屯田兵になろう【北海道ハタケ仕事1】

朝市食堂

新千歳空港に到着した僕は、早速集合場所である「朝市食堂」に向かう。新千歳空港1階のほぼ中央にある食堂で、北海道の旅情を強く感じさせる食べ物をいろいろ食べられるようだ。


ここが集合場所に指定されていたのは、すぐこの裏手が送迎者やバス、タクシーが出入りするレーンになっているからだ。ばっと車でやってきて、参加者をすぐに乗せて移動することを考えれば、集合場所としてはとても便利だ。そうでないと、いったん空港駐車場に車を停め、そこからてくてく歩いて集合場所に行って、点呼した後全員がゾロゾロと駐車場に戻る・・・なんてことになる。お金も、時間も無駄だ。

この時点の朝市食堂前は、全員の集合時間よりも40分近く前なので、もちろん味噌会メンバーらしき人はいない。ただ一人、僕に最初に「レンタカー、必要らしいですよ。おかでんさんはどうします?」と聞いてきてくれたメンバーの方が僕の到着を待っていた。結局ハタケへは僕とその方とがレンタカーを借りて2名で行く事になるのだが、他に何名もいる参加者は交通手段をどう解決したのだろう?この時点においても、全然事情が飲み込めていない。

味噌会、という名前だけ聞くと、なんだか和気あいあいと参加者同士が調理実習をやっているイメージがあるだろうが、実際は井川さんの話を2時間聞き続ける場だ(だんだん回を重ねるごとに、毎回味噌汁とご飯を自分たちで作る調理実習形式に変わっていったが)。なので、同席している人同士でガッツリ仲良くなってはいないし、ましてや味噌会は毎月3回、曜日を変えて同じ内容で開催されている。別の曜日に参加している人については顔も名前も知らない。

味噌会に参加している一定数は、「マメヒコの取り組みが面白い」ということでイベントごとに顔を出している常連たちで構成されている。だからお互い顔見知りだし、お店とも仲が良い。マメヒコ側もそんな雰囲気を察知して、遠足の参加者リストを出したりするようなことはしていない。単に面倒なだけだったとは思うけど、「参加者同士の横の連携でどうにでもなるだろ」という軽い認識だったようだ。でも実際は僕のような「マメヒコって何やねん?」というシロウトも混じっているわけで、本当に弱った。

今回、唯一味噌会で知り合った方とレンタカーを同乗する話が調整ついたので助かったけど、それにしてもヒヤヒヤさせられるイベント企画だ。そもそも、当日はレンタカーが必要だよ、というマメヒコからのメールは僕には送信漏れとなっており、その同乗者さんから「メール来てましたよね。レンタカーどうします?もし可能なら同乗させてもらいたいんですけど」と相談を受けて仰天したという経緯がある。なんていい加減なんだ。いや、怒ってるんじゃなくて、むしろ清々しく、微笑ましいくらいだ。

2、3人でやっている小規模な個人経営喫茶なら仕方がないが、3店舗持っていて、演劇や舞台、果てはYouTubeで映像コンテンツを頻繁に公開しているようなしっかりした組織だ。社員数だって、数十人はいる。でも、「オーナーの強い個性とリーダーシップで突き進む、とんがったお店」ってこういう感じなんだろうな。あれこれ配慮したり根回しする「事務系スタッフ」を沢山抱え込んだり、やれコンプライアンスが、とか建前論をこねくり回す部署とかがあると、フットワークが重たくなる。それを省略してるからこその、マメヒコの魅力なんだと思う。

ただ、それに振り回されるこっちとしてはたまったもんじゃないのだけど、これもアトラクションの一つと思えばいい。なに、マメヒコに人生捧げているわけでもなければ、大金を投資してるわけでもないんだ。気楽にいこうぜ。

HISカウンター

朝市食堂の正面には、旅行代理店のツアーデスクが軒を連ねているのだが、まずはH.I.S.のカウンターに顔を出しておく。今回申し込んだツアーは、往復の飛行機と札幌の宿だけでなく、新千歳~札幌間のJR乗車券もセットになっていたからだ。

