15:37
足尾銅山の坑道を歩く。
この手の鉱山の定番、「坑夫くん人形」。
チョンマゲ姿の人達が奮闘中。
でもこの手の展示って、ちょっと違うと思う。
いや、間違ってはいないんだろうけど、足尾銅山が大規模に開発されたのは明治に入ってからで、チョンマゲ時代ではない。こうやって「昔はオール人力だったので大変でした」的な話は、鉱山がすごく過去のものであるという錯覚を抱いてしまう。実感が全然伴わない。
でも実際は、1973年までは操業していたわけで、当然その間に技術の進歩もあったわけだ。さっき乗ったトロッコ列車なんてまさにそう。
その技術進歩がよくわからない展示なので、いまいち納得感というか、学んだ感は乏しい。
その点、2017年にアワレみ隊が訪れた、長崎県の池島は素晴らしかった。
戦後になって急速に発展し、そして閉山を迎えた炭鉱。なので、「肉体労働の根性論」だけでなく、安全衛生という観点で管理がされている鉱山だし、展示内容もそういう作りになっていてとても面白い。
銅鉱脈があるところは、石が青緑色になっている。
坑道を掘っている際に、「あっ、ここに銅があるぞ!掘れ!」とならなかったのだろうか?こうやって放置されている。この程度の鉱脈では、掘り進める商業的価値がないと思われたのだろうか。
いろいろ展示が坑道内にある。
15:59
坑道から脱出。
トロッコが入っていった穴からさほど遠くないところに戻ってきた。
屋外では、鉱石運搬用のトロッコが展示されていた。
16:01
見学順路に従って歩く。
正面に、トロッコの機動車付け替えが行われた場所が見える。
「銅もありがとう、また銅ぞ」
という看板に出迎えられた。
この建物の中は、お土産物屋さんになっているのだが、今時貴重なレトロ感がある。悪く言えば古くさいのだけど、むしろ味わい深いので、このまま続けていった方がよいのではないか?という気がする。
(つづく)
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