしい。

味は、日本で飲むミックスジュース(といっても最近ではお目にかからなくなったが)とはなにやら違う。そりゃそうだ、スターフルーツとか苦瓜とか入っているだろうから、日本のものとは全然違うはずだ。多分、日本のミックスジュースはリンゴやみかんが入っているはずであり、地域差を感じさせる。

生フルーツジュースを飲む機会自体滅多にないのだが、久々に飲んで何だか晴れやかな気分。やっぱ、カリウムをたくさん摂って体内の塩分をたくさん排出しないと。なお、言うまでもないが、のどごしはどろっとしているために喉の渇きは癒えない。暑い夏に向いている飲み物だが、かといって清涼飲料とも言い難い微妙な飲み物だ。

お粥やらちまきやらいろいろ売っているお店

フルーツジュースで一息ついた後、またもや屋台巡り続行。

お粥やらちまきやらいろいろ売っているお店。店名は看板真ん中の「○呉」というものらしい。屋台は、この「○ナントカ」という屋号がとても多い気がする。漢字一文字の名字が多い国なので、便利だ。

「廣東粥」65元。広東粥とは、具がたくさん入ってスープもダシが効いたお粥。普通の味つけがほとんど無い真っ白なお粥と区別するためにこういう名前がついているようだ。もっとも、広東省には台灣で言うところの「廣東粥」は存在しないようだが。まあ、日本で「広東麺」ってのがあるのと一緒だ。天津飯もしかり。そんなものは日本だけにしかなく、中国大陸にはない。

「皮蛋痩肉粥」というのも気になる名前だ。痩せた肉とは何だ。病気で死んだ家畜の肉でも使っているのか、と思ってしまう。しかしこれ、「赤身肉」の事なんだって。すげぇな、つまり、「脂身が無い」事を「痩せた肉」と見なすんだね。いかに脂身を愛しているかがここから伺える。

さて、次の「官材板」55元が台灣、特に台南の名物料理。要するに「棺おけ」って意味になる不吉な名前だが、実際は厚切りのパン。これを油で揚げて、中をくりぬいて、その中にシチューを詰めてくりぬいた部分をフタとして上からかぶせればでき上がり。

名物と聞けばぜひ食べたいところだが、味そのものは想像がつくし、なにやらくどそうだしカロリー高そうなので、手はだしていない。今度台南に行く機会があれば試してみよう。屋台には食パンがピラミッド状に山積みになっていた。大丈夫かな、野ざらしにしていると乾燥してしまうと思うんだが。

甘藷原汁

サトウキビジュース売り。「甘藷原汁」と看板には書いてあり、店頭には竹槍でB29を打ち落とせ!と言わんばかりに長大なサトウキビが立てかけてある。さすがは台灣だ。日本の屋台でも時々サトウキビジュース売りを見かけるが、こんなに長いやつを置いているのは見たことがない。長いと運搬が面倒になるからだが、産地から近い台灣だとその点問題無しだ。

ペットボトル版とプラコップ版、2種類が用意されているのがこの手の屋台の定番らしい。1本35元。3本買うと100元になるというお得感がいかにも台灣。

日式關東煮

おでん屋台は台灣のあちこち、そしてコンビニでも見かけたが、はっきりと「日式」を謳った店はこれが初めてだ。「日式關東煮」。関東煮とは、言うまでもなくおでんの事だ。日本でも、「関東煮」という言葉に馴染みがない地域があるけど。

で、台灣で既にポピュラーになっているおでんを、敢えて「日式」と謳って売るということはどういうことかと興味が湧いた。スジといえば牛すじか、それとも練り物の事かと議論してしまうような、そんな硬派な具のラインナップだろうか。

日式關東煮の鍋

・・・鍋を覗き込んでみる。

うーむうーむ。ぱっと見ただけで、日式ではないな。だって、トウモロコシが入っているんですもの。日本ではトウモロコシを煮ることはしないが、台灣では鍋の具の定番だ。食べてみると味がしみたトウモロコシも案外良いもんだ、と思ったが、まあ日本じゃ流行らないだろうな。食べる際に手が汚れるのは日本人は好まぬ。

それはともかくとして、まずつゆが凄く薄そう。薄口好みの台灣テイスト、ということなんだろう。コンビニのつゆよりも薄い。

他には・・・椎茸がなぜか串にさされておでんの具になっているし、おでん種の一番人気、玉子がないし、巾着なども当然ない。逆に、ロールキャベツが入っているなどちょっと面白い。あと、魚団子は種類が多いようで、いろいろ取りそろえられていた。面白いのが、団子類は数本単位で輪ゴムで縛られていたこと。まとめ売りするためかと思ったが、どうやらつゆの中に沈没してしまうのを防ぐためのようだ。これは賢い。日本でも真似しても良いと思う。

