あれっ!
今日何度目の驚きだろうか。いやあびっくりした、何度も訪れている定番のイベントなので、今更何も変化がないものだと思っていたのに。
先ほど、本来あるべき屋台が消失し、ガランとした駐車場を見た。しかし今度は、「これまで何もなかったところに屋台が出現」だ。
周囲に何もない海沿いの道路脇駐車場に、こつ然と屋台が出現している。これは昨年まではなかったものだ。このあたりは、本当に基地のはずれで、アメリカンフットボールのコートと、岸壁沿いのところどころにあずま屋がある程度の場所だ。
わざわざ場所を移したのには、意味があるのだろうか?保安上の問題?
とはいえ、昨年までのような屋台の数はない。道路沿いに一列に並んでいるだけで、店舗数は10程度だろうか?
迫力は全然足りないのだけど、今年に関しては「あってよかった。」と思いたい。
この屋台は、「NCIS」と描かれたグッズをたくさん売っていた。マグカップ、キャップ、ゴルフボール、シャツ・・・。
こういうグッズに興味は全くないので欲しいと思わないのだけど、好きな人にはたまらないのかもしれない。で、NCISって一体なんだろう?なんの略称だかさっぱりわからない。
調べてみたら、そういう名前のTVドラマがアメリカで放送されているんだな。「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」という邦題で。
ドラマのグッズを売っているのか!それは権利関係をクリアしているのだろうか?と心配になるが、いや違う違う、実際に米海軍の中にはNCISという組織が存在し、そのロゴをまっとうに使っているだけのことだ。つまり、このロゴこそまさに錦の御旗、ホンモノってことだ。
海軍犯罪捜査局、といって、文官で構成された法執行官なんだそうだ。任務は多岐にわたり、脱走兵の追跡などもやっているという。「脱走した兵隊を捕まえる法的な権限」ってなんだろう?と思うが、それがまさに「軍法」なるものなんだと思う。我々一般庶民は、「軍法」という言葉こそ知っているものの、それがどういうものなのかよく知らない。自白剤を飲ませて自白させてもお咎めなし、とかそういうのはあるのだろうか?
音楽を鳴らしている屋台の軒先では、陽気でニコニコしたおにーさんが、体をくねらせながらマイク片手にラップを歌っている。楽しそうだ。
売っているものは、シャツと「モンスターエナジー」。シンプルな屋台だ。
シャツは、赤い鳥居をバックに、化物のような兜と、X字に交差した日本刀をデザインしている。赤い鳥居というのは、アメリカの人にとってオリエンタリズムの象徴的存在なのか、あちこちの屋台でこの手のデザインのものを見かける。「神がいる場所の象徴」ということで、命を賭けて戦う任務の兵隊さんたちは駐在地の神に安全祈願などをしているのだろうか。
あれ?このロゴは。
コンパスに物差し、そして真ん中に「G」の文字。これ、フリーメイソンじゃないか。
「ロッジ」という表現を使っているのも、まんまメイソンだ。
Free and Accepted Masons of Japan と書いてあるので、フリーメイソンで間違いない。(Free and Accepted Masonsはフリーメイソンの正式名称。Free and Accepted Masonsのメンバーの事をフリーメイソンという)
ほらー、なんか陰謀論の主役で、ロスチャイルドと並んで世界を牛耳ってるとかいってるけどさー、現実はこんなもんだぞ。屋台で売っているのは、ポークステーキ2串とチップス、ドリンクで600円だ。ここで稼いだ資金で、ますます地球はメイソンによって支配されると思うと胸が熱くなるな。
全国に15カ所にフリーメイソンのロッジ(拠点)があり、ナンバリングはまちまちのようだ。横須賀のロッジは#20で、所在地は基地内。
実際にやっていることは、地域の清掃活動やボランテイア、イベントへの出店といったもので、ライオンズクラブ的なものらしい。
ここでゲータレード2本め、調達。
今日はいくら涼しいとはいえ、さすがに昼近くなってくると暑い。
ゲータレードを買ってみて、いざ手にすると思わず笑ってしまう。相変わらずでかいなあ、もう。946ml。
黄色い、まるでかき氷シロップのようなドリンクは健康に悪そうだ。とはいえ、日本でもCCレモンをはじめとして、この手の色のドリンクはあるので言いっこなしか。
ラベルに野球選手がでかでかと描かれていた。誰だか知らないけど偉い人なんだろう。
ちなみに、一緒にいたあっきさんは、「バニラコーク ゼロ」なる飲み物を購入。バニラコークは、バニラフレーバーがついていて、日本人にとってはくどい風味だ。なので日本ではあまり見かけないドリンク。そんな飲み物にもゼロカロリーのものがあるとは。
こちらの屋台では、ターキーレッグが売られていた。奥さん朗報です。こっちのターキーレッグは安いです。500円または800円。先ほど見かけたのが1,100円だったはずなので、圧倒的に安い。基地の入口から遠い場所にあるお店なので、地の利の悪さを値段でカバーしたか?