で、そのチケットを受け取ったはいいけど、このチケットを使う機会がない。なぜなら、ハタケ仕事が終わったらそのままレンタカーで札幌に移動するからだ。ツアーを手配した時点ではレンタカー必須、なんて話を聞いていなかったので、こんな手配をしてしまったのだが無駄金になったなあ・・・。

レンタカー窓口が並ぶ

ツアーカウンターの横には、ずらっとレンタカー会社のカウンターが並ぶ。それはもう、壮観だ。さすが巨大な観光大地北海道。レンタカー会社の数が他の空港と比べものにならない。しかも新千歳空港界隈のレンタカー会社営業所はどこも車の所有台数が多く、敷地がアホみたいに広大だ。アメリカのレンタカー会社みたいだ。そのため、空港からかなり離れたところに営業所があり、時間に相当余裕を持っていないといけない。その点は北海道旅行において要注意事項だ。駅レンタカーみたいに、駅前にレンタカー屋があります!というわけではない。

整理券

今回はオリックスレンタカーで車を手配してあった。カウンターで受付を済ませると、番号が書かれた整理券が渡された。この番号札がないと空港と営業所を結ぶ送迎バスに乗れないし、現地で受付もできない仕組みになっている。

バスで移動

朝市食堂脇のベンチでしばらく待っていると、呼び出しがかかり点呼される。誘導員の指示にしたがい、バス搭乗レーンに移動し、送迎バスに乗る。

とにかくいろいろなレンタカー会社があり、ひっきりなしに呼び出しをかけているのでややこしい。聞き間違えないようにしないと、うっかり別のレンタカー営業所に行ってしまいそうだ。もちろんバスに乗る際に整理券チェックがあるのでそんなことにはならないのだけど。

北の大地は広い

送迎バスは、「レンタカー各社の営業所を巡る共同運行巡回バス」ではない。各社独自の送迎バスをしつらえている。当たり前といえば当たり前なのだが、それが多頻度運行されているのだからさすが北海道。

そして、「さすが北海道」と実感させられるのが、空港を出てすぐに広大な大地になるということだ。空港は騒音問題や土地確保の観点から田舎に作られることが多いが、だからといってこんなに周囲に何もない空港は北海道ならではだ。もうこの時点で「異次元」の世界に来たことを実感する。

・・・とはいえ、それを満喫なんてできないのが今回の1泊2日なんだけど。

車を借りたらすぐにハタケだ。夕方まで農作業やって、その後は1時間かけて宿に向かい、休んで、翌日はまたハタケ。終わったらすぐに空港に戻って、東京に帰る。

なんだこのスケジュール?

ちなみに、ハタケ仕事は1日目2日目ともに午後だけ、と聞いている。じゃあ2日目の午前はどうなるの?というのがさっぱりわからない。事前情報ではその辺、さっぱり把握が出来なかった。

何も知らされてないけど、2日目午前もハタケ仕事やるよ!ということなのか?

だったらそれはそれでいい。こっちは農作業をしに来ているんだ、やるからにはとことんやっちゃる。でももし、「2日目午前は自由行動な。好きにしていいよ」って話だったらさあどうするどうする。

折角の北海道だ、しかも車だってある。無駄にギリギリまで宿で寝て過ごすなんてことはしたくないものだ。「もし何も予定がない場合、なにをして過ごすか?」という検討を事前にしておく必要があった。徒手空拳で北海道現地入りして、なにをするか決めきれずに途方に暮れる・・・というのはあまりにもったいない。

しかし、自分とレンタカー同乗者となってくれるあともう一人の女性以外、誰がどんな思惑で参加しているのかがさっぱりわからない。どこに泊まっているのかさえ、わからない。「2日目朝、もしなにも予定が無かった場合どうする?」という検討がほとんど出来なかった。事前にあれこれ検討しないと気が済まないおかでん、ここで悶絶。

お陰で、「こういう場合はここに行く」「もしこういう展開になったら、これ」「でも、同行してくれるという人が賛成してくれなかったために備えて、代案を2つほど」などとifを前提とした条件分岐を沢山作るハメになり、既にハタケ入りする前にヘトヘトですよもう。何やってるの僕。

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