いずれにせよ、日本人の感覚では30度近いこの気候の中、おでんを食べようとは思わない。どんな人がおでんを買うのだろう?と思ってしばらく屋台の様子を眺めてみたが、たまたま誰も店に寄りつかず、確認できなかった。残念。

装飾品のお店

ネックレスなどの装飾品を売っているお店。夜市という性質上、若い人が多くくるのでこの手の店も繁盛するのだろう。ただ、ギャル系のものは売られていなかった。

照明を売る屋台

コンセント一体型の小型の照明を売る屋台。この手の奴、手軽なお土産として買って帰るとちょっと苦労することがある。コンセントの形状は台灣も日本も同じなのだが、台灣の電気製品は微妙に日本の穴にはまらない事があるので注意。

蛇肉屋

これは屋台ではないが、蛇肉屋もあった。

蛇湯50元からはじまって、骨有り蛇肉スープが100元、骨なしだと120元、炒め物だと200元・・・と各種取りそろえてございまする。

蛇がにょろにょろしている展示はなし。また、生きた蛇をその場で捌くパフォーマンスも無し。その点ではインパクトが薄いが、まあ変にグロテスクっぽくする必要もあるまい。

台灣では蛇肉屋の写真撮影はどこでも禁止。なぜなら、その写真が外国に流れると、「台灣は野蛮だ、生きた蛇を捌いて食ってる」と言われるからなんだって。なるほどねえ。でもこのお店はニョロニョロ不在につき、遠景で写真撮影しておいた。これでもマズかったら削除しますんで、連絡ください>台灣当局

美麗島站

美麗島站に戻ってきた。

士林夜市ほど複雑怪奇な道の作りじゃないし、情報密度もそれほど濃くないので、数百メートルの道を一往復すればとりあえず全部見たことになる。空腹時に訪れるのでなければ、1時間もかからない。

美麗島站の入口は、ガラス張りの近代的な作り。やっぱりできたてのインフラってのはいいもんだ。畳とインフラは新しいほどいい。ただし、東京でこれ以上地下鉄などのインフラを作ると、地下深くになりすぎて逆に不自由になるのだが。

途中、Fish妹宅に連絡を入れ、Fish弟(1)に最寄りのMRT站までバイクで迎えに来てもらった。ホント男性のマメさには感心する。「面倒だ。タクシー乗るなりして帰ってこい」って普通だったら姉ちゃん(とその連れの謎の日本人)を突き放すだろうに。

結局、Fish弟はおかでんとFishを護送するために2往復するハメに。で、先行して送り届けてもらったおかでんだが、マンションの前にはFish妹が待機して、屈強な門を開けてくれた。ホントすんません、家族総出でお出迎えになるとは。あ、お母さんはもう寝ちゃいましたか。なるほど。

爆竹を鳴らす子供達の絵

Fish妹(及び弟(2))の家は、突っ込みどころ満載だ。もう、突っ込んでくださいと言わんばかりだ。人んちを撮影するのは失礼にあたるので控えていたが、さすがにこれだけは撮らせてもらわないと収まりがつかない。

まずは扉。何か絵が貼ってあるんですけどー。

「春」と書かれた花火に火をつけている男の子と、耳を塞いでワクテカしている女の子の絵。なかなかよく書けてます。人物のデフォルメっぷりが、日本のアニメや漫画の影響を受けているのを伺わせる。

・・・これ、誰が描いたんだ。まあ、聞くまでもなくFish妹なわけがなく、ただいま絶賛軍役中の弟(2)が描いたのだった。弟(1)はガンプラやエアガンなどの趣味があるので、オタク的であると思ったが、さすが双子、趣味も似ていた。こっちはより鮮明にオタク的であった。高雄という立地条件から、いろいろコンテンツが手に入るのだろう。

この扉の奥はパソコンが置いてある部屋だったのだが、タワー型のパソコンの上には「鏡音レン」のフィギュアが鎮座していたのには相当ぶったまげた。「初音ミク」でも驚愕に値するのに、「鏡音レン」とは。

知らん人の為に説明すると、・・・と思ったけど、面倒なので解説省略。興味がありゃ検索してくれ。

その他にも、アニメや漫画がらみのグッズが出るわ出るわ。凄いぞ、日本のヲタ文化は海外でも立派に通用しているぞ。卑下することはないぜ日本人。

ただ、台灣もみすみす日本のコンテンツを享受し続けているわけじゃないようだ。部屋には別のフィギュアの箱があり、それには上着チャイナドレス、下はタイツの萌え系女子が自転車にまたがっている絵が描かれていた。タイトルは「Comic Animation Lohas in Kaosiung」だって。