ターキーレッグはぜひ今日お土産にしようと思っているので、安いのなら大歓迎だ。
しかし、商品を見て「うーん」と唸ってしまった。どうもサイズが小さいように見える。
このお店は、店頭にグリルを置いて調理しているのではなく、どこかで作ったものを運んできて売っているだけの簡素なお店だ。なので、ずらりと並ぶ商品をじっくりと吟味することができない。サンプルすら置いていない。なので、誰かが買ったターキーレッグをチラ見するのが精一杯だ。
でそのチラ見だけの見解だけど、「値段相応に小さい」というのがひとまずの結論。
僕らがターキーレッグを欲するのは、七面鳥の味が好きだから、というよりも、「あの凶悪な、こん棒のような肉をずっしりと手にしながらかじるワイルドさ」が好きだからだ。小さい肉はいらん。小さくてもいいなら、普通の鶏もも肉で十分だ。
「よし、別の店で買おう」
こうやって、「買いたいもの」を吟味し、店を選んで、帰宅間際にもう一度お店を巡って買い集めてくることになる。結構な労力だ。なにせ、基地は広い。そして暑い。
おー!チップス詰め合わせも売っているぜ。
大きなビニール袋に入ったチップス24袋。10ドルまたは1,000円、というプライシングだった。このお店は1ドル=100円換算なので良心的だ。
中に入っているのは、ドリトス、レイズ、チートスといったアメリカンスナックだ。以前買ったことがあるけど、どれもくどい、手が油まみれになる。しかし、日本では考えられないジャンクっぷりがむしろ清清しく、そして妙に美味かった。背徳感もうまさのスパイスなのだろう。
24袋入り、というサイズ感を見てもわかるとおり、一袋のサイズはとても小さい。だから、ちょっと食べる分にはいいかな・・・と、自分自身を誤魔化すには最適。
昨年はこの詰め合わせを買おうとしたのだけど、ばら売りはあったものの見当たらなかった。しかし今年は発見!!これから先しばらくは、ジャンクな食生活にいそしむぞォォォ!
一日一袋食べたとして、24日続く幸せ。まあ、体にはとても悪い食べ物だけど。
ホワイトボードを店頭に掲げている屋台もある。これも、グッズ売り場。
「友情タオル」なるものを売っているようだ。
うーん、食べ物屋台でないと、いまいちそそられないんだよなぁ。この界隈の屋台は、グッズ屋台が多い。食べ物屋台よりも楽だからだろうか?
食べ物屋台も、エナジードリンク屋台だったりする。
毎年、エナジードリンク屋台が増加の一途だ。
ロックスター、という日本ではあまり馴染みのないドリンクが売られていて、気にはなる。でも、もうちょっと他のものも売ってほしい。日本人からしたら「ゲテモノだろ!」と思える、マイナーなドリンクっていっぱいあると思うんだ。
屋台エリアの端っこだけは、黒山の人だかり。何を売っているのだろう?ここは。
あ、ビーフステーキ屋台なんだ。
さすが、グッズ屋台と違って、大量の店員さんがうごめいている。背後では、肉がガンガン焼かれている。いいぞ、こういう活気こそが、横須賀基地の魅力だ。
買おうかどうしようかすごく悩んだけど、結局食べそびれた。「また後で」と思ったが最後、このイベントの場合なかなか次の機会がやってこない。基地内を歩いているうちにゲッソリしてきて食欲が落ちるからだ。
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