2016年06月05日(日) 2日目
07:13
二日目の朝。
晴れ、だけどやや雲が多い気がする。
谷間にある施設なので、辺り一面緑。これぞ「林間学園」という名前冥利に尽きる、というものだ。
今朝はゆっくりと起床した。朝ご飯は7時半からなのだけど、朝風呂制度がこの施設にはない。これまでは、
「朝ご飯が7時半なら、その前に朝風呂があるから・・・ええと、じゃあ6時45分起きかな?」
などと前日夜のうちに計算をするのが鉄の掟だ。しかし、今回は朝風呂がない。のんびりとしたものだ。
07:26
のんびりついでに、食堂に向かう前にちょっと外のお散歩をする余裕っぷり。
山は朝に限る。午前10時を過ぎると空気がだれる。早い時間ほど、ぴりっとした世界を楽しめる。
建物の近くに、広場があるようなので行ってみた。するとそこには、キャンプファイヤーをやったのであろう燃え跡が残されていた。
そうかー、飯ごう炊さんはなくても、キャンプファイヤーは林間学校の定番であるには変わりないんだな。やっぱり「鬼のパンツはいいパンツ」とか歌うんだろうか?いや、そんな歌を歌っていたのは僕の母校だけか。今歌ったら、多分セクハラだとかいろいろ面倒なことになりそうだ。
07:36
朝食。いやー、今回もきっちり宿メシしてるぜ。
鮭の塩焼きがメインディッシュ、というのは子供たちの献立と一緒だけど、里芋の煮転がしや切り干し大根、サラダと並ぶ。納豆もあるぞ!あと、香の物とヨーグルト。
これで不満を言う人がいるだろうか?いや、誰一人としていない。大満足すぎて、「すいませんねえ、安いお金しか払っていないのに」とむしろ卑屈になってしまう。
心は卑屈でも、食欲は旺盛。
おひつをカラにしてしまった。食べ過ぎだ、おい。
チェックアウト時、職員さんから
「いやー、本来なら3,650円なんですが、おかでん様は特別プランでお申し込みでしたので7,000円になります」
なんて言われやしないか、身構えてしまった。結構本気で。そうじゃないと、どうにも納得がいかない充実っぷりだったからだ。
布団の上げ下げ、リネンのセッティングと片付けは自分でやりました。でも、それくらいじゃどうにもならないくらいに、お安い。これならまた利用したい。大感謝しつつ、日光林間学園を後にした。
2日目最初に目指すのは、林間学園からもう少し山を登ったところにある、霧降高原。
09:31
霧降高原到着。空が広く、とても気持ちの良い空間。ここまでのドライブも気持ちが良かった。
駐車場から先、「丸山ハイキングコース」という道がずっと山に向かって用意されている。
ここをずーっと歩いて行けば、男体山の裏側にある女峰山に登頂できたはずだ。
09:41
さすがに女峰山に登る気はないけれど、ちょっとだけ登ったところに展望台的なものがあるようなので、そこまでは行ってみることにした。
やけに立派な階段がお出迎え。テオティワカン遺跡のピラミッドのようだ。「天空回廊」という名前がついている。
神社でもないのに贅沢な、と思うが、登山道を作るとそこから自然が荒廃していってしまうので、敢えて手間暇をかけて金属製の階段をこしらえたのだろう。
人が歩いて行くうちに登山道はえぐれていく。そして、雨が降ったら登山道が水路となり、ますます地面が削れる。さらに、ぬかるんだ場所を避ける登山者が登山道のフチを歩いたりするので、登山道が広がってしまう。・・・そんなこんなで、登山道は自然保護の観点から招かざる存在ではある。
いや、招かざる存在だからって、フェンスを作って行き止まりにするのはどうなんですかね。
あ、いや、人が通り抜けることはできるぞ?
これ、鹿や動物の害を防ぐためにフェンスをわざわざ作ったものらしい。
犬はリードを必ずつけて下さい、犬の糞は必ず持ち帰ってください、という注意書きも出ていた。
そもそも、犬を山に連れてくるのは良いことではない。最近、かなりの高山にまで犬を連れてきている人がいてびっくりさせられることがあるけれど、あれは自然環境的にまずい。犬の身体に寄生している菌や虫が、繊細な高山の生態系を壊す恐れがあるからだ。
まっすぐ伸びる金属階段とは別に、スロープ状になっている道もある。車椅子でも登れます、ということらしい。かなりキツいとは思うけど。
かなり眺めが良い。とても快適。
7月頃になると、このあたりはニッコウキスゲが咲くはずだけど、今回はまだ時期が早かった。僕の鼻毛は満開なんですけど駄目ですかそうですか。
霧降高原の駐車場と「高原ハウス」と呼ばれる建物。
(つづく)
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