でんでん太鼓の牛少女

足元を猫の粘粘がウロチョロしている中、テーブルの上にも気になる絵を発見。

これも「春」がテーマのようだ。「春」と書かれた巨大なでんでん太鼓を振り回す女の子。来ている上着がホルスタイン柄なので、どうやら丑年である今年の春節に書かれたものらしい。

この後、シャワーを使わせてもらったのだが、洗面所にはなぜか「月姫」のクリアファイルが・・・。危なくタイルに滑って頭を打ちそうになった。月姫、台灣でもグッズが売られるくらいの人気があるのか・・・。あの作品は後にメディアミックスされたが、もともとはコミケで売られた18禁同人ソフトなんだが。この同人ソフト「月姫」をおかでんは持っているので、なおさら感慨深い。

リビングではFishが荷造りをしている。巨大なスーツケースが閉まらなくて四苦八苦しているので何事かと思ったら、中にパイナップルケーキの箱が10箱近くも入っていた。パイナップルケーキは台灣みやげの定番とはいえ、何でこんなにあるんだ?

「みんなにあげようと思って・・・」

むちゃすんな、このケーキはすごく重いぞ。そもそも、一人一箱あげるつもりなのか?多すぎるだろ。

後日聞くと、ちょうど仕事で関わっているプロジェクトメンバの数が多く、一人1個でもこれだけの量が必要だったらしい。律儀だなあ。でもそれだったらもっと軽い土産を選べばいいのに。Fish自身、まさかこんなに重くてかさばるとは思っていなかったのだろう。

なお翌日、チャイナエアラインのチェックインカウンターにて、荷物が規定重量オーバーとなり一悶着があったらしい。

2009年02月20日(金) 5日目

5日目。台灣滞在最終日。

午後の桃園國際機場発の飛行機で成田に戻る予定になっているので、そこから逆算の上で本日の行動が決まる。

今、台灣南部の街・高雄に居るわけだが、台灣高速鐵路ができたおかげで少しは観光した後でも14時過ぎの飛行機に間に合わせる事ができる。高鐵桃園站からバスで15分なので、計算がしやすい。日本の成田空港同様、僻地にある上に国内線空港とは分離、という不自由さがあるが、インフラは桃園の方が上。

朝起きたら、Fish妹は既に出勤していた。Fish母と弟はまだ残っていて、最後、高鐵新左營站までお見送りをしてくれるという。そこで、もともと予定していた左營蓮池潭(ズオインリエンチータン)に連れていって貰うことにした。

左營蓮池潭は高雄の北部にある池で、幸い高鐵の新左營站にもほど近いロケーションにある。龍と虎が口を開けて待ちかまえている塔が池の中に建っていて、それが名物なのだという。「地球の歩き方・台灣08-09」の表紙が、まさにそれだ。どうやら、台灣を代表する観光スポット、ということになるらしい。Fishも、「高雄でどこかにおかでんを連れていくなら左營蓮池潭」と言っていたくらいだ。

朝ご飯をご馳走になってから出発する。ちなみにご飯は、パンと豆乳だった。豆乳、案外美味いな。朝食のライフスタイルに取り入れてもいいかもしれん。

左營蓮池潭

左營蓮池潭は南北に細長い池で、その西岸に廟がたくさんある。全部見ているときりがないので、「見どころ」は地元民に任せることにする。

まず目指したのは、「北極亭」という場所。

元帝

北極亭の門をくぐると、そこからは池の上に橋がかかっていて、先にはエラそうなヒゲがふんぞり返っている。男性キャラなのに天女みたいな羽衣をまとっている。でも巨大な刀を抜き身で持っているので、銃刀法違反確定。誰やねんこいつ。

どうやら門の記載によると、「元帝」という御方らしい。おや、なんかすごそうな名前だぞ?

Fishによると、道教の中では一番偉い神様なんだそうで。えっ、それは失礼いたしました。何でも、北極星を擬人化した神様なんだって。擬人化、というとどうしても「萌えキャラ」をイメージしてしまうのだが、それは毒された思考回路だろうなきっと。

この北極亭の北側には孔廟があったので、この地は宗教関係なくごっちゃ混ぜに廟が建っているらしい。

騎馬隊

元亭親分を守るために、橋の両脇を埋め尽くす騎馬隊。赤いリボンを肩からぶら下げてもらっていた。まるで選挙に出馬した候補者のタスキみたいだ。

台灣では、(日本の神道における)狛犬に相当する石像にこの手の赤い帯をかけるというのが定番のようだ。赤は縁起の良い色とされているのは聞いているが、こういう野ざらしのところに布をさらすというのはなかなか大変な事だ。見たところ風雨にさらされてどす黒くなっているものはないので、こまめに新しいものにかえられているのだろう。

