我々は既に撤退モードに入りつつある。
基地内でガツンと何か食べまくった、というわけではないのだけれど、「そろそろお土産になるものを買って、退却かな・・・」という気分になってきた。
おかしいな、本来なら「買い出しツアー」なのではなく、「基地でしこたま食べる。食べきれなかったけど気になる料理は持ち帰る」という会なのに。気がついたら、「基地内で食べる」ほうが脇役になってしまっている。
オレオの天ぷらとか、バナナ春巻きとか食べるからだ。あんなのを炎天下に食べると、いくら少量とはいえ若干ウンザリ感が出て来る。いや、悪口じゃないぞ?料理に罪はないけど、食べるシチュエーションってものがあるだろ?さすがに炎天下であのくどい料理は、ちょっとねぇ。
というわけで、プルドポークを買って一息ついているあっきさんをあずまやに残し、「BBQリブ調達部隊」の我々は遠征に出撃。買う場所は、アメフトコート脇のお店だ。
「荷物になるから、お土産は最後にまとめて買う」
というやり方をしているけど、その結果広い基地をまた歩かなくちゃいけない。やっぱり、欲しいものは欲しい時に買ったほうがいいのかなあ。
目指すお店の裏手では、BBQリブがいっぱい焼かれていた。
いいねえ、こういうのこそが米軍基地だ。エナジードリンクを売っていても、ちっとも迫力を感じない。肉だ!肉を焼け!という気迫、これが我々日本人に欠けているスピリッツだ。それに気づかせてくれる光景。
昔はこの手のグリルがたくさん屋台の裏側にあったものだけどなぁ。屋台村の周辺が、肉が焼ける煙でかすんで見える・・・そんな異常な空間だったのに。今じゃ、空気はすっかり澄んじゃって、物足りない。
BBQリブを焼くグリルの隣では、同じサイズのグリルでターキーレッグが焼かれている。
あらためてターキーレッグを見ると、これもまたいいねぇ。
今年こそはBBQリブを、と心に誓っているので、BBQリブは確実に買う。でも、ターキーレッグもせっかくだから買いたくなるよな。だって男の子だもの。これを見て心ときめかせない人が果たしているだろうか?・・・いっぱいいるか。
でも問題はお財布にある。そりゃー、欲しいだけ買うことはできるけれどもさー、そんなことをやっていたらいくらお金があっても足りないぞ?
お昼になってくると、ステージ前にもぼちぼち人が集まっていた。
入れ替わりで登場するミュージシャンは一巡したらしく、またステージ上では「ウォーターメロン・マン」の演奏が始まっていた。
ターキーレッグ!!
やっぱり買っておくしかないか。
それにしてもなんという形、大きさ。これぞリアル「まんが肉」だ。
七面鳥、これだけ太いモモをしているのに、膝から下がなんであんなに細いの?アンバランスにも程がある。
鶏肉感覚でガブーっとかぶりつくと、硬くて太い筋に突き当たってびっくりする羽目になる。気をつけろ、肉はデカいけど、骨も筋もかなり多い。毎回、これを買って帰っても、食べるのに数日を要する。それは、「量が多い」というよりも、筋を除けつつ食べるのが面倒になってウンザリするからだ。味はとても美味しいのだけどね。
BBQリブもうまそうです。
よーし、パパ両方とも買っちゃうぞ!来週、お盆で帰省が待っているけど、それまでは毎日肉ばっかり食べること確定。
かなり重いお買い物。
「ずっしりと」という表現なんて生ぬるい。「どっしりと」が正しい。
肉を焼く人は大変だ。焼いても焼いても、ストックがたまらない。先ほど、ターキーレッグのストックは4本だったが、我々御一行様が3本のお買上げとなった。そのため、残り在庫は1本。夕方になると「クリスタル・ケイ」のライブや花火大会目当てで大勢の人がやってくるだろう。それまでに何十本もの在庫をこしらえておかないと。
あっきさんが待っているあずまやに戻ってきた。
おや、ここには飲み物を売る屋台が出ていたんだな。生ビールやらなんやらが売られている。
あっきさんはここでも生ビール。
僕は他の2名にも「飲んじゃえ!飲んじゃえ!」と焚き付けたのだけど、「いやー、昼酒はてきめんに疲れるようになったので」と固辞された。
確かに、体力消耗が激しいこのイベント、お酒を飲むことで疲れるのであれば控えたほうがいいのかもしれない。横須賀中央駅にたどり着くまで、ここから徒歩で30分近くかかるし。
基地内でお酒を飲んでいいのは、「酒を飲むとむしろ元気が出る」という人に限る。
コメント