屯田兵になろう【北海道ハタケ仕事1】

サッポロビール園建物1

いったん各ホテルに送り届けた仲間たちと、再度札幌駅で集結。サッポロビール園に向かう。

サッポロビール園は、札幌駅から近いようで微妙に遠く、観光客にとってはやや面倒な場所だ。歩いて行くにはちょっと遠いし、かといってタクシーを使うのももったいない、そんな微妙な距離感。

でも大丈夫、酒を一切飲まない人がハンドルを握る車が今ここにあるから。

もちろん、札幌駅やすすきのから路線バスが運行されている(有料)ので、車がなくても安心ではある。バスに乗ってビールを飲みに行く、っていうのは面白いシチュエーションだ。

札幌泊である我々4名以外に、新千歳空港内のホテルに宿を構えた2名もこの日ここで夕食をとったそうだ。折角北海道まで来たんだし!ということで、わざわざ電車に乗って札幌までやってきたらしい。

この2名、車でチンタラ移動していた我々よりもよっぽど早く札幌に到着していた。「タイミングが合えば一緒にジンギスカン食べたいね」とハタケでは話し合っていたのだが、全くタイミングがかみ合わずすれ違いとなってしまった。

「ごめん、もう帰らなくちゃいけないから先に帰るね」

と僕の携帯に連絡があったのだけど、正味食事時間は30分足らずだったようだ。えええ?サッポロビール園で、ジンギスカン食べて、それで30分?何かの定食屋に入ったわけじゃないんだぜ?そんな短時間の食事って、あり得るか?

我々札幌宿泊組は、この事実を前に余計な詮索をした。

「あまりに早すぎるよね。わざわざ新千歳から札幌まで出てきたわけだし、何か別の用事があるんだよきっと」
「こんな時間に?」
「あの二人がサッポロビール園を立ち去ったのが20時半くらいでしょ?きっと21時から何かあるんだよ、予定が。・・・ショーパブとかそんなのじゃない?すすきのとかで」
「わー、そうかもしれない!」

完全に勝手な憶測だ。翌日、本人たちに聞いてみたら、

「新千歳空港のホテルは、温泉に入ることができるんだけど(空港併設の「万葉の湯」)、その終わる時間が早くって。それまでに間に合わせて戻ろうとしたから急いでたの」

ああそういうことか。

空港泊というのはとても便利だ、とも教えてくれた。チェックイン前やチェックアウト後も荷物を預かってくれること。そして大浴場があること。そして何よりもハタケから近いということ。今回この2名はわざわざジンギスカン目当てで弾丸ツアーの札幌往復を敢行したわけだけど、空港内にも飲食店は一杯ある。何一つ不自由はないだろう。

ただ、空港に泊まって、ハタケ往復だけして農作業、っていうのはさすがに旅行している感がなさすぎる。本人たちもそれを気にして、わざわざ札幌まで出てきたのだろう。

サッポロビール園地図

現地に到着してみてびっくりした。とても広いんだな。アリオがあったりもするし。銀座や恵比寿にある「ライオン」みたいなビアホールだけかと思ったが、そんななまっちょろいものじゃない。さすが観光名所になるだけのことはある。

サッポロビール園建物2
サッポロビール園建物3

井川さんが

「まあ・・・行ったことないなら、サッポロビール園はいいんじゃないの」

と仰っていたのを思い出した。それは、「美味い!お薦め!とは言わないけどね」という素っ気なさを含ませつつも、観光地としては優れているという意味だったようだ。なるほど、この建物を見ると納得だ。

ライトアップされていることもあり、とても奇麗だ。西洋の教会のようだ。なんならここで挙式してもいいんじゃあるまいか。ライスシャワーやったりして。で、その後の披露宴は親族友人一同で大ジンギスカンパーティー。各テーブルに新郎新婦が回り、焦げ付いたジンギスカン鍋を交換します。

メニューがいろいろある

札幌組4名だが、1名が札幌駅に合流しそびれてしまい、連絡がうまくつかなかったために先行して現地入りしていた。ようやく連絡がついたその人に、「入口のところで待ってて。すぐ行くから」と伝えたら、「建物がいっぱいあってどれがどれだかわかりません」という回答が帰ってきた。

実際現地には5カ所でそれぞれジンギスカンが楽しめるようだった。ビアホール風とか個室風とか、建物によって風情とグレードが違う様子だった。いやー、「ジンギスカンをどういう感じで食べますか?」だなんて、考えたことすらなかった。単に、「お店に行って、食べる」とだけ。だから、「さあ好きなタイプの店を選べ」と言われても、困る。

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