春秋閣などが見える

この日は雨がぱらつく天気だったので、霧に煙る湖面。

南側を見やると、手前に春秋閣、奥に龍虎塔が見える。いずれも随分と沖合いに突き出ていて、まるで防波堤と灯台のようだ。湖岸からいかに距離をとるか、というのが信仰においては重要なのかもしれない。

でも案外、「隣の廟が結構沖まで頑張ったぞ、ならばウチも」と競争した結果だったりするかもしれん。

子供用遊具

元帝親分の脇にある塔に行ってみると、なんと一階部分にはデパートの屋上に昔あったような、子供用遊具が据え付けてあった。コインを入れたら、数分間ゆらゆら揺れます、みたいなシンプルなやつ。

宗教施設の中にこんなものを作ってしまうのは凄い。「神聖な場所」という概念が少し日本と台灣では違うようだ。でも、現実的に、「池が見えるので家族全員でピクニックに来ました。宗教?いえ、全然関係ないです」っていう人が多いだろうから、こういう設備は現実的かもしれん。

錦鯉がたくさん泳いでいた

元帝さんの脇では、錦鯉がたくさん泳いでいた。せっかくこんな広い池があるのに、柵で囲って鯉を閉じこめなくても、と思う。でも、放し飼いにしたら、釣り人にナイスキャッチされて夕食の食卓に上りそうな予感。

鯉の像

子供用の遊具の脇に、なにやら大層ご立派な鯉の像が直立していた。何事かと思ったら、これ、鯉の餌自販機。こんなものがあるのか。自販機大国日本だが、案外ありそうでこれは無いぞ。

鯉なんて全く興味は無かったのだが、この自販機に激しく惹かれてしまい、お一つ買ってみることにした。10元。

高級錦鯉飼料

自販機から出てきたのは、マーブルチョコレートでも入っていそうな紙筒。この中に、小さな餌がみっちりと入っていた。一応、紙筒の表記によると「高級錦鯉飼料」なんだそうな。

餌にむらがる鯉

餌をまくと、さすが「高級」なだけあって鯉まっしぐら。激しい乱闘劇を演じてくれた。ナイスファイトだ諸君。どうやら、「高級」な錦鯉飼料なのであって、「高級な錦鯉」の飼料ではなさそうだな、この様子を見る限り。

餌泥棒の鴨

しかしもっとゲスい奴もいた。様子をかぎつけて、すすすーっとやってくる鴨。鯉を追い払って、我が物顔で鯉の餌を食っとる。鯉の餌は鴨も食える、というのには驚いたな。「人間は食っちゃダメ」って書いてある餌なのに。どの生物まではOKなのだろうか。

鯉の餌を盗んだけしからん鴨だが、Fish一族からは歓声をもって迎えられていた。Fish言うところの「台灣ではあまり見ない」という、日本で定番の青首のマガモだったからだ。鴨だー鴨だーと親子そろって大喜びし、鯉よりもむしろ鴨の方に餌をやっていた。

春秋閣
春秋閣

北極亭から少し車を南下させ、次に着いたところは春秋閣というところ。

「あれ?」

龍の口

龍がにょろりと伸びていて、口をぱっくり開けている。龍の上には天女様が絶妙なバランス感覚を見せつけるように立っていらっしゃる。

ええと、これは「地球の歩き方」で見た「龍虎塔」ではないよな。こっちにも龍と虎がいるのか。大人気だな。

龍の口

龍の口から中に入る。

これ、間違っても虎の口から入ってはいけないんだそうな。道が狭いから一方通行なんです、という理由ではなく、そういうもんなんだそうで。

Fish母によると、十二支の中で龍が一番良い動物で、虎が一番ダメなのだそうな。だから、龍に食べられて虎から排出されると、御利益があるんだとか。ちなみに、寅年の人は縁起が悪いとされ、結婚式にも敬遠されることがあるとのこと。おいちょっと待て、僕は寅年なんですが。縁起が悪いんですか・・・はあ、そうですか。

龍の胎内1
龍の胎内2

龍の中はどうなっているのかと思ったら、明かりがちゃんと灯っていて歩きやすい謎のトンネルとなっていた。龍の胎内故に上下左右にトンネルがうねっており、アップダウンが細かくある。左右にはなにやら法話なのだろう、昔の偉い人のエピソードが描かれているが、基礎知識がないのでさっぱり分からなかった。でも、見ていてまあまあ面白い。仏教なんだな、ここは。儒教、道教、仏教と台灣の宗教勢そろいな感じだ。

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